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日本最古の高級岩のり「十六島海苔」を、出雲の食文化と共にお届け。【岩のり工房/島根県出雲市】

2023年4月7日

十六島海苔(うっぷるいのり) 「日本最古の高級岩のり」と呼ばれている、出雲でしか採れない貴重な天然岩のり。
その「十六島海苔(うっぷるいのり)」の美味しさを広めている海産物屋さんです。

出雲は出雲國風土記にも記された、天然岩のりの名産地!
奈良時代には朝廷に、江戸時代には将軍家に献上されていた、由緒正しい逸品です。

そんな「十六島海苔」を磯の香りたっぷりの素干しや焼のり、ご飯がとまらなくなる佃煮などで全国にお届け。
お取り寄せグルメとしても大人気の、出雲の伝統の岩のりです。

日本最古の高級岩のり

出雲の食文化に欠かせない、貴重な天然岩のり ~ 十六島海苔とは? ~

出雲の北の端、日本海に突き出た「十六島鼻(うっぷるいばな)」と呼ばれる岬。
ここは古来より、天然岩のりの名産地として知られていました。

その名も「十六島海苔(うっぷるいのり)」。
冬の12月から2月にかけて、日本海が荒れ狂う厳寒期にだけ採れる、とっても貴重な天然岩のりです。

日本海

その採取方法は「シマゴ」と呼ばれる漁師さん達が、1枚1枚手で摘み取るという昔ながらの手作業。
日本海の荒波が打ち寄せる冬の岬で、すべりやすい岩の上で行われる命がけの作業です。

荒れ狂う厳寒期

「海苔島」とも呼ばれているこの岩場は、代々の「シマゴ」が手入れをして、良質な海苔が育つように守っています。
それに日本海の季節風と冬の厳寒が加わって、極上の天然岩のりが育つのです。

そんな貴重な「十六島海苔」は、厄や邪気を払ってくれる縁起物として、出雲ではお正月のお雑煮に入れられます。
やはり出雲名物の蕎麦に入れたり、お吸い物にしたり、炊き込みごはんや天ぷらにしたり、いろんな料理をご馳走にしてくれます。

由緒正しい 地元の出雲でも、収穫期の冬にしか店頭に並ばない貴重な岩のり!
それを『岩のり工房』なら1年中お取り寄せできる。

江戸時代には出雲大社の教えを広める「御師(おし)」がお札と一緒に配っていた、という由緒正しい天然岩のり。

磯の香りがたっぷり! 採れたての天然岩のりを冬の季節風で乾燥させているから、磯の香りがたっぷり!
煮込んでもコシや歯ごたえがしっかりしていて、噛めば噛むほど豊潤な風味が漂う。

いろんな料理をクラスアップしてくれる、天然・本物の岩のり。

佃煮、焙り・・・十六島海苔の美味しさをいかした『岩のり工房』の逸品たち。

「十六島海苔の素材本来の味・香り・食感を最大限味わっていただけるような商品づくりに取り組んでいます」
と語るのは、『岩のり工房』の広報の平石さん。

古式ゆかしい素干しや焙り(焼き)海苔のほか、瓶詰めにして一年中手軽に味わえるようにした「佃煮」など、たくさんの十六島海苔商品があります。

そんな『岩のり工房』の人気商品をうかがってみました。

①十六島海苔入り佃煮

十六島海苔入り佃煮

十六島海苔入り佃煮

「十六島海苔の美味しさを全国にお届けしたい!」という想いで、いつでもお手軽に食べられる瓶詰めにした佃煮。
出雲産の醤油を使って自社工場で丁寧に炊き上げています。

現在6種類ある人気商品で、そのラインナップは以下のとおり。

・プレーン(保存料着色料無添加)
・プレーン(甘め)
・茎わさび
・きのこ
・海の野菜(昆布・ひじき・もずく入り)
・梅しそ

十六島海苔入り佃煮

素材の美味しさを味わえるプレーンから、十六島海苔と相性の良い薬味や素材と合わせたものなど、バラエティ豊かな味を楽しめます。

2022年11月には、『ジャパン・フード・セレクション』という日本初の食品・食材評価制度で「茎わさび」が山陰初のグランプリを受賞! さらに「プレーン」は金賞を受賞しました。

人気のご当地キャラクター‟島根の吉田くん”とコラボした「出雲海苔」もあって、島根のお土産にピッタリです。

②十六島海苔100%佃煮

十六島海苔100%佃煮

十六島海苔を100%使って炊き上げた、贅沢な佃煮。
トロっとした舌ざわりと磯の香りが格別で、佃煮にしても失われない歯ごたえがたまりません。

貴重で珍しいお取り寄せグルメとして、メディアや雑誌で多数紹介されている逸品!

