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松江城そばに建つ、明治時代の美しい洋館|興雲閣・亀田山喫茶室

2023年11月16日

興雲閣 松江城の二の丸に建つ、レトロモダンな洋館。

明治40年に時の皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)がお泊まりになられた建物で、島根県内に残る数少ない明治時代の建築です。

爽やかなミントグリーンの外壁に、優雅な列柱廊(コロネード)をめぐらせた造りは壮麗の一言!
文明開化の風を感じます。

室内の見学や撮影もOKで、1Fにはカフェ『亀田山喫茶室』があります。

住所: 島根県松江市殿町1番地59
電話: 0852-61-2100 (興雲閣) / 0852-61-5001 (亀田山喫茶室)
休館日: なし(年中無休)
入館料: 無料

※2階大広間は有料で貸切可能(詳細はお問い合わせください)

写真提供:公益社団法人 島根県観光連盟

興雲閣 写真提供:公益社団法人 島根県観光連盟

興雲閣 ~ 松江城のお膝元にたたずむ擬洋風建築 ~

『興雲閣』があるのは、松江のシンボル「松江城」の二の丸(二重目の城郭)の中。

眼下には松江の街並みが広がって、お隣には松江城のお殿様たちを祀った「松江神社」がたたずんでいます。

展望も素晴らしく、松江に来たならぜひ訪れたい映えスポット!

格調高い館内で記念撮影したり、1Fの『亀田山喫茶室』で優雅なティータイムを楽しんだり、ノーブルなひとときを過ごせます。

凝洋風建築 木造建築に西洋風の装飾や彫刻をほどこした「凝洋風建築」。
屋根は日本伝統の入母屋造り+瓦ぶきで、和洋折衷の貴重な建物。

(島根県指定有形文化財・松江市歴史的風致形成建造物)

2Fの大広間 ハイカラなムードが漂う2Fの大広間。
ここを貸し切ってイベントや展示会などを開くこともできます。

(有料/要予約・お問い合わせ)

写真提供:島根フィルムコミッションネットワーク

レトロモダンな館内 レトロモダンな館内では、イベントや展示会などを定期的に開催。

松江の歴史にまつわる展示や写真展など、文化を感じる風流な催しがいろいろ。

イベントや展示会などを定期的に開催

松江水燈路 松江の秋の風物詩「松江水燈路」。
『興雲閣』と松江城が無数の燈篭(とうろう)でライトアップされる、幻想的なイベント。

(毎年9月下旬~10月中旬)

レトロモダン 写真提供:公益社団法人 島根県観光連盟

亀田山喫茶室 ~ 明治ロマンが漂うクラシカルなカフェ ~

『興雲閣』の1Fにある『亀田山喫茶室』は、モダンで優雅な大人にピッタリのカフェ。
趣たっぷりの落ち着いた空間は、松江城散策の休憩にオススメです。

松江城と松江市街の風景を眺めながら、タイムスリップしたかのようなひとときを過ごせます。

亀田山喫茶室

亀田山喫茶室

素晴らしいロケーションだけでなく、コーヒーやスイーツの美味しさも評判!

「観光地のカフェだから期待してなかったのに、ケーキもコーヒーもすごく美味しい!」という口コミがいっぱいで、カフェ激戦区の松江の中でも人気の高いお店です。

特に四季折々のフルーツやナッツをふんだんに使ったケーキは、ぜひ味わってみたい逸品。

季節やイベントに合わせた限定スイーツも豊富で、訪れるたびに新たなお楽しみがあります。
そんな『亀田山喫茶室』の人気メニューをご紹介しましょう。

季節ごとのタルト

季節ごとのタルト

季節ごとのタルト

手作りで毎日焼き上げている、旬のフルーツたっぷりのタルト。
驚くほどバリエーション豊富で、季節ごとに斬新なタルトが登場します。

たとえばアップルどっさりタルト・シャインマスカットと巨峰のクラフティ風タルト・栗といちじくのピスタチオタルト・いちごと柑橘のタルト・レモンとアーモンドのタルト・ハニーナッツの贅沢なタルト・ すももとピスタチオのタルト・さくらんぼのタルト、などなど。

どんなタルトと出会えるかは、一期一会のお楽しみ!
香ばしいタルトから豊かな旬を感じられます。

ショートケーキ

ショートケーキ

ショートケーキ

カフェ定番のショートケーキに、季節のフルーツを合わせた『亀田山喫茶室』ならではの一品。

いちご・メロン・シャインマスカット・洋梨など、豊かな旬を感じられます。

実は島根は西日本有数のフルーツ王国で、地元産のフルーツを使うことも。
四季折々の松江城の景色とともにどうぞ。

亀田山ブレンドコーヒー

亀田山ブレンドコーヒー

酸味・苦味・コクのバランスが絶妙な、誰でも飲みやすいオリジナルブレンド。
松江城と松江の風景を眺めながら傾ける一杯に、旅情が香ります。

ご家庭でこの味を楽しめるコーヒー豆も販売しています。

人気カフェに! 『亀田山喫茶室』の亀田山とは、松江城がそびえ立つ山の名前。

『亀田山喫茶室』がオープンしたのは興雲閣のリニューアル(2015年10月)と同時で、カフェ激戦区の松江でまたたく間に人気カフェに!

