2020年2月3日  -  食・農業 / 魚介類

食・農業 / 魚介類

【境港のベニズワイガニ/鳥取県境港市】上品な甘みと繊細な食感が素晴らしい「カニの女王」。

その名の通り、鮮やかな紅色をした細身で優美なカニ。鳥取県の境港(さかいみなと)が日本一の水揚げ量を誇っている。

山陰に来たなら見逃せない、美味しくてコスパ最高の高級海鮮!

日本海の荒波で育つ魚介類は、味・鮮度ともに抜群です。
特に海の水温が下がり、魚介の身が引き締まる秋から春にかけては、そんな極上の「海の幸」を求めて山陰を訪れる人々が絶えません。

そんなグルメな人達におすすめなのが、この『ベニズワイガニ』!
山陰の冬のグルメの代表格で、その名の通り、美しく鮮やかな紅色と、甘くてみずみずしい身が特長です。

同じく冬のグルメとして有名な松葉ガニと比べるとやや細身ですが、「その身の甘さは松葉ガニ以上」とも言われています。また、絹糸のように繊細な身と舌ざわりで、カニ味噌の味も濃厚。そのためどんな料理にもよく合って、料理店や旅館では『ベニズワイガニ』のフルコースも出されています。

鮮度が落ちやすい、という弱点はあるものの、産地ならではの新鮮さで安心!
さらに日本一の水揚げ量を誇るここ境港市では、1年のうち約10か月も新鮮で美味しい『ベニズワイガニ』を楽しめます。
また、価格は松葉ガニよりもリーズナブルで 食べたり買ったりしやすく、美味しくてコスパも良いと、いいとこ尽くしのカニなのです。

11~3月頃までしか食べられない高級品の松葉ガニを「カニの王様」とするなら、『ベニズワイガニ』は親しみやすいのに負けない美味を誇る「カニの女王」。7・8月を除く年間10カ月も食べられて、ゆで蟹・焼き蟹・寿司・刺身・しゃぶしゃぶなど、あらゆる料理で楽しめる。境港市では「ベニガニ」と呼ばれて親しまれている。

漁の期間は9月~6月。この期間に境港市や山陰を訪れれば、鮮度抜群の獲れたての『ベニズワイガニ』に会える!

「カニの王様」松葉ガニに劣らない美味でありながら、お値段は約半額~3分の1とリーズナブル。産地ならではのコスパが魅力。
(ベニズワイガニ(右)と松葉ガニ(左)の食べ比べ/味処 美佐(後半で紹介))

甘みと旨味は「松葉ガニ」以上!? 産地ならではの贅沢グルメ。

『ベニズワイガニ』は「カニの女王」の別名のとおり、カニの王様『松葉ガニ』にも負けない美味しさを誇ります。なのにお値段がリーズナブルなのは、 漁獲量が多いのと、身に水分が多くて鮮度が落ちやすいため。

そのため水揚げされた多くがカニコロッケやカニフレーク・カニ棒肉・カニグラタンなどに加工されます。ですが、水揚げ港の境港の周辺なら新鮮な『ベニズワイガニ』が食べ放題!

さらに繊細な身の扱い方を知り尽くした地元の料理店や旅館なら、「料理のしかたによっては松葉ガニ以上に美味しい」と言われる『ベニズワイガニ』の魅力を存分に引き出してくれます。

「リーズナブル =美味しくない」というイメージは誤り! 産地ならではの鮮度もあって、丁寧に調理された『ベニズワイガニ』は絶品。

境港の『ベニズワイガニ』の漁獲量は、年間約9,000トンでダントツの日本一(全国の漁獲量の約60%)。
「ゲゲゲの鬼太郎」と「水木しげるロード」で有名な観光地でもあるので、旅行と一緒に楽しみたい。

