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2021年2月4日  -  

鳥取砂丘のそばにある、「カニが主役の小さな水族館」! 知れば知るほど楽しい「カニ」と海の生き物たちの秘密。【とっとり賀露かにっこ館/鳥取県鳥取市】

鳥取と山陰の名物と言えば、カニ!
そのカニをメインに鳥取の海にすむ生き物たちを展示して、その生態や魅力を紹介しているのが、ここ『とっとり賀露(かろ)かにっこ館』です。

鳥取砂丘に近い鳥取港に隣接していて、入館料はなんと無料!
一見こぢんまりとした館内に、楽しくて奥深い展示があふれています。

可愛くて美味しいカニたちの秘密がわかる、「カニが主役の小さな水族館」です。

鳥取漁港の隣にある、カニ尽くしの楽しい水族館! カニの名産地でその魅力を追求。

鳥取名物のズワイガニのオスは、別名「松葉ガニ」と呼ばれていて、山陰の冬の味覚として有名です。
そして松葉ガニより紅色がかった「ベニズワイガニ」も、鳥取が日本一の水揚げ量を誇っています。

『かにっこ館』は、そのカニを中心に鳥取の海の生き物たちを紹介!
SNSも駆使して全国に発信しています。

小さな建物とあなどるなかれ!
カニだけで年間約25種類・400匹もの数を展示。
エビやヤドカリなどの甲殻類も含めれば、年間約40種類・800匹もの水にすむ生き物たちが見られる。

世界最大のカニ、「タカアシガニ」の水槽。
360度ぐるっと見られる円筒形で、長い脚と大きな甲羅で迫力ある姿を間近で観察できる。

さらに甲羅の幅がわずか5ミリほどしかない小さなカニや、毒のあるカニ、海綿をしょって共生しているカニなど、個性豊かなカニの世界が広がる!
(写真はまるでイガグリのような「イガグリガニ」)

カニのほかにも魚・タコ・ヒトデなどの海の生き物たちや、カエル・イモリ・ウーパールーパーなどの両生類などを展示。
これらを含めると、年間約160種類・1700匹もの生き物が見られる。

「心掛けているのは、身近な生き物たちの表情や特徴に触れられる展示にすることです」
と語る、『かにっこ館』の飼育スタッフさん。

ほっこり和めるディスプレイやクスっと笑いがもれる説明文などで、子どもには分かりやすく、大人でも「へぇ~!」と驚く展示にしている。

小さな館内に見どころがいっぱい! カニを知ってカニと仲良くなれる水族館。

そんな『とっとり賀露かにっこ館』の楽しさは、‟見て・触れて・体験できる”こと。
カニをはじめとする海の生き物たちの生態がよく分かるので、大人も子供も知らず知らずのうちに夢中になってしまいます。

さらに館内の「ふれあい水槽」では、ヒトデ・ウニ・ヤドカリなどに実際にさわったりエサやりができたりと、海の仲間たちの魅力を肌で感じられます。
※新型コロナウイルス感染防止のため、「ふれあい」は現在休止中

中でも特に人気のある展示をご紹介しましょう。

●鳥取の水槽

入館すると最初に目に入る、『かにっこ館』で一番大きな水槽!
鳥取の海にすむ魚たちを約60匹展示しています。

種類はタイ・ヒラメ・スズキなど、有名だけどあまりじっくり見る機会のない魚たち。
泳いでいる姿や休んでいる姿などを、しっかり観察できます。

高級魚として知られるキジハタや、ユーモラスな姿のアカエイ、小型のサメ・ドチザメなどもいます。

●松葉がに牧場

『かにっこ館』の目玉で、ここでしか見られない貴重な展示!

「カニの牧場っていったい何!?」
と思われるかもしれませんが、鳥取県では特産のズワイガニを増やすために、日本海の沖にコンクリートブロックを沈めてズワイガニが敵から隠れて暮らしたり、卵を産みやすい環境を作っています。

この『カニ牧場』の広さは、なんと東京ドーム2,340個分!
11,320ヘクタールもの広さで、類似の取り組みの中では日本一の規模です。

その努力の甲斐あって、今では山陰の沖は日本でも屈指のズワイガニの好漁場に。
『かにっこ館』の「松葉がに牧場」はそれを再現していて、「蟹取県」を名乗る鳥取県の隠れた努力がわかります。

