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【加島茶舗/松江市】モダンな暮らしのお供に美味い、楽しい日本茶を! 「茶師八段」が営む中国地方唯一の茶舗。

2020年7月28日

中国地方にただ1軒しかない、『茶審査技術(※以下、茶師と表記)』八段が営むお茶屋さん。その感覚で選りすぐったお茶をバラエティ豊かに取り揃え、個性豊かなオリジナルブレンド(合組)も販売している。
「日々の暮らしの中で気軽に日本茶を楽しんでほしい」がモットーで、気さくに立ち寄れる「日本茶スタンド」も大人気! 訪れればきっと日本茶を好きになれる、居心地よく楽しいお店。

日本茶はこんなに美味しい! 確かな目利きと技術でその魅力を伝える。

松江城と宍道湖の中ほど。松江城が築かれた時に、この地でお茶がふるまわれたことがきっかけで名付けられた「西茶町」に、明治24年(1891年)創業の『加島茶舗』があります。

ここは中国地方でただ1軒の、「茶師八段」が営むお店。
「茶師」とは『全国茶審査技術競技大会(以下、全国闘茶会)』で優秀な成績をおさめた人に、最高十段まで与えられる称号です。八段は上から3番目で、30代前半の若さでこれを得た加島浩介さんは、全国的にも稀(まれ)な存在!

お茶を見極める確かな技術で、全国から選りすぐったお茶や自らブレンドしたお茶を、日々訪れる人々に供しています。

松江城の第七代目城主・松平不昧(ふまい)公は大のお茶好きで、そのため松江にお茶文化が根付いた。古式ゆかしい街並みの中で、今も息づくお茶文化を味わおう。

「古くからお茶に親しんできた松江で、お茶を通してほっとする時間を大切にしたい」――加島浩介さんとパートナーの理絵さんは、そんな想いで日々お茶作りに励んでいる。なお、理絵さんも茶師五段を持つお茶のプロフェッショナル!

茶師八段の目利きで、あなたにピッタリのお茶を厳選!

『加島茶舗』では、茶師八段の加島浩介さんが自ら選んだ茶葉を多数取りそろえています。さらにその知識と技術を生かした合組(あいぐみ/ブレンド)は、モダンな暮らしにも自然にマッチする味わい。

日本人のライフスタイルが変わり、紅茶やコーヒー・ジュースなどに出番を奪われがちな日本茶ですが、どんな食べ物にもどんなシーンにも合う懐(ふところ)の深さを、改めて実感できます。

さらに自社農園を持たない純粋な「茶舗(お茶を選定・ブレンドして販売するお店)」なので、茶師としてのフェアな目で茶葉を見極め、本当に美味しいおすすめの茶葉だけを取り揃えています。

茶師八段の浩介さんが自ら合組したお茶は、その確かな目と技術を感じさせながらも、お求めやすい価格と親しみやすいパッケージで人気!
オシャレなインテリアや雑貨にも見える、「今の暮らし」や「今の気分」にピッタリの日本茶。

「日常的にお茶を飲む機会が減っている中で、少しでも日本茶に興味を持っていただきたい」と、「本を読むときの煎茶」「チョコレートのための煎茶」など、飲むシーンや一緒に口にする食べ物をイメージできるネーミングにしている。
「まずは日本茶を飲んで頂きたい」「日本茶を飲んでくつろぐ時間を楽しんで欲しい」と、日々の暮らしにお茶を取り入れる楽しさを提案。

日々の暮らしにお茶の楽しさをどうぞ。

『加島茶舗』のお茶作りのポリシーは、日々の暮らしの中で自然に楽しめる、「暮らしをイメージしたお茶」です。

それは特別な時にしか飲まない“非日常”のご馳走ではなく、毎日愛飲できる暮らしのパートナー。
それでいて、元となる茶葉や合組(ブレンド)の技術は、お茶のプロフェッショナルの世界でも認められた確かなもの。自然の恵みゆえ、同じ茶畑から収穫しても毎年出来や品質にバラつきがあるお茶を、確かな目利きで選別しています。

「一般的なお茶の多くは、原材料の表示に『国内産』としか書かれていません。それではどんな茶葉が使われているのか分からず、産地や品質ごとの魅力をお客様に伝えきれません。そこで『加島茶舗』では、パッケージに産地や特徴・美味しいお茶の淹れ方などを記して、お茶の魅力をより知って頂けるようにしています。お客様にお茶を気軽に楽しんで頂くことが、私たちの最大の喜びです」
と浩介さんは語ります。

