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【倉吉蒸溜所(松井酒造合名会社)/鳥取県倉吉市】“水と緑のまち”から生まれた、鳥取の大自然を感じられる「日本のウイスキー」。

2020年5月31日

中国地方の最高峰・大山(だいせん)を望む倉吉市で、その湧水から芳醇なウイスキーを醸している蒸溜所。母体は明治43(1910)年創業の松井酒造合名会社で、かつては日本酒、今は焼酎・スピリッツ・リキュールなどを醸造しており、その技術力を生かしたウイスキーは世界的な賞を続々と受賞している。

“暮らしよし”が語源となった地で、本場に負けないウイスキーを追求!

お酒の味の決め手となるのは、その大部分を占める水。
よく言われる事実ですが、それを重んじて、ウイスキーに最適な水が湧き出る地で「日本ならではのウイスキー」を造っている蒸溜所があります。

松井酒造合名会社が営む、『倉吉蒸溜所』。
鳥取県の中心に位置する水と緑のまち・倉吉(くらよし)で、ウイスキー造りに欠かせない上質な水から、バラエティ豊かなウイスキーを醸しています。

自然のろ過機能を持つ秀峰・大山は、その麓の倉吉にウイスキー造りに欠かせない上質な水をもたらす。
倉吉の語源は「暮らしよし」だと言われており、冬は雪が降るが、夏はカラッと暑くなって寒暖差のメリハリがある。そのためウイスキーの熟成が本場・アイルランドなどと比べて早く進み、より良いウイスキーを多彩に生み出せる。

ウイスキーはその土地の自然と気候風土によって造られる、と言っても過言ではない。名水ブランドにもなっている大山からの湧水をもとに、醸造や熟成の繊細な過程を少数精鋭のスタッフできめ細やかに管理して、より上質なウイスキーを追求している。

“倉吉の蒸溜所”ならではのウイスキーを作るために、蒸溜方法にこだわる。

「弊社は長きに渡って焼酎の製造を行なって参りましたが、同じ蒸溜酒であるウイスキーの製造も、兼ねてより計画しておりました。そして旧本社工場から現本社工場への移転を機に、ウイスキーメーカーのシンボルであるポットスチル(伝統的なウイスキーを蒸溜するための単式蒸溜器)を本格的に導入いたしました。
こうして、大山の美しい水と倉吉の豊かな自然を活かして、日本と世界の皆様にウイスキーをお届けできることを誇りに思っております」

このように、あくまで倉吉という地にこだわり、その風土を生かしたウイスキー造りを目指しています。

「もっとも一概に“美味しいウイスキー”と言っても、お1人お1人好みは違います。ですが、倉吉の水は柔らかく、全てを包み込んでくれるような懐の深さを持っています。ですので、その水でウイスキーを仕込んでお届けすることを考えると、おのずと目指すべき味が見えてくるように思えます。
常に心がけているのは、“皆様に愛されるようなウイスキーを”という想い。松井酒造が長年つちかった技術を活かして、新しい考えも試行錯誤しながら、日々切磋琢磨しております。我々が誇りを持って造ったウイスキーを、ぜひご賞味ください」

ウイスキー造りには上質な水が欠かせないが、樽で熟成するプロセスも重要、と『倉吉蒸溜所』は考えている。そのため樽材にはベーシックなミズナラやサクラのほか、ワイン樽やシェリー樽なども使って、多彩な原酒を生産できるように研究している。この工夫や試みにより、小規模醸造所ながらも多彩な味わいのウイスキーを生み出している。

世界のウイスキーラバーたちが認めた、輝かしい受賞歴。

こうしたこだわりを持つスタッフたちが生み出したのは、世界の名だたるコンペティションでも認められた、極上のウイスキーたち。
「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション」や「ワールド・ジン・アワーズ Awards(WGA)」など、ウイスキー好きなら目をみはる賞に名を連ねています。

そんな極上のウイスキーが、世界的なウイスキー不足の中でも手に入るのがうれしいところ。以下のような自慢の銘柄を、ぜひ味わってみてください。

●倉吉8年

世界に名高い酒類コンペティション・ 「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション」 で最高金賞の“ダブルゴールド”を受賞したピュアモルトウイスキー。

ドライオレンジを思わせる爽やかな麦芽香と、甘くかぐわしい果実香が、口に含むとこの上ない満足感をもたらしてくれます。バニラやナッツ系の香ばしさの中にも甘さが際立ち、口当たりはとても柔らかです。

