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【空港はちみつ/益田市】自然いっぱいの空港に舞うミツバチたちが、全国屈指の美味しいはちみつをお届け!

2020年6月6日

2017年の「第3回ハニー・オブ・ザ・イヤー」で“最優秀賞”と“来場者特別賞”をW受賞した、グルメなはちみつ。その産地が空港という驚きと、誰もが魅了される絶品の味わいで大人気!
採蜜するたびに売り切れて、毎年争奪戦となっている。

世界的にも珍しい「空港産」のナチュラル&高品質なはちみつ!

「空港のはちみつ!? 鳥が飛んだりしているのは見るけれど……」
そんな風に首をかしげてしまいそうな驚きが、この『空港はちみつ』という名前にはあります。

島根県西部の玄関口、萩・石見(はぎ・いわみ)空港。
その名のとおり島根と山口の県境にある、自然豊かなのどかな空港です。

東京との往復便は、1日わずか2便だけ。そのため空港のまわりには、木々や草花はもちろん、そこに遊ぶ鳥や動物たちの姿も見えます。
そしてそんな自然に集うみつばちたちも、もちろん空港の仲間たちの一員。
「このみつばちで空港の名物を作ろう!」と思い立ったのが、『空港はちみつ』の始まりでした。

『空港はちみつ』を生み出した“萩・石見空港ミツバチプロジェクト”は、2016年4月に発足。以来、またたく間にその名を広めて人気商品となった。

普段は使われていない空港の敷地の有効活用と、「そこで採れたはちみつを特産品にして空港の利用促進に役立てよう!」というアイデアから生まれた。

ローカルな空港とそれを取り巻く自然を愛する人々が、トップレベルのはちみつを創り出した。

『空港はちみつ』をプロデュースしたのは、萩・石見空港のスタッフたちです。
空港のビルを管理する石見空港ターミナルビル株式会社と、地元企業とその有志が手を携えて2016年から養蜂を始めました。

そして出来上がったはちみつは、高級蜂蜜と遜色ない甘さと、かぐわしい風味で品評会でも高評価! 例年、採蜜から数か月で完売するほどの大人気商品になりました。

そのすごさは、日本はちみつマイスター協会が主催するはちみつ業界の一大祭典・「第3回ハニー・オブ・ザ・イヤー」で“最優秀賞”と“来場者特別賞”をW受賞したほど! これを機に、一気に全国に知られるようになりました。

採蜜(さいみつ)時期は初夏から夏にかけてで、次々と咲き誇る万華鏡のような花々から集められた蜜は、澄んだみずみずしい味わいと同時に、複雑で多面的なフレーバーを奏でます。

ブランド名:空港はちみつ
産地:島根県益田市
品質:純度100%はちみつ 
種類:百花蜜(ひゃっかみつ/野山に咲く様々な花からミツバチが自由に集めた蜂蜜)のため、採蜜年度や季節により蜜源の花が変化し、それにともなって色と味も変化していく
糖度:79~81(5~7月)
採蜜時期:5月後半~8月前半
販売時期:6月中旬以降

ミツバチの生態と働きに寄り添って、無理なく採取できた量だけを販売している。

愛称は「そらはち」または「SORAHACHI」。その可愛い響きどおり、ロゴやパッケージもキュート!

萩・石見空港から3キロ圏内に養蜂場を2か所設置。多い時でセイヨウミツバチを80~100万匹も飼育している。
自然いっぱいの空港に舞うミツバチたちが、美味しいハチミツを運んでくれる。
(画像は2016年のプロジェクト発足当時の様子)

飛行機の離発着のため広大な敷地が必要な空港は、その周囲に豊かな自然を残していることが多い。そのため実は養蜂に適していて、ヨーロッパなどでは「空港養蜂」の事業化が広がっている。
そんなエコなムーブメントを取り入れてスタートした、アジアでは初の「空港養蜂」かつ『空港はちみつ』。

百花蜜ならではの万華鏡のような味。すべての採蜜時期に味わい尽くしたい!

『空港はちみつ』の特徴は、萩・石見空港のまわりに季節ごとに咲き誇る花々から、ミツバチたちが自由に集蜜していること。そのため時期によって色や味わいが変化していきます。

色は春は薄い黄金色で、夏にかけて深みのある琥珀色に変化していきます。

さらに味は、桜・みかん・ニセアカシアなどが咲く春は、フルーティーかつ芳醇。そしてハゼ・からすざんしょう・クリなどが咲き始める6月頃からは、わずかにスパイシーさと緑茶のような清涼感が加わっていきます。さらに徐々に苦みのような印象的な余韻も加わり、空港の名にも冠されているハギ(萩)が咲く8月頃には、それらが熟成されて円熟味のある味となっていきます。

食べた人々からは、
「フルーティな香りが心地良く、何度でも食べたくなる!」
「はちみつは苦手だったけれど、初め美味しいと感じた」
「のど越しが爽やかで澄みきった味」
などの感想が寄せられている。

