2020年1月31日  -  食・農業 / 魚介類

食・農業 / 魚介類

【隠岐松葉ガニ/隠岐諸島】豊かな山陰の海が育んだ至高のブランド蟹!

島根県・隠岐の島(おきのしま)の近海だけで獲れるブランド松葉ガニ。隠岐の島の漁師だけに許された独特の漁法「カニかご漁」で捕獲された後で、厳しい基準に合格したものだけが認定されて、それを示すブランドタグが付けられる。

島根の松葉ガニの最高峰! 味も姿も極上の逸品。

山陰の冬のグルメと言えば、松葉ガニ!
「カニの王様」とも呼ばれていて、そのほとんどが出雲の約40km沖に浮かぶ「隠岐の島(おきのしま)」の近海で獲れます。カニの種類はズワイガニで、以下の厳しい基準を満たしたカニだけが『隠岐松葉ガニ』だと認められます。

1.最終脱皮を終えたズワイガニのオスのうち、体重が500~700g以上のもの
2.隠岐の島の海域で、身を傷めない「カニかご漁」で漁獲されたもの。
3.漁獲・販売時期は12~2月のみ

上記の内容で限定されて獲られた『隠岐松葉ガニ』は、さらに以下の優れた特長があります。

・身に甘みと弾力があって、非常に美味しい
・焼きガニは更に甘みが増して、かに味噌を付けて食べると絶品!
・調理の仕方によって様々な味を楽しめる

これらは全て、独自の「カニかご漁」によって水揚げされるため。
他県の松葉ガニは、主に「底びき網漁(海底に大きな網を沈めて船で引っぱり、多くの魚介類を一網打尽にする漁法)」で獲られるため、身が傷ついたり甲羅やカニ味噌の中に砂が入ったりしやすく、味や鮮度が落ちてしまうのです。

「カニかご漁」のカゴ。これをひとつひとつ海底に沈めて、カニが入ったら優しく持ち上げる。

『隠岐松葉ガニ』の中でも特に甲羅が大きい特大のカニは、『隠岐ガニ』と呼ばれ極上の逸品とされる。

価格は1杯 2,400円~3万円(大きさによって変動)。「松葉ガニ」の名は、生きたまま料理すると身が松葉のように広がることに由来している。

特別なブランドガニ『隠岐松葉ガニ』の秘密とは?

「松葉ガニ」とは京都~島根の日本海側での呼び名です。同じオスのズワイガニでも福井県では越前ガニ、石川県では加能ガニなどと呼ばれます。
さらに水揚げされる漁港によって津居山ガニ・間人(たいざ)ガニ・柴山ガニなどのブランド名が付き、それぞれの地域の名産品として売り出されています。

隠岐の島の海域は、魚介の餌となるプランクトンがとても豊富です。
中でも『隠岐松葉ガニ』が生息する「隠岐堆(おきたい)」と呼ばれている大陸棚(たいりくだな)は、水深200~400メートルのゆるやかな大斜面で、全国でも有数の好漁場となっています。

この恵まれた環境で生まれ、じっくり成長させるための禁漁期間を挟んで育つ『隠岐松葉ガニ』は、全国屈指の大きさと美味を誇ります。
さらにカニにストレスを与えない「カニかご漁」で漁獲されるため、身はプリッとした弾力があり、上品な甘みが強く、カニ味噌はとても濃厚です。

こうした“特別な松葉ガニ”であることを示すため、2006(平成18年)年に隠岐の島のカニ漁師たちで作る「隠岐カニかご船団」が『隠岐松葉ガニ』の名でブランド化。
他県の「底びき網船団」との差を明確に示しました。

ですが、この「カニかご漁」を行える期間は12~2月ととても短いため、『隠岐松葉ガニ』はとても貴重です。さらに冷凍せずに活きたまま、または茹でた状態で流通するため、買ったり味わったりできるお店も限られています。

ブランド名と漁獲した漁船名を記したタグが付けられた『隠岐松葉ガニ』。味も姿の美しさも極上!

「カニかご漁」を行う漁師たち。生態に合わせた熟練の漁法で極上の『隠岐松葉ガニ』をお届け。

水揚げされたばかりの『隠岐松葉ガニ』。足の欠けや甲羅のキズなどがなく、鮮度は抜群!

