ページが見つかりませんでした – 出雲テラス https://www.izumoterrace.com 出雲の知恵と恵みにスポットライトを Mon, 04 Mar 2024 23:52:30 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.2.4 菅谷たたら山内・鉄の歴史博物館|たたら製鉄の高殿が唯一現存! https://www.izumoterrace.com/tetsunorekishimura-sugaya/ https://www.izumoterrace.com/tetsunorekishimura-sugaya/#respond Thu, 07 Mar 2024 15:05:00 +0000 https://www.izumoterrace.com/?p=7215 菅谷たたら山内 かつて日本で栄えた「たたら製鉄」。
それが行われていた建物「高殿(たかどの)」が、日本で唯一現存しているのが島根県雲南市の吉田町です。

吉田町内には「たたら製鉄」の史跡がいくつも残っていて、「たたら製鉄」に携わっていた人々の子孫が今も暮らしています。

年に3回、本物の「たたら製鉄」も行われています。

吉田町のメインストリート「本町通り」には、「鉄の歴史博物館」や鉄製品のショップ、和カフェ、和菓子屋などが立ち並び、町はずれの「たたら鍛冶工房」では鉄のものづくり体験ができます。

【菅谷たたら山内】
住所:島根県雲南市吉田町吉田4210番地2
電話:0854-74-0350
営業時間:9:00~17:00(入館16:00まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)

【鉄の歴史博物館】
住所:島根県雲南市吉田町吉田2533番地
電話:0854-74-0043
営業時間:9:00~17:00(入館16:00まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)

鉄の歴史

かつて「たたら製鉄」が営まれていた「菅谷たたら山内」

日本古来の製鉄法「たたら製鉄」。
現代科学でもかなわない最高純度の鉄を生み出せる、驚異の伝統技術です。

最高純度の鉄を生み出せる

そんな「たたら製鉄」が今も受け継がれているのが、出雲の山あいにある雲南市吉田町。

ここにある「菅谷たたら高殿」は、映画「もののけ姫」に登場した「たたら場」のモデルです。

たたら場

さらに、たたらの神様「金屋子神(かなやごしん)」が降臨したと伝わる桂のご神木や、事務所と鋼を砕く作業場・支配人の住居を兼ねていた元小屋(写真上)、暮らしの道具などを展示している山内生活伝承館など、たたらの里の秘密がわかるスポットがいっぱい!

この一帯は「菅谷たたら山内(さんない)」と呼ばれていて、「たたら製鉄」にまつわる建物群は、国の重要有形民俗文化財に指定されています。

隠れ里のようなスポット 「菅谷たたら山内」の「山内(さんない)」とは、「たたら製鉄」に携わっていた人々が暮らしていた地区のこと。

貴重な文化や建物が多く残る、隠れ里のようなスポットです。

※観光施設以外の家々には今も暮らしている人々がいるので、マナーを守って見学しましょう!

桂のご神木 「菅谷たたら山内」のシンボル・桂のご神木。
芽吹きは3月下旬ごろで、葉が茂るにつれて、たたらの炎のように真っ赤に染まります。

赤く染まる時期は3月下旬~4月上旬ごろ。
そのあとは黄色くなって、やがて鮮やかな緑になります。

田部家の白壁土蔵群 吉田町の中心部の本町通り

まるで京都のような情緒あふれる町並みで、石畳の道や小路、「たたら製鉄」で隆盛を極めた田部家の白壁土蔵群(写真)、歴史を感じる町家など、江戸時代から続く街並みが今も残ります。

鉄製品のショップ「奥出雲前綿屋 鐵泉堂」や、和カフェ、和菓子屋さん、料亭、民宿などもあって、気ままにそぞろ歩くのが楽しい!

※「菅谷たたら山内」から車で約5分

まずは「鉄の歴史博物館」で「たたら製鉄」のことを知ろう!

鉄の歴史博物館

吉田町に着いたら、まずは本町通り沿いの「鉄の歴史博物館」を訪ねてみましょう。

ここでは「たたら製鉄」の技術や知識を学べます。
その後に「菅谷たたら山内」を訪ねれば、「たたら製鉄」の町をより楽しめます。

※「鉄の歴史博物館」から「菅谷たたら山内」までは車で約5分/観光ツアー もあり

展示1号館 ~たたらとその技法~

「鉄の歴史博物館」には、1号館と2号館の2つの展示スペースがあります。
ここ1号館では、「たたら製鉄」の歴史と技術を紹介しています。

かつて石や木で作った道具しか持てなかった人類が、「たたら製鉄」によってはるかに強靭で使いやすい鉄の道具を持てるようになりました。
それが暮らしに劇的な変化を起こしたことがわかります。