季節や年ごとに味が変化していくのが、『空港はちみつ』の大きな魅力。その希少性と珍しさから、毎年発売を待ち望むファンが多く、販売量が追いつかないほどの人気となっている。

『空港はちみつ』を作る“萩・石見空港ミツバチプロジェクト”は、今年で5周年目を迎えた。今でも少しでも多くの人々にはちみつを届けられるように、養蜂場の整備と技術の向上に取り組んでいる。

ミツバチの寿命は約1ヶ月。そのため一匹が一生で採れるはちみつの量は、わずかティースプーン約1杯だけ。
さらに地球上の食べ物のうち、約70%はこの小さなミツバチたちの受粉活動によって、実りや次世代の繁殖を支えられている。
そんな“生命の営み”をおすそ分けしてもらっていることを知り、ビンに残ったわずかなはちみつも大事に味わいたい。

人気に対して採蜜量に限りがあるため、仕方なく期間限定としている。だが、それが「今だけ味わえる喜び」にもなっている。

貴重な『空港はちみつ』が、ハイセンスで可愛いお土産になった!

この貴重で美味しい『空港はちみつ』は、その味と品質にふさわしい、可愛くもハイセンスなパッケージに納められています。。
石見のお土産に、自分へのご褒美に、運よく目にしたらすかさずゲットしましょう。

●空港はちみつ 120g (ガラス瓶)  1,200円(税込)

発売からずっと一番人気を誇っている『空港はちみつ』の看板商品。はちみつの色や特徴が一目でわかるガラス瓶入りで、4個入りのギフトパッケージは島根県益田市の「ふるさと納税」のサイトで購入できます。

●空港はちみつ 280g (便利ボトル) 2,500円(税込)

2017年に登場した、手に持ちやすく携帯しやすいボトルタイプです。取り出し口には蜜切れの良いシリコン素材を使っており、そのためはちみつ特有の容器への付着やべたつきが少なく、普段使いに便利です。
(写真右側)

●空港はちみつ スティックタイプ (A・B・C)

はちみつ商品としては、初めて「日本災害食」に認定されたスティック分包タイプです。
(2018年3月1日に認定/賞味期限3年)

その理由は、熟成された純度の高い「はちみつ」だから、常温で長期間備蓄できること。加えて約300種類もの栄養素が含まれており、特に糖分(単糖類)は身体に負担をかけずに即エネルギーに変わるので、災害時の活動食に最適です。
小さなスティックは携帯しやすく、外出先で思わぬ災害に遭った時や、非常用持ち出し袋などに入れるのに便利です。

食べやすい量に分けられたスティックは、いつでもどこでも清潔に食べられる。疲労回復・災害時に悪化しやすい口内環境と腸内環境の改善・睡眠の質の向上などにも効果的。
さらに自然由来の甘味は癒しと安心感をもたらしてくれるので、災害時のメンタルケアにも有益。

『空港はちみつ』が買えるのは、萩・石見空港内の「エアポートショップ萩・石見」と同オンラインショップ。
さらに石見のご当地スーパー「キヌヤショッピングセンター」などでも販売している。

なぜ空港で養蜂を? 『空港はちみつ』の始まりのストーリー。

そのきっかけは、2015年の秋頃に、養蜂の専門家から寄せられたアドバイスでした。
いわく、「萩・石見空港は周りに高い建物がなく風通しが良いため、手つかずの広葉樹林が多く自生しています。この環境は、とても養蜂に適しています」

その言葉を元に、萩・石見空港ターミナルビルの職員たちと地元の有志たち10名で、“萩・石見空港ミツバチプロジェクト”チームを結成。そして2016年4月に、正式なプロジェクトとしてスタートしました。

ですが当時のメンバーは、養蜂のまったくの初心者。そのため当初は県外の専門家から、月に一度のペースで指導を受けました。そして講義と実践を並行しつつ養蜂に励んだものの、不慣れなためか蜂に刺されやすく、苦労が多かったそうです。

そんな努力が実っていよいよ『空港はちみつ』の発売にこぎつけたのは、2016年10月15日。
結果、空港の利用客や地元の関係者たちに大好評で、約2,000個のはちみつがわずか1か月半で完売! 翌年以降も順調に採蜜量を増やしていきました。

その後、養蜂場を2つに増やして採蜜量はぐんと増えました。ですが採蜜シーズン中の5月~8月は、空港の仕事と掛け持ちになって作業は多忙を極めました(現在は専業の養蜂家2名が主に担当)

さらに秋からのオフシーズンも課題は多く、ミツバチの天敵のスズメバチやダニ対策、寒さに弱いミツバチの越冬準備などで四苦八苦。現在も、越冬できるミツバチの数は少ないそうです。

継続的な養蜂のためには、少しでも多くのミツバチを越冬させる必要がある。さらに地球規模の気候変動に影響を受ける不安定さもあるが、これが毎年『空港はちみつ』の味や色が異なる理由でもあり、その変化が魅力ともなっている。

そしていよいよ迎えた2017年8月。チャレンジ精神でエントリーした「第3回ハニー・オブ・ザ・イヤー」で、見事に“最優秀賞”と“来場者特別賞”をW受賞しました!