●松井ミズナラカスク

世界的な権威を誇るウイスキー評論家、ジム・マレー氏が執筆した「WHISKY BIBLE –The World’s Leading Whisky Guide–」2020年度版にて、「Japanese Whisky部門」の“Single Malt of the Year”に選ばれた逸品。
大山山系の良質な湧き水を使い、広大な大自然の中で蒸溜された原酒を、希少なミズナラ材の樽で熟成しています。

原酒のモルト香やビターな風味を活かしつつ、ほのかに甘く爽やかな熟成香が漂う重層的なフレーバー。なめらかで濃厚な余韻をいつまでも愉しみたくなります。

他にも多くのウイスキーをリリースし、品評会や試飲会などで好評を得ている。通なウイスキーラバーたちからは、以下のような声が上がっている。

「まずはストレートで頂きましたが、フルーティーさの中に蜂蜜のような味わいもあり、非常に美味しかったです。ハイボールでも頂きましたが、とても良く合って料理を引き立たせてくれました(倉吉12年)」

「ボンベイサファイアのような味で、とてもおいしく頂きました(白兎)」

「香りが華やかで、女性にうけると思います。妻と楽しむために買いましたが、彼女も気に入ってくれました(倉吉シェリーカスク)」

『倉吉蒸溜所』を営む松井酒造合名会社の企業理念は、「お酒の製造を通じて、人々を幸せに!」
美味しいお酒を味わって欲しい、愉しんで飲んでもらいたい、と、“感動できるお酒”を追い求めている。

こうして高い評価を得ている『倉吉蒸溜所』ですが、さらに一歩踏みこんだ社会貢献も行なっています。

それは、高濃度アルコール酒の酒造免許と設備を活かした、「アルコール製剤」の製造。昨今の新型コロナウイルスの感染拡大をふまえて、2020年5月から取り組んでいます。

●アルコール製剤 МK-66

経済産業省の許認可を得た、手指などの消毒に使える“アルコール製剤”。深刻な消毒液不足を打破するために、同業他社が多数リリースしている「高濃度アルコール酒」の一歩先を行く、酒税が加算されない「食品添加物」として製造したそうです。

そのためアルコール以外にも除菌効果の高い成分や、肌の潤いを補うグリセリン脂肪酸エステル等の成分が加えてあり、人体への優しさにも配慮されています。

アルコール度数:66度
容量: 1リットル
希望小売価格: 1,200円
※販売は医療関係者(病院・介護施設など)を最優先とし、次に小売店への卸売に限定
※生産量とのかねあいで、現在は一般への個別販売は行なっていません


この「アルコール製剤 МK-66」を、まずは「地元の安心・安全に少しでも貢献したい」との想いから、鳥取県に寄贈。倉吉と鳥取に根差した酒造会社として、時代に即した貢献を行なっています。

「この度の新型コロナウイルス感染症に罹患された方と、ご家族・ご関係者の皆様方に謹んでお見舞いを申し上げます。さらに医療機関や行政機関の方々など、感染拡大防止に日々ご尽力されていらっしゃる皆様に敬意を表します。
弊社といたしましては、微力ながら皆様のお力になれるように、アルコール製剤「MK-66」の製造に尽力して参ります。加えて、”おうちじかん”を少しでも楽しいものにして頂きたいとの思いから、弊社ECサイトで期間限定キャンペーンなども実施させて頂いておりますので、どうぞご活用くださいませ」

『松井酒造合名会社』と『倉吉蒸溜所』からの、温かいメッセージ。

倉吉を想い、その風土を愛する人々が造るお酒が、世界に喜びを届ける。

倉吉の風土を生かしたウイスキーを醸しながら、そのウイスキーで人々の心をも豊かにしたい――『倉敷蒸溜所』と松井酒造合名会社は、世界に認められたその味とともに、ますます名を広めています。

- DATA
倉吉蒸溜所(松井酒造合名会社)

HPhttps://matsuiwhisky.com/

本社住所:〒682-0934 鳥取県倉吉市上古川656-1

営業時間:9:00~18:00(L.O.17:30)
休日:土曜、日曜、祝日

大阪営業本部住所:〒530-0044 大阪府大阪市北区東天満2丁目9番4

電話:06-4309-6250
営業時間:9:00~18:00(L.O.17:30)
休日:土曜、日曜、祝日

取材協力・写真提供:松井酒造合名会社/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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