たたら製鉄

特に鉄の鍬(くわ)や鋤(すき)といった農具は、土地の開墾を容易にして、稲作農業が盛んになりました。
(弥生時代のはじまり)

さらに弥生時代の終わりごろから、「たたら製鉄」がさらに広く行なわれるようになりました。
そんな「たたら製鉄」の作業は3~4昼夜にもわたりました。

近代たたら 「たたら製鉄」の伝統技法に現代の技術を取り入れて復活させた「近代たたら」のようす。
こちらは一昼夜行なわれます。

館内で上映されている映画「和鋼風土記」(上映時間30分)は、昭和44年(1969年)にたたら操業を復元した際の記録です。「たたら製鉄」の工程と技術を詳しく紹介していて、とても貴重な資料です。

展示2号館 ~鉄山経営と鍛冶集団~

続く2号館では、鉄が日本の産業や文化をどのように発展させていったかがわかります。

鉄=刀剣などの武器、といった印象が強いかもしれませんが、より重要だったのは庶民の生活の道具(民具)でした。

さらに家や道路、橋などの原料や金具、それらを作る道具なども日本の文明を大きく発展させました。

原料や金具

吉田町の「たたら製鉄」は鎌倉時代から始まりましたが、当初は移動式の「野だたら」で、「菅谷たたら山内」ができたのは江戸時代の1751年。

これを統率していたのは、鉄山師(てつざんし)と呼ばれる「たたら製鉄」の経営者・田部家でした。

その田部家を中心とした鍛冶集団の歴史と暮らしを、豊富な展示で知ることができます。

ミュージアムグッズ 「鉄の歴史博物館」のミュージアムグッズ「ハガネピック」「ハガネピース」
吉田町産の鉧(けら)で作ったギターピックとアクセサリーチャームで、鉄の輝きが美しい!

※鉧(けら)とは:「たたら製鉄」によって砂鉄から精製された鉄の塊

まるでプラチナのような澄んだ色で、「鉄はくすんだ色」というイメージが覆されます。

「たたら製鉄」の秘密がさらによくわかるムック本「雲南のたたら文化」もおすすめです。
(雲南市の資格「たたら文化伝道師」検定の公式テキスト)

鉄のものづくりを体験できる「たたら鍛冶工房」

たたら鍛冶工房

吉田町の町はずれにある「たたら鍛冶工房」では、鉄のものづくり体験ができます。
※「鉄の歴史博物館」から車で約3分

本物の鉄を加工して小刀を作ったり、ペーパーナイフを作ったり。
鍛冶師になった気分で楽しめて、世界にひとつだけのお土産ができます!

①ペーパーナイフ作り体験 2,000円~5,000円(約30分)

ペーパーナイフ作り体験

五寸釘を鍛冶用の炉で熱して、ハンマーで叩きながらナイフ状に形成していきます。
作れるナイフ(体験メニュー)は以下の2種類があります。

・通常のペーパーナイフ体験:2,000円
・侍ペーパーナイフ体験:5,000円

※刃の部分に腐食液で刃文(はもん:波のような模様)を入れたり、柄の部分に紐を巻いて、日本刀のような形のナイフを作る体験)

②小刀づくり体験 32,000円(約半日)

小刀づくり体験

本格的な小刀を作ってみたい方におすすめ!

「菅谷たたら」の近代たたら操業でできた鉧(けら)を使って、小刀を作れます。

フォレストアドベンチャー・たたらの里 大迫力の樹上アスレチック「フォレストアドベンチャー・たたらの里」も、吉田町のおすすめ体験。

木々の間を飛ぶように渡ったり、空中を滑ったりすれば、大人も子供も大興奮!
「たたら製鉄」の炉の燃料を伐り出していた吉田町の森の豊かさを、全身で感じられます。

出雲湯村温泉 吉田町の旅を楽しんだ後は、車で約15分の出雲湯村温泉で汗を流してはいかが?
出雲国風土記に記された1300年の歴史を持つ美肌の湯で、2軒ある宿はどちらも日帰り入浴・お泊りの両方OK!

共同浴場 漆仁の湯 / 隠れ家宿 湯乃上館 (写真)
国民宿舎 清嵐荘

道の駅たたらば壱番地 ランチや休憩に便利な「道の駅たたらば壱番地」

地元産そば粉100%の手打ちそばが自慢のレストラン、平飼い卵のスイーツが美味しい「奥出雲前綿屋ままたまご」、米の名産地で知られる吉田町のお米や野菜・農産加工品のショップなど、吉田町エリアのうまいものがいっぱい!