これを機に、『空港はちみつ』を買い求める人々と、その人気と美味しさの報道が一気に増加。さらに当初の目的でもあった、石見空港の集客にも良い変化が生まれ始めました。

そして現在。毎年6月の『空港はちみつ』のリリース時には、空港の売店に長い行列ができるほどの人気ぶりとなりました。
オンラインショップも常に入荷待ちの状態で、空港内のレストラン「キッチンそらら」にも採れたての『空港はちみつ』をかけて頂く「4種のチーズピザ」が定着しました。
※キッチンそららの「4種のチーズピザ」は、『空港はちみつ』の発売日(6月20日)からメニューに掲載

キッチンそらら 営業時間 / 9:30~13:30(L.O 13:00)(~2020年6月末)
エアポートショップ萩・石見 営業時間 / 9:30~13:30(~2020年6月末)
※運航スケジュールにより変更になる場合あり
※終日欠航日は休業となる場合あり
※2020年7月以降の営業時間は萩・石見空港のホームページを参照

「キッチンそらら」で注文できる「4種のチーズピザ」。
いろんなチーズの味わいを一度に楽しめるクアトロ・フォルマッジと「空港はちみつ」のハーモニーは、そのシンプルな見た目からは想像もつかない美味しさ!
これも「空港はちみつ」の採蜜時期だけに食べられる、萩・石見空港の新名物。

空港の隣の「風の丘公園」には、桜・クローバー・つつじ・椎の木など、ミツバチが好んで訪れる植物が多々ある。さらにミツバチの行動範囲内にある「万葉公園」には、やはり多彩な植物が長年大切に育てられている。
これらに加えてレモンやアーモンドなど、新たな蜜源となる樹木の植林を計画中。

ミツバチの集蜜は、植物の受粉を助けてくれる。そのため空港近くの農家からは、「“萩・石見空港ミツバチプロジェクト”が始まってから、野菜の実りがよくなったようだ」という声が聞かれる。

『空港はちみつ』が石見に元気を運ぶ ~ 空港と石見の将来に貢献 ~

『空港はちみつ』が目指すのは、ミツバチの自然な働きによって発酵・濃縮された「純粋はちみつ」であること。そしてそれを維持し続けて、食べた人々に「美味しい!」と笑顔になってもらうことだそうです。

このように、『空港はちみつ』には石見地方に咲く花々の蜜と共に、空港に寄り添いながらこの地で暮らしてきた養蜂家たちと、「萩・石見空港と地域の観光を盛り立てたい」、という空港職員たちの想いが込められています。
そして未来を担う子供たちのためにも、空港を取り巻く豊かな自然や人々の社会が、永続的に循環していくようにという願いもこめられています。

美味しさと様々な健康効果から、はちみつの需要は年々増しています。今後も『空港はちみつ』を活かした萩・石見空港の認知度アップをはかり、石見の観光を振興して、この地の経済成長にも貢献していきたい、との想いでプロジェクトに取り組んでいくそうです。

人に美味と益をもたらす、可愛いミツバチたち。
それを取り巻く人々と『空港はちみつ』の採蜜は、今後も大きな意義をもって続けられていきます。

採蜜量はプロジェクトが発足した2016年から年々増加。2016年は320kg、2017年は620kg、2018年は一気に増えて1,370kgとなったが、2019年は720kgに落ち着いた。
これからも自然の恵みとミツバチの生態にまかせ、無理なく環境に配慮した採蜜を行なっていく。

ミツバチたちが住む養蜂箱を守り、その群れを世話し育てている養蜂家たちは、『空港はちみつ』と養蜂に興味を抱いて訪れる人々に、「ミツバチ」と「はちみつ」の素晴らしさや役割を伝えていきたい、と願っている。

国産はちみつの流通量が年々減っていく中で、毎年一定基準の品質と出荷量を保ちながら、安定した「はちみつ商品」の提供を目指す。

『空港はちみつ』を生み出している萩・石見空港のまわりには、日本を代表する建築家・内藤廣氏の設計による「島根県芸術文化センター グラントワ」や、“清流日本一”に6回も輝いた鮎・モクズガニ・鴨島ハマグリなどの珍味が獲れる高津川などがある。
美味しいはちみつを味わって、グルメや文化に触れる旅を楽しもう!

- DATA
空港はちみつ(石見空港ターミナルビル株式会社)

HPhttp://hagiiwami.jp/
住所:島根県益田市内田町イ597

電話:0856-24-0010

<購入先>
萩・石見空港オンラインショップ
HPhttps://hagi-iwami.com/
※6月20日(土)9時~発売開始予定

エアポートショップ萩・石見 (萩・石見空港2F)
空港売店 営業時間:9時30分~13時30分 (~6月末)

※休業日、営業時間は運航スケジュールによって変わります。
※終日欠航日は休業となる場合あり
※2020年7月以降の営業時間は萩・石見空港のホームページを参照

取材協力・写真提供:石見空港ターミナルビル株式会社/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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