清らかな日本海の深海で育つ、ヘルシーで有益なカニ。

境港の『ベニズワイガニ』は、「カニかご漁」という方法で獲られています。
『ベニズワイガニ』が棲んでいるのは、水深800~2,500メートル以上にも及ぶ深海。そこに餌を入れたカゴを沈めて、一杯ずつ丁寧に水揚げしています。

さらに30kgもの『ベニズワイガニ』が入るコンテナにまとめられて、ズラリと港に水揚げされた風景は、まるで真っ赤な花々が咲き乱れたかのよう! そして大・中・小の3サイズとA級・B級の2等級に分別された上で、市場に運ばれて取引されます。
このうち小さいものやB級品は、前出の加工食品や安価な食べ放題メニューなどに使われます。ですが、A級品の『ベニズワイガニ』を丸ごと使った見事な茹でガニなどは、とても素晴らしいものです。

こうしてお店に届いた『ベニズワイガニ』は、味・鮮度ともに抜群!
特に水揚げ港の「境港」がある境港市は、新鮮な『ベニズワイガニ』を食べさせてくれるお店に事欠きません。

また、「捨てる部分がない」と言われるほど有益なカニなので、身やカニ味噌はもちろん、殻もキトサンという成分に加工された上で、健康食品・医療品・安全な抗菌防臭剤などに活用されます。
食べて美味しく、活用すればエコと、とても優秀なカニなのです。

『ベニズワイガニ』の殻から抽出される「キトサン」にはコレステロール値の改善、血圧を下げる、脂肪の吸収を妨げる、抗菌・防臭などの有益な作用があり、別の成分「アスタキサンチン」は化粧品や美容成分として人気。

江戸時代から境港市で栽培されている『伯州綿』の新ブランド『伯-HAKU-』は、スポーツタオルの抗菌・防臭剤に安全でエコな『ベニズワイガニ』のキトサンを使用。

食べ方・楽しみ方は自由自在! 山陰名物『ベニズワイガニ』を味わい尽くそう。

境港市や鳥取県、そしてその周辺の松江・出雲などでは、名物の『ベニズワイガニ』をいろんな料理で食べられます。
中にはここでしか味わえないご当地グルメもあるので、産地ならではの新鮮な『ベニズワイガニ』を味わい尽くしましょう!

●茹でガニ(ボイルガニ)

市場やお土産屋さんで売られている、茹でた『ベニズワイガニ』です。
産地ならではのお手頃価格で、生よりも鮮度が落ちにくいためお土産にピッタリ! 値段は大きさによって違いますが、都会では考えられないほどにリーズナブルです。 自宅で食べる前に蒸し器で蒸せば、さらに美味しく食べられます。

●カニ丼・カニ飯
料理店でよく出される定番メニューです。とろろを添えたり寿司飯に載せたりと、お店ごとのアレンジが魅力。「自分でカニの身をほぐすのは苦手・・・」という方でもカニをたっぷり味わえます。

●カニ寿司
カニの棒肉(脚から取り出したままの形の身)や、爪肉・ほぐし身などを酢飯に載せたお寿司です。甘みが強くみずみずしい『ベニズワイガニ』の身は、酢飯と相性抜群!食べ始めたら止まらない美味しさです。
棒肉や爪肉の上にカニ味噌を載せたり、カニ味噌とほぐし身を一緒に軍艦巻きにしたりと、様々なバリエーションがあります。

●食べ放題
市場や一部のお店で行われている、カニ好きにはたまらない食べ放題。相場は5,000円~とやや高めですが、それでも都会では考えられないコスパの良さです。

鮮度が命の『ベニズワイガニ』は、生で出回るのは全漁獲量の5%程度。そんな貴重な生の『ベニズワイガニ』に、地元でなら出会える!(※タイミングにより入荷しない場合もあり/漁期の期間中でも暖かい時期はなし)

『ベニズワイガニ』の活ガニを捌いたもの。濃くて甘い味と、みずみずしい絹糸のような身を堪能するならこれ!(味処 美佐)

