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2020年2月3日  -  

上品な甘みと繊細な食感が素晴らしい「カニの女王」! 鳥取・島根旅行でははずせないグルメ。【境港のベニズワイガニ/鳥取県境港市】

その名の通り、鮮やかな紅色をした細身の優美なカニ。
鳥取県の境港(さかいみなと)が日本一の水揚げ量を誇っていて、鳥取県とその隣の島根県では、7、8月を除いて1年中、鮮度抜群の獲れたてが食べられます。

山陰旅行で絶対に押さえたいグルメを、地元メディアならではの通なお店と共にご紹介します!

鳥取と島根に旅行したら必食! 美味しくてコスパ最高の「カニの女王」。

鳥取と島根の名物と言えば、カニ。
「松葉ガニ」と「ベニズワイガニ」が有名ですが、中でも「ベニズワイガニ」は、鳥取県の境港が日本一の水揚げを誇っています。

さらに日本海の荒波で育ったカニは、味・鮮度ともに抜群!
特に海の水温が下がり、身が引き締まる秋から春にかけては、そんな極上のカニを求める旅行者が絶えません。

そんなグルメな旅行者すい涎カニの中でも、山陰旅行で絶対にはずせないのが、この『ベニズワイガニ』!
その名の通り美しく鮮やかな紅色と、甘くてみずみずしい身が特長です。

同じく冬のグルメで有名な「松葉ガニ」と比べると、やや細身。
ですが、「その身の甘さは松葉ガニ以上」とも言われています。

さらに絹糸のように繊細な身と舌ざわりで、カニ味噌も濃厚。
そのためどんな料理にもよく合い、『ベニズワイガニ』のフルコースも人気です。

鮮度が落ちやすい、という弱点はあるものの、産地ならではの新鮮さは抜群!
そして日本一の水揚げ量を誇るここ鳥取県 境港市では、1年のうち約10か月もの間、新鮮で美味しい『ベニズワイガニ』が楽しめます。

また、お値段も「松葉ガニ」よりリーズナブル。
美味しくてコスパも良しと、いいとこづくめのカニです!

11月~3月頃までしか出回らない食べられない「松葉ガニ」が「カニの王様」なら、『ベニズワイガニ』は親しみやすいのに負けない美味しさの「カニの女王」。

7・8月を除いて10カ月間も食べられて、ゆで蟹・焼き蟹・寿司・刺身・しゃぶしゃぶなど、あらゆる料理で楽しめる。 本場の境港市では「ベニガニ」と呼ばれている。

『ベニズワイガニ』の漁の期間は9月~6月。
この間に境港のある鳥取や近くの島根に旅行すれば、獲れたての『ベニズワイガニ』を味わえる!

松葉ガニに劣らないグルメなのに、お値段は約半額~3分の1と格安!
産地ならではのコスパがうれしい。
(ベニズワイガニ(右)と松葉ガニ(左)の食べ比べ/味所 美佐(鳥取県境港市/記事後半で紹介))

『ベニズワイガニ』の甘みと旨味は「松葉ガニ」以上!? 産地ならではの贅沢なグルメ。

『ベニズワイガニ』は「カニの女王」の別名のとおり、カニの王様『松葉ガニ』に負けない美味しさを誇ります。なのにリーズナブルなのは、漁獲量が多いのと、身に水分が多くて鮮度が落ちやすいため。

そのため水揚げ量の多くがカニコロッケやカニフレーク、カニ棒肉、カニグラタンなどに加工されます。ですが境港やその周辺なら、新鮮な『ベニズワイガニ』が食べ放題です!

さらに繊細な『ベニズワイガニ』の扱い方を知り尽くした鳥取や島根のお店なら、
「料理の仕方によっては松葉ガニ以上に美味しい!」
と言われる『ベニズワイガニ』の魅力を存分に引き出してくれます。

だから鳥取旅行や島根旅行では、絶対にはずしたくない‟ご当地グルメ”なのです。

「安い=美味しくない」というイメージは間違い!
産地ならではの鮮度もあって、丁寧に調理された『ベニズワイガニ』は絶品。
ぜひ鳥取や島根旅行で味わってみよう。

境港の『ベニズワイガニ』の漁獲量は、年間約9,000トンでダントツの日本一!(全国の漁獲量の約60%)「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な「水木しげるロード」もあり、旅行に最適。