しっかり育った大きなカニを、優しく丁寧に水揚げ。

隠岐の島の漁師たちが行う「カニかご漁」は、カニに余計なストレスを与えないだけでなく、甲羅の中に砂が入りにくいため、珍味のカニ味噌を最高の状態で食べられます。
餌を入れたかごを海底に沈めてカニが入ってくるのを待つ、という昔ながらの漁法で、カニを活きたまま無傷で水揚げできます。

かごは翌日~数日後に引き揚げられるため、一般的な「底引き網漁」に比べて時間も手間もかかります。

水揚げ後、丁寧に選別される松葉ガニ。厳しい基準をクリアしたカニだけが『隠岐松葉ガニ』の名を名乗れる。

一種類でフルコースが作れる高級海鮮。お好みの料理で味わい尽くそう!

こうして水揚げ・選別された『隠岐松葉ガニ』は、生きている時は瑞々しい黄土色で、焼いたり茹でたりすると鮮やかなオレンジ色に変わります。おすすめの食べ方は以下の通り。

・焼きガニ(独特の風味が濃厚に香って食べごたえたっぷり!)
・茹でガニ(マイルドな旨味で誰でも食べやすい)
・しゃぶしゃぶ(繊細な味が一番際立つ食べ方。透明な身が松葉のように広がって、見た目も美しい)
・刺身(氷水に浸けるとしゃぶしゃぶのように身が広がるので、それを生醤油でいただく)
・カニ鍋(甲羅と脚にさばいて、昆布だしでお好みの野菜と煮る)

特に獲れたての『隠岐松葉ガニ』は、しゃぶしゃぶで食べるのが最高です。
これら極上の珍味はやはり現地のお店で味わうのが一番なので、ぜひ12月~2月に隠岐の島を訪れてみましょう。

濃厚な味が楽しめる「焼きガニ」。炭火で焼けばさらに香ばしい!

「カニ鍋」の具。カニの切り方を工夫すれば「しゃぶしゃぶ」も一緒に楽しめる。

ジューシーな甘みが際立つ「天ぷら」。現地の店や宿で味わってみたい。

『隠岐松葉ガニ』が食べられる隠岐の島のお店や宿。

それではいよいよ現地のお店や宿の紹介です。
いずれも「カニかご漁」の漁船や魚市場から仕入れている、地元の通がすすめる名店です。最後に旅行ツアーの申し込み先もあるので、「自分で島旅を計画するのは不安・・・」という方でも安心です。
※『隠岐松葉ガニ』は、いずれの店舗も12~2月の在庫がある時のみ注文可能

【隠岐松葉ガニを買えるお店】

●富喜丸お魚センター りょうば
住所 / 島根県隠岐郡隠岐の島町中町目貫4-58
電話番号 / 08512-2-6600
営業時間 / 8:00~
定休日 / 火曜(臨時休業日あり)

漁船「富喜丸(ふきまる)」の網元(所有者)が直営している鮮魚とお土産のお店。隠岐の島町のフェリーターミナルのすぐ側で、水揚げしたての『隠岐松葉ガニ』が並びます。
他にも白バイ貝やヒオウギ貝・白イカ・真鯛・アワビ・ウニ・サザエ・アカモク(海藻)などの隠岐の島の名物を、旬ごとに販売。水揚げされた魚介類が店頭に並びだす、午前11時頃が狙い目です。
2階はレストランになっていて、獲れたての新鮮な魚介類をその場で調理してくれます。

隠岐の島町の「西郷港」。松江市の「七類港」と境港市の「境港」からフェリーで到着!(ほかに高速船と飛行機があり/高速船は冬季は休航)

【隠岐松葉ガニを食べられるお店】

●居酒屋 鱗(りん)
住所 / 島根県隠岐郡隠岐の島町西町八尾の一 10-4
電話番号 / 08512-2-8234
営業時間 / 18:00~23:00
定休日 / 不定休
※仕入れ状況により提供できない場合あり。

