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【福こづち/出雲市】ひとつひとつ手造りで造られる、出雲大社のお土産。

2019年10月18日

「だいこく様」とも呼ばれる出雲大社のご祭神「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」にちなんで作られた、出雲産の欅(ケヤキ)製のこづち。美しい木目と艶やかな輝きが素晴らしく、ほかにはない縁起物として好評を博している。

めでたくも美しい「打ち出の小槌」をお手元に!

艶やかな光沢を帯びた、見ても触れても心地よい木製の「こづち」。
これは出雲大社のお土産として好評の「福こづち」です。

その名のとおり「福を招く」と言われる縁起物で、出雲大社のご祭神「大国主大神」が片手に掲げた「打ち出の小槌(うちでのこづち)」にちなんでいます。

「打ち出の小槌」とは、振ると富や宝が出てきて願い事も叶う、と伝わる神様の宝物(ほうもつ)。幸福・縁結び・五穀豊穣のご利益で知られる「大国主大神」は、この「打ち出の小槌」を振って人々を幸せにしたと伝わっています。 そんなめでたくも縁起が良い逸品として、日々全国の人々に贈られています。

ひとつひとつ丁寧に手造りされ、磨き上げられた「福こづち」には、手に取る人々の幸せを願う心がこめられている。

木目を生かした美しい仕上がりは、心地よい天然木の重みとともに高級感を漂わせている。

受け継がれた職人技で、出雲大社のお土産にふさわしい逸品を開発。

この「福こづち」を作っているのは、出雲大社のお膝元・出雲市大社町に工房を構える『株式会社 大社木工(たいしゃもっこう)』です。

もとは電柱の腕木(うでぎ/電線を張るために取り付けられる木)を造っていた会社でしたが、時代の流れによって、この腕木がコンクリートへと徐々に転換。そのため出雲大社のお土産として長い伝統を持つ「こづち」を、出雲産の銘木・欅(ケヤキ)で造ることにしたのです。

電柱の腕木は日々雨風にさらされる上に、多方面から強い力が加わるため、丈夫さと力学に応じた加工が必要となります。そんな熟練の木工技術を滑らかで美しい「こづち」へと応用し、“だいこく様の宝物(ほうもつ)”と呼ぶにふさわしい「福こづち」を生み出したのです。

こうして生まれた「福こづち」は、出雲大社をはじめとする神社仏閣に納入されるほかにも、めでたいお土産や贈り物としても注目を集めるようになりました。そして現在、全国各地から日々ご贈答用のご注文が入るそうです。

『大社木工』の代表取締役・尾添大祐氏。伝統を受け継ぐ職人の高齢化を危惧し、自ら職人の道に進んだ。

「福こづち」を造る尾添大祐氏。最も加工が難しい左右のふくらみの均一化や柄の細工も、巧みな技で淡々とこなす。

大祐氏の弟の尾添泰宏氏。「福こづち」の販売や広報を手がけ、兄の大祐氏と共に出雲の伝統を広めている。

「福こづち」は「島根県ふるさと伝統工芸品」と「出雲ブランド商品」に認定されている。確かな技術と伝統を受け継ぐ姿勢が評価された。

出雲産の銘木「欅(ケヤキ)」にこだわり、ひとつひとつ手造り。

「福こづち」の原材料は、出雲産の銘木として知られる欅です。
木目がはっきり出る上に、その美しさや全体の質を損なうヤニも生じにくい、という特性があり、さらに心地よい重量感があります。この欅で造られた「福こづち」は、見目も美しく、贈り物や特別な記念品にふさわしい風格があります。

『大社木工』は、そんな欅を上質な出雲産の中から選び抜いた上で、何年もかけて自然に乾燥させます。この丁寧かつ手間ひまをかけた処置によって、完成した「福こづち」に歪みやたわみが生じないようにしています。