清らかな日本海の深海で育つ、ヘルシーなカニ。

境港の『ベニズワイガニ』は、「カニかご漁」という漁法で獲られています。

『ベニズワイガニ』が棲むのは、水深800~2,500メートル以上にもなる深海。
そこに餌を入れたカゴを沈めて、一杯ずつ丁寧に水揚げします。

30kgもの『ベニズワイガニ』が入るコンテナに入れて、ズラリと港に並べられた風景は、まるで真っ赤な花々が咲き乱れたかのよう!
そして大・中・小の3つのサイズと、A級・B級の2等級に選別されて、市場に運ばれて取引されます。

なお、小さいものやB級品は、加工食品や食べ放題メニューなどに使われます。ですがA級品の『ベニズワイガニ』を丸ごと使った茹でガニなどは、とても見事な逸品です。

こうしてお店に届けられる『ベニズワイガニ』は、味も鮮度も抜群!
特に水揚げ港の「境港」がある境港市は、新鮮な『ベニズワイガニ』を食べさせてくれるお店に事欠きません。

また、「捨てる部分がない」と言われるほど有益なカニなので、殻も「キトサン」という成分に加工されて、健康食品・医療品・抗菌防臭剤などにされます。

食べて美味しく、活用すればエコ。とても優秀なカニなのです。

『ベニズワイガニ』の殻から抽出される「キトサン」には、「コレステロール値の改善」「血圧を下げる」「脂肪の吸収を妨げる」「抗菌・防臭」などの有益な作用がある。
別の成分「アスタキサンチン」は、化粧品や美容成分として大人気。

江戸時代から境港市で栽培されている『伯州綿』の新ブランド『伯-HAKU-』では、スポーツタオルの抗菌・防臭剤に安全でエコな『ベニズワイガニ』のキトサンを使っている。
鳥取の名物どうしの驚きのコラボ!

美味しいだけじゃなく、食べ方も自由自在! 山陰名物・『ベニズワイガニ』を味わい尽くす旅行。

境港市や鳥取県、そしてその近くの島根県では、『ベニズワイガニ』をいろんな料理で食べられます。
中にはここでしか味わえない‟ご当地グルメ”もあるので、産地ならではの新鮮な『ベニズワイガニ』を味わい尽くしましょう!

●茹でガニ(ボイルガニ)

市場やお土産屋さんで売られている、茹でた『ベニズワイガニ』です。

産地ならではのお手頃価格で、生よりも鮮度が落ちにくいのでお土産にピッタリ!
  価格は大きさによって違いますが、都会では考えられないほどリーズナブルです。

自宅で食べる前に蒸し器で蒸すと、さらに風味が際立ちます。

●カニ丼・カニ飯
料理屋でよく見られる定番のメニューです。
とろろを添えたり寿司飯に載せたり、お店ごとのアレンジが魅力。

「自分でカニの身をほぐすのは苦手・・・」という方でも、カニをたっぷり味わえます。

●カニ寿司
カニの棒肉(脚から取り出したままの身)や、爪肉・ほぐし身などを酢飯に載せたお寿司です。
甘みが強くてみずみずしい『ベニズワイガニ』は、酢飯と相性抜群!
箸をつけたら止まらないおいしさです。

棒肉や爪肉の上にカニ味噌を載せたり、カニ味噌とほぐし身を一緒に軍艦巻きにしたり、いろんなバリエーションがあります。

●食べ放題
カニ好きにはたまらないスペシャルなプラン!!
お値段は5,000円~とやや高めですが、それでも都会では考えられないコスパの良さです。リーズナブルに『ベニズワイガニ』の魅力を堪能できます。

鮮度が命の『ベニズワイガニ』は、生で出回るのは漁獲量のわずか5%ほど。そんな貴重な生の『ベニズワイガニ』を、鳥取や島根ならお腹いっぱい食べられる!