日本人だからこそ感じられる、ホッと一息つける一服の満足感。そんな充実のひとときを、より堪能できます。

お茶が大好きな浩介さんと理絵さんだからこそ供せる、「暮らしの中で気軽に楽しめるお茶」。産地や合組(ブレンド)ごとの飲み比べも楽しい。

堅苦しい作法や既存のスタイルにとらわれない、自由で楽しい発想のブレンドがいっぱい! 夏にピッタリの「水出しれもん煎茶」や、種子島産の安納芋(あんのういも)を使った「やきいも煎茶」など、季節ごとのお茶もあり。

あらゆるシーンで日本茶をお供に! 楽しく豊富なお茶商品。

豊富なオリジナルブレンドや、産地別のお茶を取り揃えている『加島茶舗』。ですが、中でもおすすめなのは以下の3つだそうです。

いずれも日々の暮らしの中で気軽に飲める、親しみやすくて癒されるお茶。昔ながらの日本のドリンクを、ペットボトルや缶ドリンクと取り替えてみませんか?

●くつろぐときの煎茶

リラックス効果のある旨み成分「テアニン」を多く含む、刺激の少ないマイルドな味わい。宇治煎茶と華やかに薫る煎茶の合組(ブレンド)で、過ぎ行く日々の中でほっと一息つけるお茶です。

●チョコレートのための煎茶

チョコレートの風味をより一層引き立ててくれる、まろやかな甘みのお茶。「チョコレートに日本茶!?」と驚かれるかもしれませんが、カカオのほろ苦さやまろやかな口どけが、より際立って感じられます。

●八女茶

福岡の高級茶の産地・「八女(やめ)」のお茶。甘い香りが特徴で、旨味・香り・コクのバランスが良くとれています。渋みが少なく豊かな甘みが感じられる、誰の口にも合いやすいお茶です。

その他にも、「本を読むときの煎茶」など、思わず飲んでみたくなるお茶がいっぱい! もちろん知覧(鹿児島県)や牧之原(静岡県)など、有名産地の茶葉も充実しているので、好みと興味に合わせて選んでみましょう。

『加島茶舗』がある島根県産の茶葉は、のどかな山里を思わせる青々とした若葉の香りと、スッキリとしたあと口、そして爽やかなお茶らしい渋みが特徴。そのまま飲むのはもちろん、玄米茶などにしても香ばしさが際立つ。

茶葉もパッケージもフルオーダーできる、世界に1つだけの「オリジナル茶」も作れる。結婚式の引き出物・イベントの景品・ショップのノベルティなどにおすすめ。

確かな“茶審査技術”で、幅広い趣向に合わせたお茶を提供。

このように、イメージと楽しさが広がる『加島茶舗』のお茶ですが、浩介さんがオリジナルの合組(ブレンド)を行うときの基準や、大切にされている事を伺ってみました。

「例えば『本を読むときの煎茶』ですと、読書に集中しながら楽しめるように、冷めても美味しい茶葉や、集中力を増すカフェインを多く含む茶葉を合組(ブレンド)しています。そして『チョコレートのための煎茶』は、定番のミルクチョコを基準に、チョコレートの口溶けに合うまろやかな旨味の茶葉や、カカオのほろ苦さに合う茶葉を、同調するように合組しています」

さらに、お茶の好みは十人十色。そして「朝に飲みたいお茶はコレだけど、週末にゆったりくつろぐときはコレが好き」など、いうように、その時々やシーンに合わせて趣向も変化します。

「そのため、弊店の強みでもある‟茶審査技術”に磨きをかけて、日々進化する全国各地のお茶を常に探求しながら、いろんな茶葉を試しながら作っています。そしてお客様の好みやお飲みになるシーンをリサーチして、同じ価格帯でも様々な味や飲み口のバリエーションをつけています。
たとえば『トロリとしたコクのあるお茶』『爽やかでスッキリとしたお茶』など、選ぶ楽しさをお手伝いできるように、豊富な味と種類をご用意しています」

「同じ煎茶でも、産地や製法で味がかなり違うことがわかった」「日本茶ってこんなに美味しかったんだ!」などなど、驚きや喜びの声が上がる。日本茶の魅力を再発見できる、茶師八段ならではの提案。