そして木目・色合い・風合いなどなど、一本一本が異なる個性を持つ原木の特性を生かしつつ、同じものは1つとしてない世界でただひとつの「福こづち」に仕上げています。

贈る人、贈られた人それぞれの特別な縁起物。その心遣いに笑顔がこぼれる。

高品質で、かつ堅さと高級感を併せ持った欅は出雲大社のお土産にふさわしい高級感を放つ。

出雲産の欅を一本一本、目利きで見極めて仕入れている。

欅はハッキリとした木目(年輪)が出るという特徴があり、「福こづち」はその木目を生かして丸い膨らみに沿った模様としている。

伝統を受け継ぎ、今の技術も加えながら、見目麗しく高級感のある「福こづち」を造っている。

こうして磨き・柄入れ・仕上げ磨きなどの行程を経た上で、ふくよかな丸みを帯びた「福こづち」が生まれます。そのすべてが職人による手作業で、ひとつひとつ心をこめて造られています。

「プラスチック製の『こづち』は多く造られていますが、木製の、それも国産天然木の『こづち』は全国的にみても類を見ないものです。お手に取ってくださった方には、是非ひとつひとつ違った木目と、それらが描きだす美しさや温かみを感じて頂きたいですね」と尾添大祐 氏は語ります。

そんな想いを感じ取ったかのように、「福こづち」を買ったり贈られた人々からは、
「あまりに立派な品物でびっくりしました!」
「お取引先の新築移転祝いにお贈りしたところ、受付に飾ってくださり女性社員にも『可愛い』と人気だそうです」
といった声が届いているそうです。

こうして永きに渡って愛されて、“出雲大社のお土産”として定着した「福こづち」。手軽な根付けからどっしりと存在感のある大物まで、様々な大きさや種類を取り揃えています。

木の温かみがうれしい、なめらかな木目が際立つ「福こづち」。

「福こづち」のベーシックな商品で、9種類もの豊富なサイズをラインナップしています。
最も小さな「福こづち 0号」は、3.5cm×1.8cmの可愛いマスコット・サイズ。根付け(ねつけ/着物の帯に吊るしていた伝統的な飾り)として携帯しやすいストラップ(紐)付きで、お値段も550円(税込)とお手ごろです。

そして最も大きな「福こづち 特2号」は、なんと28.0cm×17.0cm のビッグサイズ! まさにだいこく様が携えている、神話の宝物(ほうもつ)を思わせる逸品です。
こちらは49,500円(税込)とそれなりのお値段がしますが、床の間に飾ったり、大切な方の長寿や慶事などのお祝い品にしたり、企業の記念品として飾るなどの用途で好評です。

9種類のバリエーションで様々な用途に答える。

ストラップ感覚で身に付けられる1号サイズも人気。大きな「福こづち」を大切な人に贈って、こちらをご自分用に注文する人も多い。

黄金に輝く「純金箔製 福こづち」も!

さらに「福こづち」には、めでたさあふれる金箔張りの逸品もあります。

こちらは「純金箔製 福こづち」。純度97.666%の金箔が全面にほどこされており、それでいながら欅の美しい木目模様も健在です。 さらに金運や幸運に恵まれそうなこちらは、3タイプの大きさから選べます(99,000円 (税込) ~)。

黄金に輝くめでたい姿は、だいこく様の「打ち出の小槌」のイメージそのもの!

「純金箔製 福こづち」をより格調高く飾れる畳の飾り台+クリアケースの「飾り台セット」もあり(別売)。

「今後もお客様のご期待を裏切らない商品を作り続けて、末永く信用される会社でありたいと願っています。その上で“100年企業”を目指し、『100年企業の作る福こづち』と胸を張って言えるようになりたいですね」と尾添泰宏氏。

出雲の伝統を受け継ぎ、さらにそれを受け継ぐ職人を育成しながら、人々を笑顔にしている『大社木工』。ひとつひとつ丁寧に、心をこめて作られる「福こづち」が、笑顔と幸せをお届けしています。

天然欅で作られた「福こづち」は、歳月を経るほどに色合いが濃くなって感触も滑らかになっていく。増していく艶とともに、手にした人々の幸せも積み重ねられていく。

- DATA
株式会社 大社木工  福こづち

ホームページ: https://www.taishamokko.com/
住所:島根県出雲市大社町中荒木2730-1

電話:0853-53-2247
営業時間:8:00~17:00
休日:ホームページの「営業カレンダー」を参照

取材協力・写真提供:株式会社 大社木工/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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