『ベニズワイガニ』は海底が泥状になった深海に棲むため、丁寧に下処理しないと泥くささが残る。さらに茹で方を間違えると身がスカスカになってしまうため、性質を知り尽くしたプロの店で食べたい(刺身としゃぶしゃぶ/味処 美佐)。

『ベニズワイガニ』のプロの直営店で、美味しさの真髄を知ろう。

そんな『ベニズワイガニ』のメッカとも言える境港市ですが、中でも『ベニズワイガニ』の性質を知り尽くしたプロのお店は、その真髄を堪能させてくれます。

「松葉ガニを上回る美味」と言われながらも、鮮度落ちが早くて扱いが難しい『ベニズワイガニ』。その真の美味しさを、様々な料理で味わってみましょう。

●味処 美佐(あじどころ・みさ)
地元で「ベニガニ」と呼ばれている『ベニズワイガニ』の漁師・市場・魚屋・加工業者・料理人などで構成された『境港ベニガニ有志の会』の会長のお店。
「ベニガニ=ベニズワイガニのことならなんでも聞いて!」と豪語するプロのお店だけあって、その美味しさは随一。『ベニズワイガニ』の魅力を余すところなく引き出したフルコースや会席料理など、めくるめくメニューが味わえます。

さらに鮮度も抜群で、料金はリーズナブル。松葉ガニやその他の日本海の魚介類も、季節に応じて食べられます。

HP / https://www.sakaiminato-misa.server-shared.com/
住所 / 鳥取県境港市京町6
電話 / 0859-42-3817
営業日・営業時間 / HPを参照
※気温が高い時期は刺身・しゃぶしゃぶの提供はなし
※活ガニの有無は仕入れ状況による(禁漁期の7・8月や暖かい時期はなし)


『味処 美佐』の「ベニズワイガニ コース(写真はカニ2枚コース)」。カニの数を1枚または2枚から選べ、炭火焼と鍋とで味わえる。カニの食べ放題は行っていないが、それは繊細な『ベニズワイガニ』の味を最高のコンディションで提供するため。

同じく『味処 美佐』の「ベニズワイ会席」。ボイル・カニ釜めし・カニ汁・茶碗蒸しなど、『ベニズワイガニ』の魅力をたっぷり味わえる。

4月以降に行っている「ベニズワイランチ」(要予約・問い合わせ)。茹でたカニ丸ごと1杯にカニ釜飯や茶碗蒸しなどが付く充実のメニュー。

季節ごとのイベントで「蟹取県」を楽しむ!

また、境港市ではカニの旬に合わせたイベントも行っています。

毎年1月下旬に行われる「カニ感謝祭」では、カニ汁や甘酒がふるまわれます。そして名所「水木しげるロード」をリヤカーに載せたカニを引いてパレードし、「妖怪神社」に奉納。このパレードに参加した人には先着順でカニがプレゼントされます。

「カニ感謝祭」や折々のイベント等でふるまわれるカニ汁。

さらに「蟹取県」を名乗る鳥取県では、観光客への様々なプレゼントキャンペーンや、お役立ち情報の提供などを行っています。

●蟹取県 ホームページ
https://www.kanitoriken.jp/

●境港のカンタン時短ベニズワイガニレシピ
http://www.sakaiminato.net/site2/page/suisan/conents/news/150/034/

楽しいイベントやキャンペーンに参加して、美味しいカニを食べて、冬の山陰を満喫してください!

7月~8月は資源保護のため禁漁。漁期の9月~6月も、未熟なカニを獲らないように規定の脱出口が付いた「カニかご」で漁を行っている。これらの取り組みによって、境港の『ベニズワイガニ』漁師と流通・加工業者は「マリン・エコラベル・ジャパンを取得している。

- DATA
境港のベニズワイガニ

HP:https://www.pref.tottori.lg.jp/178137.htm
住所:鳥取県境港市

※写真提供:鳥取県境港市/無断転載禁止

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