※タイミングによって入荷がない場合もあり/漁期中でも暖かい時期はなし

『ベニズワイガニ』の活ガニを捌いたもの。
濃厚くて甘い味と、みずみずしい絹糸のような食感を堪能するならこれ!(味所 美佐)

『ベニズワイガニ』は海底が泥状になった深海に棲むため、丁寧に下処理しないと泥くささが残ってしまう。さらに茹で方を間違えると身がスカスカになってしまうため、特性を知り尽くしたプロのお店で注文したい。
(刺身としゃぶしゃぶ/味所 美佐)

『ベニズワイガニ』のプロが営むお店で、その真髄を知ろう!

そんな『ベニズワイガニ』のメッカとも言える境港市ですが、中でも『ベニズワイガニ』の性質を知り尽くしたプロのお店は、その真髄を堪能させてくれます。

「松葉ガニを上回る美味」と言われながら、鮮度落ちが早くて扱いが難しい『ベニズワイガニ』。
その本当の美味しさを、いろんな料理で楽めます。

●味処 美佐(あじどころ・みさ)
地元で「ベニガニ」と呼ばれている『ベニズワイガニ』の漁師、市場、魚屋、加工業者、料理人などで構成された、『境港ベニガニ有志の会』の会長のお店。

「ベニガニ=ベニズワイガニのことならなんでも聞いて!」
と豪語するプロの料理人だけあって、その美味しさはピカ1!
『ベニズワイガニ』の魅力を余すところなく引き出したフルコースや会席料理など、めくるめくグルメが味わえます。

さらに鮮度も抜群で、お値段はリーズナブル。
松葉ガニやその他の日本海の幸も、季節に応じて食べられます。

HP / https://www.sakaiminato-misa.server-shared.com/
住所 / 鳥取県境港市京町6
電話 / 0859-42-3817
営業日・営業時間 / HPを参照
※気温が高い時期は刺身・しゃぶしゃぶの提供はなし
※活ガニの有無は仕入れ状況によります(禁漁期の7・8月や暖かい時期はなし)


『味所 美佐』の「ベニズワイガニ コース(写真はカニ2枚コース)」。
カニの数は1枚か2枚から選べて、炭火焼と鍋とで味わえる。

カニの食べ放題はしていないが、それは繊細な『ベニズワイガニ』の味を最高のコンディションで提供するため。
鳥取 随一の有名店で、島根旅行の人気スポット・松江からも近い。

同じく『味所 美佐』の「ベニズワイ会席」。
ボイル・カニ釜めし・カニ汁・茶碗蒸しなど、『ベニズワイガニ』の魅力をたっぷり味わえる。

4月以降に注文できる「ベニズワイランチ」(要予約・お問い合わせ)。
茹でたカニを丸ごと1杯と、カニ釜飯、茶碗蒸しなどが付く充実のメニュー!
鳥取・島根旅行のランチにピッタリ。

季節ごとのイベントを目指す旅行はいかが? 「蟹取県」を名乗る鳥取を満喫!

また、境港市ではカニの旬に合わせたイベントも行っています。

毎年1月下旬の「カニ感謝祭」では、カニ汁や甘酒がふるまわれます。
そしてカニを満載したリヤカーで「水木しげるロード」をパレードし、やはり水木しげるさんゆかりの「妖怪神社」に奉納。
このパレードに参加した人には、先着順でカニがプレゼントされます。

こうしたカニのイベントに合わせての鳥取・島根旅行もおすすめです。

「カニ感謝祭」や折々のイベント等でふるまわれるカニ汁。

さらに「蟹取県」を名乗る鳥取県は、旅行客へのいろんなプレゼントキャンペーンを行っています。
楽しいイベントやキャンペーンに参加して、美味しいカニを楽しんで、冬の鳥取と島根を満喫してください!

●蟹取県 ホームページ
https://www.kanitoriken.jp/

7月~8月は資源保護のために禁漁。
漁を行なう9月~6月も、未熟なカニを獲らないようにサイズなどが定められた「脱出口」付きの「カニかご」で漁を行なう。

これらの取り組みにより、境港の『ベニズワイガニ』の漁師と流通・加工業者は、「マリン・エコラベル・ジャパンを取得している。
そんな地道な努力も、旅行を楽しみながら考えてみたい。

- DATA
境港のベニズワイガニ

HP:https://www.pref.tottori.lg.jp/178137.htm
住所:鳥取県境港市

取材協力・写真提供:鳥取県境港市/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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