※「本町通り」から車で約3分

- DATA
菅谷たたら山内

HPhttp://www.tetsunorekishimura.or.jp/sugaya
Instagramhttps://www.instagram.com/tetsureki.tatara/
住所:島根県雲南市吉田町吉田4210番地2

電話:0854-74-0350
営業時間:9:00~17:00(入館16:00まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)

<入館料>
個人:大人310円/小・中学生210円
団体(20名以上):大人260円/小中学生150円
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方、及び介助される方は無料


- DATA
鉄の歴史博物館

HPhttp://www.tetsunorekishimura.or.jp/history
Instagramhttps://www.instagram.com/tetsureki.tatara/
住所:島根県雲南市吉田町吉田2533番地

電話:0854-74-0043
営業時間:9:00~17:00(入館16:00まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)

<入館料>
個人:大人520円/小・中学生260円
団体(20名以上):大人410円/小・中学生210円
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方、及び介助される方は無料

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鷺舞神事|津和野の弥栄神社に伝わる古典芸能神事 https://www.izumoterrace.com/tsuwano-yasaka-jinja/ https://www.izumoterrace.com/tsuwano-yasaka-jinja/#respond Sun, 03 Mar 2024 12:57:33 +0000 https://www.izumoterrace.com/?p=7186 鷺舞神事 白鷺(シラサギ)の衣装が美しい、津和野の弥栄神社に伝わる古典芸能神事。
毎年7月20日と27日に、神社の境内や津和野町内のあちこちで舞われます。

古来の鷺舞の姿を最もよく現代に伝承していることから、国の重要無形民俗文化財に登録されています。
さらに2022年には、ユネスコ無形文化遺産にもなりました。

ふだんの弥栄神社は、ケヤキの巨木がたたずむ静かな古社。
お参りすれば心洗われる空間で、鷺舞の絵が入った「鷺舞御朱印」をいただけます。

(初穂料500円/ふつうの御朱印は300円)

「津和野と言えば鷺舞!」と言われるほど有名な「鷺舞神事」。

純白の羽と赤い袴で舞われる華やかな舞で、神事の日は多くの観光客でにぎわいます。

扇のように広がる白い羽や、本物の鷺のような「鷺頭」は、思わず見とれるほどの美しさです。

古典芸能神事

「鷺舞神事」は雌雄2羽の白鷺を演じる2人と、邪気払いをつとめる赤い髪の「棒振(ぼうふり)」が2人、「羯鼓(かんこ)」と呼ばれるユーモラスな合いの手を入れる2人の、合計6人の「舞方(まいかた)」で演じられます。

囃方

さらに笛・小鼓・鐘・太鼓を奏でる「囃方(はやしかた)」が8人と、唄をうたう「唄方(うたかた)」がいて、裃(かみしも)姿の警護役らと共に津和野町内を練り歩きます。

津和野の代表的な行事

かつては子鷺をかたどった鉾(ほこ)を持つ12人と、大傘を持つ6人もいましたが、最近は省略されて鉾は当屋に立てかけてあります。

津和野の夏をおおいに盛り上げる、津和野の代表的な行事です。

鷺舞神事の日程とスケジュール

鷺舞神事

「鷺舞神事」の開催日は、毎年7月20日と27日
20日には津和野町内の11カ所で、27日には9カ所で舞われます。

【鷺舞神事】 ユネスコ無形文化遺産・重要無形民俗文化財
開催日:毎年7月20日・27日
会 場:7月20日…津和野町内の11ヶ所 / 7月27日…津和野町内の9ヶ所

※行列のコースと上演時間は津和野町観光協会HP をご参照ください
観光のお問い合わせ:0856-72-1771
(津和野町観光協会/受付時間:9:00~17:00 (年中無休))

!!鷺舞は厳格な神事ですのでマナーを守ってご観覧ください!!

鷺舞のルーツはなんと室町時代! とても古くて伝統的な神事です。

子鷺踊 「鷺舞神事」の日には、津和野町の子ども達による「子鷺踊(こさぎおどり)」も披露されます。

「鷺舞神事」に先だって町内を練り歩くので、こちらもぜひお見逃しなく!