木箱入りのギフト用もあって、お世話になった方や特別な日の贈り物、出雲にご縁のある方への懐かしいお土産として好評です。

③十六島岩のり 焙り

十六島岩のり 焙り

香ばしい食感と豊かな香りを堪能できる、「十六島海苔」の焼きのり。

「十六島海苔」を独自の製法で焙っていて、そのままおつまみとして食べられます。
焙ることで海苔の旨味がギュッと濃縮されているので、ひとかけらでも芳醇な味と香りを楽しめます。

味付けはもともと含まれている海の塩気と清酒のみ。
パリッとした食感と自然な塩加減が絶妙で、島根の地酒とよく合います。

ふりかけやお茶漬けにしても絶品で、「十六島海苔」の素の美味しさを堪能できます。

素干し より素朴な味と食感の「素干し」もあって、こちらは丸いお餅と一緒にお雑煮にするのが出雲流!

ほかにも蕎麦に入れたり炊き込みご飯にしたり、天ぷらにするのもおすすめ。

あらめの炊き込みご飯 『岩のり工房』には、ほかにも島根のきれいな海で育ったミネラル豊富な海藻食品がいっぱい。

春を告げる食材として山陰に伝わるふるさとの味「焼板わかめ)」や、昆布の仲間でマクロビオティックの食材として注目されている「あらめ」など、美容と健康が気になる方におすすめの商品がいろいろ!

(写真:あらめの炊き込みご飯)

焼板わかめ 主に火山灰が降り積もってできた日本の土地は、欧米の土地と比べてミネラルが少なめ。
それを日本人は、海藻や魚を食べることで補ってきました。

ですが食生活の欧米化によって、ミネラルはさらに不足がちに。
そんな現代の食生活で不足しがちなミネラルや微量元素を、昔ながらのヘルシーフードで美味しく補給!

(写真:焼板わかめ)

岩のり工房

出雲の伝統の味を守りながら広めたい。 ~ 『岩のり工房』の想い ~

『岩のり工房』を営む「株式会社海産物松村」は、「十六島海苔」と同じく出雲の伝統の海産物「板わかめ」の製造からスタートしました。

そして同じく出雲の伝統の海産物・「十六島海苔」を取り扱うように。

十六島海苔が採れる十六島町(うっぷるいちょう)は、株式会社海産物松村の創業の地・出雲市(旧・平田市)塩津町と連なる日本海の海岸沿いにあります。

十六島海苔を受け継ぐ海苔漁師「シマゴ」の方々が所属している漁協も近いため、入札に加わって十六島海苔を取り扱うことになりました。

奈良時代から受け継がれてきた

当時、十六島海苔はお正月用の商品で年末年始にしか出回っていませんでした。そこで「この極上の天然岩のりを1年中楽しんでいただきたい!」という想いで、佃煮などを開発。

保存性と輸送性も高まって、日本全国で1年中「十六島海苔」が食べられるようになりました。

「とてもありがたいことにTVやSNS等で取り上げていただくことが増え、十六島海苔をご存知なかった方々からお問い合わせをいただくことも増えました。『出雲にはこんな面白くて美味しい海苔があるんだ!』と興味を持っていただき、出雲の食文化を全国の皆様に知っていただくきっかけになれば幸いです。また、島根出身の方には懐かしさや島根の良さ、温かさを思い出していただけるきっかけのひとつとなればうれしいです」

と、広報の平石さん。

奈良時代から受け継がれてきた、出雲でしか採れない貴重な天然岩のり。
その悠久の伝統と歴史に思いを馳せて食べれば、いっそう美味しく感じられるかもしれません。

「シマゴ」の後継者不足 十六島海苔は地球温暖化による生産量の減少や、高齢化による「シマゴ」の後継者不足などの課題も少なくない。

それらを抱えつつ、出雲の伝統の食文化と昔ながらの郷土料理として愛され続けている。

十六島海苔

- DATA
岩のり工房 (株式会社海産物松村)

HPhttps://www.iwanori.info/
Instagramhttps://www.instagram.com/iwanorikoubou_shimane/?hl=ja
Facebookhttps://www.facebook.com/uppuruinori.tuuhann

住所:島根県出雲市平田町7618

電話:0120-62-3619
営業時間:8:30~17:00
定休日:日曜・祝日(場合により水曜)

取材協力・写真提供:岩のり工房(株式会社海産物松村)/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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