お茶はどんなシーンにも合う“日常のドリンク”! 日本茶スタンド・ワークショップ・一日カフェなどでそれを広める。

『加島茶舗』の魅力はまだまだあります。
気軽に立ち寄ってお茶を飲める『日本茶スタンド』や、日本茶の美味しい淹れ方や知識などを学べる「ワークショップ」、加島さん夫妻が手ずから淹れたお茶やお菓子を供してくれる『一日カフェ』など。
どれもより日本茶に親しめる、楽しく斬新な試みです。

「『日本茶スタンド』は、コーヒースタンドのように気軽にお茶がテイクアウトできるお店があればいいな、と思って始めました。友人や初対面の方に『お茶屋をしている』というと、『お店では着物を着ているの?』『しきたりや作法などを覚えるのが大変そうだね』とよく言われますのですが、『お茶』とは着物を着て、正座をして、かしこまって飲むだけのものではありません。カジュアルな服でお迎えして、作法よりも‟美味しく淹れる”ことをモットーにしていますので、どうぞお気軽にお越しくださいね」



茶道は日本のおもてなしの心を表す、伝統的かつ継承すべき文化。ですが「お茶はもっと簡単に、カジュアルに楽しめるものだと広めたいんです」と浩介さんは語ります。

「『日本茶スタンド』は、最初は会議テーブルに布をかけただけのカウンターで始めましたが、様々なメディアに取り上げて頂き、少しずつお客様が増えてきました。観光でいらしたお客様が、後日『とても美味しかったです。コースターがあればもっと素敵だと思ったので送ります』と、お手紙と一緒に手作りの折り紙コースターをたくさん送ってくださったことなどもあります。もったいなくてなかなか使えませんでしたが、そんな風にお客様からアドバイスを頂きつつ、少しずつ今の形になりました」

茶道の神髄である‟おもてなしの心”と、招かれた人々との交流は健在! 現代にマッチした、新たな「お茶」のスタイルです。

「茶舗や『日本茶スタンド』に訪れてくださるお客様と、お茶の話をすることが何よりの楽しみです」と語る浩介さん。確かな目と技術で、それぞれの人に最適なお茶を選んでくれる。

浩介さんと理絵さんが自らお茶の淹れ方や知識をレクチャーしてくれる、楽しい利き茶会やワークショップなども開催。参加すれば、より日本茶の楽しみ方がわかる!

東京の大学を卒業し、製菓会社に勤務したのちに、静岡の製茶問屋で修行した浩介さん。そこの社長が『全国闘茶会』で優勝した方で、お茶のイロハを十分に学べたそう。

その後、都内の別の日本茶専門店で試飲したお茶があまりに美味しく、それに魅了されて「ここで働かせて下さい!」と頼みこんで、さらに1年ほど再修業。 「今でも忘れられない」というそのお茶を目標に、「こんな美味しいお茶を作りたい!」と、27歳で帰郷して『加島茶舗』を継ぎました。

「そして28歳で『全国闘茶会』に出場するために、仲間と共に『山陰茶業青年団』という団体を設立しました。こうして2019年に茶師八段を取得し、‟個人の部”でも9位に入賞することができました。そして全国トップレベルの茶業従事者の方々と出会い、おおいに刺激を頂いた上で、知識を深めることもできました。
お茶は暮らしに安らぎをもたらし、人と人とを良い御縁でつなげてくれます。古くから暮らしの一部だった、お茶を飲む文化をずっと残していきたい――そして美味しいお茶を作り、飲んでくださる方々に美味しさと心地良さを届けていきたい。そんな想いで日々お茶を作っています」

お茶を愛しているからこそ、その魅力を伝えたい。全国屈指のお茶の達人かつ“お茶ラバー”が、お茶の都・松江であなたを温かく迎えてくれます。

肩肘張らずにお茶を楽しむ時間を作れば、ストレスフルな日常の中でほっと一息つける。初対面の人同士でもお茶を湯呑みに分けあい、味わえば、不思議と心の距離が近くなる。そんな素晴らしいお茶の文化を、松江から人々に伝えていく。

「お茶を愛する方々に寄り添える、お茶のある暮らしの魅力を発信し続ける存在でありたい」と語る浩介さん。
“日本三大茶処”のひとつとして知られる松江だが、それでも日本茶の消費量は年々減る一方。そんな中で「松江をもっとお茶で盛り上げたい、お茶に親しまれる街にしたい」と、日本茶の敷居を下げるべく奮闘している。

- DATA
加島茶舗

HPhttps://kashimachaho.com/
住所:島根県松江市西茶町4-1

電話:0852-21-3075
営業時間:9:00~17:00(L.O.16:30)
休日:日曜・祝日

取材協力・写真提供:加島茶舗/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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