鷺舞神事の由来と歴史

風流踊り

「鷺舞神事」の由来は京都の祇園祭(祇園会)で舞われていた風流踊りです。

※祇園祭(ぎおんまつり)とは:京都の三大行事のひとつで、八坂神社(やさかじんじゃ/祇園社)の祭礼。 毎年7月1日~31日の1カ月間にわたって数多くの神事が行なわれます。

※祇園会(ぎおんえ)または祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)とも呼ばれていて、鷺舞はその中の「山鉾(やまほこ)巡行」で舞われていました。

京都の鷺舞が室町時代に山口県の祇園祭に伝わって、さらに室町時代の天文11年(1542年)に山口県から津和野へと伝わりました。

津和野

これは時の津和野城主・吉見正頼(よしみ・まさより)公が津和野領内の疫病を鎮めるために請い迎えたため。
以来、関ヶ原の戦の影響で数十年途絶えた以外は、ずっと津和野で舞われ続けてきました。

鷺舞が受け継がれている土地は全国に数カ所ありますが、本来の様式がもっともよく残っているのは、ここ津和野だと言われています。

それを示すかのように、昭和30年(1955年)には、逆に京都の八坂神社の人々が習得に訪れました。

さらに令和元年(2019年)には、津和野の鷺舞が京都に招かれて、元祖の祇園祭で奉納されました。

鷺舞

ちなみに津和野で鷺舞が舞われる7月20日(旧暦の6月7日)は、祇園祭の「渡御の日」です。

これは町の穢れを祓って神様をお迎えする日で、次に舞われる7月27日((旧歴の6月14日)は、再び町の穢れを祓って神様を神社にお送りする「還御の日」となります。

このように、京都の祇園祭ととても縁の深い神事です。

津和野百景図 津和野の幕末の情景を描いた「津和野百景図」には、今と変わらぬ鷺舞の姿が描かれています。

約500年ものあいだ本来の姿を守りながら受け継がれてきた、津和野の夏の風物詩です。

弥栄神社の「鷺舞御朱印」 ~津和野ならではの珍しい御朱印~

鷺舞御朱印

「鷺舞神事」が奉納される「弥栄神社」では、ユネスコ無形文化遺産への登録を記念した「鷺舞御朱印」を授与していただけます。

とても津和野らしい個性的なデザインで、旅の記念や御朱印集めをしている方におすすめです。

【鷺舞御朱印】
授与場所:弥栄神社の社務所
授 与 日:毎週土日
(宮司さんの不在時は無人授与)
※無人授与の間は在庫切れすることがありますので、ご了承ください。
初 穂 料:500円(ふつうの御朱印は300円)

弥栄神社 ~鷺舞神事を守り伝える津和野の氏神さま~

弥栄神社

弥栄神社があるのは、津和野の町なかを流れる津和野川のほとり。
境内には樹齢600年を超えるケヤキの巨木がそびえています。

正式な名前は「彌榮神社」で、その歴史は平安時代の貞観(じょうがん/870年頃)までさかのぼります。

【弥栄神社】
HP:https://tsuwano-yasaka-jinja.or.jp/
住所:島根県鹿足郡津和野町後田59-1
社務所の開所時間:8:30~17:00
(不在の時あり)
アクセス:JR津和野駅から徒歩15分
神社へのお問い合わせ:ホームページのメールフォームより
観光のお問い合わせ:0856-72-1771

(津和野町観光協会/受付時間:9:00~17:00 (年中無休))

滝本祗園社

かつては津和野を見下ろす太皷谷山の上にあって、滝本祗園社(たきもとぎおんしゃ)と呼ばれていました。

それを室町時代の正長元年(1428年)に、時の津和野領主だった吉見弘信公が、領内の鎮護のために現在の場所に移しました。

滝本祗園社

弥栄神社のご祭神はヤマタノオロチ退治で有名な須佐之男命(スサノオノミコト)。
ご利益は厄除けや疫病平癒などです。

現在の社殿は幕末期に建てられたもので、当時の津和野藩の情景を描いた「津和野百景図」にも、鷺舞と同じくかつての姿が描かれています。

※現在の鳥居のみ2023年10月に修復されたものです

弥栄神社の神事 ~津和野の文化と暮らしの源流~

弥栄神社の神事

弥栄神社で行なわれる神事は、津和野の暮らしや文化と深く関わっています。

「鷺舞神事」のほかにも風物詩となっている神事があるので、旅のタイミングが合えばぜひ見学してみてください。

輪くぐり神事 (6月30日)

輪くぐり神事

津和野の夏の始まりを告げる「茅の輪くぐり」。
弥栄神社の本殿前に大きな茅の輪(ちのわ)が置かれて、町の人々が一年の無病息災を祈りながらくぐります。

茅の輪の材料は、津和野の東にそびえる青野山で採れたチガヤ。
青野山はお椀を伏せたような形の可愛い山で、和歌に詠まれたり絵に描かれたりと、津和野の人々に愛されてきました。