地元の通が通う居酒屋で、隠岐の島の新鮮な魚介類をいただけます。
『隠岐松葉ガニ』のほかには、濃厚な旨味がたまらない白バイ貝がおすすめ。刺身・串焼き・フライ・壺焼きなど、バラエティ豊かなメニューがほぼ一年中注文できます。

これも名産の「白バイ貝」。コリコリとした白身と濃厚な内臓のふたつの味がうれしい。

●のみくいハウスDOZi (どじ)
住所 / 島根県隠岐郡隠岐の島町中町目貫の四43
電話番号 / 08512-2-1184
営業時間 / 17:00~23:00
定休日 / 日曜(臨時休業あり)
※仕入れ状況により提供できない場合あり。

魚介と島の郷土料理、島の地酒などを味わえる居酒屋。
『隠岐松葉ガニ』のほかには隠岐の島のブランド牛『隠岐牛』がおすすめです。島でたくさん獲れるサザエ料理も人気です。

【隠岐松葉ガニを食べられる宿】

●“島のひかり”が彩なす海の宿 羽衣荘
HP / http://okiplaza-hagoromo.com/
住所 / 島根県隠岐郡隠岐の島町都万2213
電話番号 / 08512-6-3232
※『隠岐松葉ガニ』付の宿泊プランは予約時に要確認

隠岐の島町で最も海に近い宿で、島ならではの海鮮会席と、日本海を一望できる大浴場が自慢です。宿のまわりには杉皮葺きの舟小屋が立ち並んでおり、古式ゆかしい漁村の風景がみられます。
宿泊料金は1泊2食付で1万円台なかば~2万円台前半(2020年1月時点)。
『隠岐松葉ガニ』の贅沢なフルコース付きプランのほか、ご予算に合わせたプランが多数選べます。

「羽衣荘」の客室。オーシャンビューと鮮度抜群の海鮮会席が評判!
※海が見えない客室もあり

【隠岐松葉ガニが食べられる旅行プラン】

「島への旅を全部自分で計画するのは不安・・・」という方のための、安心・リーズナブルな旅行プランです。
「隠岐汽船フェリー」の往復チケットとレンタカー料金・宿の宿泊料金がセットになった便利なプランで、以下の旅行代理店でお問い合わせ・予約を受け付けています。

●隠岐旅工舎
電話番号 / 08512-2-7100
募集期間 / 12月~2月(年末年始を除く)
※1名からお申し込み可
※お申し込みは出発日の7日前まで


奇岩の名所「ローソク島」。観光遊覧船で見る夕日はまさに絶景!(4月1日~10月31日まで運航)
ほかにも数々の名所や隠岐の島ならではの風景が見られる。

「岩倉の乳房杉(ちちすぎ)」。樹齢約800年・樹高約40メートルの杉の巨木。

貴重な資源を保護しながら『隠岐松葉ガニ』の名を広める。

貴重な『隠岐松葉ガニ』を守るために、隠岐の島では資源保護の取り組みも盛んです。

島の外ではPRイベントや資源保護策を広報して、島の中では小中学生向けに学習会と料理教室を開催。
また、「カニかご漁」のかごは網目を13cm以上にして、さらに内径9.5cm以上の「脱出リング」を付けています。そのため、もしも小さいカニが入っても自由に逃げることができます。

そして漁獲可能量(TAC)を設定して、それを超える量は獲らないように徹底。また、メスのズワイガニ(親ガニ)や脱皮したばかりの若い松葉ガニ(水ガニ)は、水揚げしてもすぐ海に戻します。
※水ガニは大きくなる1月下旬から漁を解禁し、2月下旬までに漁を終える

極上のグルメであると同時に、限りある資源でもある『隠岐松葉ガニ』。
島の名物を末永く残していくために、隠岐の島全体で取り組んでいます。

- DATA
隠岐松葉ガニ

HP:https://www.e-oki.net/feature/kani.php
住所:島根県隠岐郡隠岐の島町港町塩口24 (隠岐観光協会)

電話:08512-2-1577(購入先などのお問い合わせ)
営業時間:8:30~19:00
休日:年末年始
料金:1杯 2,400円~30,000円程度(時価につき変動あり)
販売期間:11~2月

※写真提供:隠岐観光協会/無断転載禁止

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