興雲閣

『興雲閣』の歴史 ~ 明治から令和まで受け継がれてきた‟島根の迎賓館” ~

『興雲閣』が建てられたのは、明治36年(1903年)。
いく度か改修を重ねつつ、今年で築120年目を迎えました。

松江の近代を明治から令和まで見守ってきた、生き証人のような建物です。

生き証人のような建物 写真提供:島根フィルムコミッションネットワーク

当初は「松江市工芸品陳列所」として建てられ、明治40年(1907)に時の皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)の山陰道行啓にあたり、御旅館とするために改修されました。

そして同年5月22日~25日まで、実際に嘉仁親王がご宿泊されました。

その後、明治45年(1912年)にさらに改修されて、松江市の式典や展示会などに使われていました。
昭和48年(1973年)からは「松江郷土館」となり、平成23年(2011年)にいったん閉館。

興雲閣 写真提供:島根フィルムコミッションネットワーク

そして平成25年~27年の保存・修理工事を経て、平成27年(2015年)10月3日に『興雲閣』として復活しました。

その工事で明治45年(1912年)当時の構造に復元されて、今も松江の人々と旅人に親しまれています。

‟島根の迎賓館”とも呼べる、由緒正しい文化財。
紳士淑女になった気分で松江の歴史を感じてみませんか?

松江城 『興雲閣』の上方にそびえる松江城
日本に5つしかない国宝のお城で、築かれたのは江戸時代初期の慶長16年(1611年)。

以来、400年以上にわたって江戸時代の姿のままでそびえ立っています。
『興雲閣』に来たら、ぜひ松江城の天守にも登ってみて!

松江城天守の最上階 松江城天守の最上階(第五層)から見おろした、松江の街並みと宍道湖。

宍道湖まで見渡せて気分爽快!

お城まつり 松江城のお花見シーズンに開かれる「お城まつり」
(毎年3月下旬~4月上旬)

松江城が1年の中でもっとも賑わうイベントで、期間中は天守と桜のライトアップ・勇壮な武者行列・島根名物“安来節(やすぎぶし)”の歌と踊りなど、さまざまな催しで盛り上がります。

(「お城まつり」の期間中は松江城の本丸(天守がある城郭)を21:00まで開放)

写真提供:公益社団法人 島根県観光連盟

松江神社 『興雲閣』の隣に建つ「松江神社」。

松江城が建てられた年代を証明する「国宝松江城天守祈祷札」が見つかった場所で、この発見によって松江城が国宝に復帰しました。

(1950年の「文化財保護法」で国宝→重要文化財へ格下げされた後、「祈祷札」の発見によって2015年に国宝に復帰!)

「松江神社」には松江を開府した堀尾吉晴と、松江城の初代藩主・松平直政、‟不昧公”と呼ばれた名君で7代藩主の松平治郷、そして徳川家康が祀られています。

二ノ丸 『興雲閣』がある松江城の二ノ丸(二重目の城郭)。
写真の左なかほどに見えるのが『興雲閣』。

写真提供:公益社団法人 島根県観光連盟

観光スポットがいっぱい! 松江城と『興雲閣』のまわりには、おすすめの観光スポットがいっぱい!

松江歴史館 ~ 日本庭園と松江城を眺めながら、‟現代の名工”の和菓子を味わえる!(写真)
ぐるっと松江 堀川めぐり(松江堀川遊覧船) ~ 松江城のお堀を船頭さんのガイドで遊覧
松江地ビール館 ~ 和食によく合う島根の地ビールの試飲&ショッピング&ランチ
・塩見縄手 ~ 武家屋敷などが立ち並ぶ、城下町の面影が残るエリア
カラコロ工房 ~ 松江のお土産・食・文化体験が盛りだくさん!

興雲閣

- DATA
興雲閣(こううんかく)

HPhttps://www.matsue-castle.jp/kounkaku/

住所:島根県松江市殿町1番地59

電話:0852-61-2100
休館日:なし(年中無休)

<開館時間>
【4月1日~9月30日】
午前8時30分~午後18時30分 (最終入館時刻は午後18時15分)
【10月1日~3月31日】
午前8時30分~午後17時 (最終入館時刻は午後16時45分)

入館料:無料
※2階大広間は有料で貸切使用可能(詳細はお問い合わせください)


- DATA
亀田山喫茶室

Instagramhttps://www.instagram.com/kamedayamakissashitsu/

住所:松江市殿町1番地59 (興雲閣1F)

電話:0852-61-5001
定休日:水曜
※年末年始・お盆・祝日の場合は営業

<営業時間>
平日 9:00~16:00
土日祝 9:00~17:00(O.S.16:30)
※モーニング 9:00 ~10:30 / 軽食 11:00 ~

取材協力・写真提供:興雲閣・亀田山喫茶室・公益社団法人 島根県観光連盟・島根フィルムコミッションネットワーク/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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