鳥取名産の「松葉ガニ」がどんなカニなのか、海のどんなところに棲んでいるのかがわかる「カニ牧場」。
ちなみに鳥取県が「松葉ガニ」のトップブランドとして認定している「五輝星(いつきぼし)」は、1万匹の松葉ガニから1~2匹しかとれない(0.01~0.02%)。


●超貴重な「ベニズワイガニ」のメス

ベニズワイガニのメスは、資源保護のために法律で獲ることが禁止されています。
ですが鳥取県水産試験場が、国の許可を受けて調査のためにつかまえた個体を展示しています。

その名のとおり、松葉ガニより鮮やかな紅色をしています。

●カニの脱皮シーンの映像

『かにっこ館』で撮影された、ズワイガニとタカアシガニの脱皮シーン。
世界的にも貴重な映像で、テレビ番組からの“出演”オファーもしばしば!
最近では「ザ!鉄腕 DASH!!」や「ザワつく!金曜日」などで放映されました。

●バックヤード

普通の水族館では隠されていますが、『かにっこ館』では展示室から覗けるようになっています。

ここでは病気になったり調子が悪くなった生き物の治療をしたり、新しく入ってきた生き物を展示する前に慣れさせたりしています。
そんな飼育員さんたちのお世話のようすが見えるのも、親しみやすい『かにっこ館』の雰囲気の秘密です。

『かにっこ館』には、いたるところにカニがモチーフの小物やインテリアがいっぱい!
クスッと笑いがこぼれるオブジェや仕掛けは、家のインテリアの参考にしたくなるかも?

鳥取に行かなくてもカニが見られる、『かにっこ館』のSNS!

こうして‟見て・触れて・体験できる”『かにっこ館』ですが、コロナ禍の影響で旅行で訪れるのはなかなか難しくなってしまいました。
でもインターネットやSNSで、まるで目の前にいるかのような画像や動画を観ることができます。

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可愛くてユーモラスなカニたちを見れば、ほのぼのして気持ちがホッと明るくなるかも?

「コロナ禍が終息して、再び全国から旅行者の方々が訪れてくださることを心待ちにしています。それまでは、こうしてカニの楽しい話題や情報を発信し続けていきます」
と、飼育スタッフさんは語ります。

ぜひアクセスして、感想や応援のコメントを送ってあげてください。

『かにっこ館』のスタッフさんたちは、
「小さくてもしっかり楽しんでもらえる、カニと海の生き物たちに親しめる施設にしよう!」
と、日々努力と工夫を重ねているそうです。

鳥取砂丘と鳥取空港に近く、すぐ隣には鳥取漁港の海鮮市場。
さらに入館料は無料とあって、今や年間20万人超が訪れる人気スポットになりました。
かの有名な「さかなクン」も訪れるなど、そのクオリティと楽しさは本物です!

冬の今は、まさにカニシーズンの真っ盛り。
お出かけが難しい方でも、SNSのアカウントや動画などでその楽しさを味わってみてください。

「趣味で全国の水族館を巡っていますが、こんなに素敵な水族館を無料で見せてもらえてビックリしました!」
などと、水族館通の旅行者にも好評。
誰もがカニと海の生き物たちと仲良くなれる!

明るい館内と清潔な水槽、元気なカニや海の生き物たちの姿に、スタッフの愛情と温かさを感じられる水族館。
(ユーモラスな姿と表情でひそかな人気者のコブフウセンウオ)

カニと海の生き物たちに詳しくなれる「かにっこクイズ」もあり!
楽しく学べる仕掛けいっぱいの水族館。

クラゲをカラフルにライトアップした冬の季節展示・「冬のカラージェリー」。
季節ごとに見られる生き物や展示が変わる!

- DATA
とっとり賀露かにっこ館

HPhttps://kanikko.jp/
Facebookhttps://www.facebook.com/tottori.karo.kanikkokan/
Twitterhttps://twitter.com/kanikkokan

住所:鳥取市賀露町西3丁目27-2

電話:0857-38-9669
営業時間:9:00~17:00(最終入館時間 16:45)
休館日:火曜(火曜日が祝日の場合は営業/翌平日に休館)
※3月24日~4月8日、7月20日~8月31日及び12月24日~1月8日は毎日開館

入館料:無料
駐車場:無料

取材協力・写真提供:とっとり賀露かにっこ館/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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