津和野では、この「輪くぐり神事」の日から浴衣を着る風習があります。
そのため「輪くぐり神事」の日は、浴衣姿の人々で弥栄神社と町がにぎわいます。

大欅(けやき)注連縄(しめなわ)奉納

大欅(けやき)注連縄(しめなわ)奉納

弥栄神社の境内にそびえる、樹齢600年を超える御神木。
この大ケヤキに7月20日からの「祇園祭」に先だって、注連縄を奉納します。

注連縄は人の世界と神様の世界とを分ける印。
これを結界として、人の世の穢れを祓い清めます。

大欅(けやき)注連縄(しめなわ)奉納

弥栄神社の大ケヤキは、津和野町の天然記念物でもあります。
中心の幹は途中で折れてしまっていますが、脇から何本もの枝が伸びてたくましく茂っています。

幹の周囲は約4mもあって、弥栄神社と共に津和野町を見守ってきました。

弥栄神社の境内には、ほかにも鹿子の木(カゴノキ)の大木などがあって巨木ファンにおすすめです。

弥栄神社の周辺の見どころ ~太皷谷稲成神社と津和野城跡~

弥栄神社の周辺の見どころ

弥栄神社の近くには、「日本五大稲荷」のひとつの太皷谷稲成神社や、かつて津和野藩主の居城だった津和野城跡があります。

津和野城跡は観光リフトでラクラク登れて、秋の早朝には雲海に浮かぶ「天空の城」になります。

※天候によって雲海が出ない日もあります
(詳しくは津和野城跡観光リフトの記事をご覧ください)

太皷谷稲成神社は朱塗りの社殿がきらびやかな、商売繁盛・開運厄除などのご利益で有名な神社。

これらのスポットを巡れば、津和野の歴史と伝統がよくわかります。
江戸時代にタイムスリップしたような気分になれる、おすすめの観光コースです。

津和野町日本遺産センター ~鷺舞神事の衣装と津和野百景図が見られる!~

津和野町日本遺産センター

津和野の歴史に興味があるなら、本町通りの「津和野町日本遺産センター」もおすすめです。

ここでは「鷺舞神事」の衣装や、幕末期の津和野を描いた「津和野百景図」などを展示しています。

「津和野百景図」には、「鷺舞神事」や弥栄神社の昔の姿が描かれています。

津和野百景図

「津和野百景図」とは、津和野の文化や風景・習俗などを描いた記録画。
百枚の絵と絵師自らが記した解説は、まるで壮大な絵巻物のよう!

津和野の歴史と習俗が手に取るようにわかります。

津和野旅行のはじめに立ち寄れば、目にする風景や物事をもっと楽しめることうけあいです。

「津和野百景図」と今の津和野を対比した写真集や、「鷺舞神事」の手ぬぐい、オリジナルのガシャポンなどのレアグッズもあります。

津和野百景図

【津和野百景図 (津和野町日本遺産センター)】

HP: https://japan-heritage-tsuwano.jp/
住所: 島根県鹿足郡津和野町後田ロ253
電話: 0856-72-1901
開館時間: 9:00~17:00
休館日: 月曜 (月曜が休日の場合は翌日)
入館料: 無料 または 400円
※有料入館は特典付/詳細はHPをご参照ください
アクセスJR津和野駅から徒歩5分

津和野百景図

「津和野百景図」は約160年前、最後の津和野藩主に仕えた栗本里治(くりもと・さとはる)によって描かれました。

幕末期の津和野の情景が春夏秋冬、衣食住、文化習俗など、多岐にわたって生き生きと描かれています。
さらにその光景のほとんどを、今も津和野で見ることができます。

「鷺舞神事」や弥栄神社だけでなく、津和野観光の総合ガイド的な施設なので、ぜひ津和野旅行の初めに立ち寄ってみてください。

鷺舞神事 「鷺舞神事」が催される7月20日と27日は、津和野が大勢の観光客でにぎわいます。

交通情報の下調べや宿のご予約など、早めの準備がおすすめ!

- DATA
鷺舞神事

開催日:毎年7月20日・27日
会場:7月20日…津和野町内の11ヶ所 / 7月27日…津和野町内の9ヶ所
※行列のコースと上演時間は津和野町観光協会HP をご参照ください
観光のお問い合わせ:0856-72-1771
(津和野町観光協会/受付時間:9:00~17:00 (年中無休))

!!鷺舞は厳格な神事ですのでマナーを守ってご観覧ください!!


- DATA
弥栄神社(彌榮神社)

HPhttps://tsuwano-yasaka-jinja.or.jp/
住所:島根県鹿足郡津和野町後田59-1

社務所の開所時間:8:30~17:00(不在の時あり)
アクセス:JR津和野駅から徒歩15分
神社へのお問い合わせ:ホームページのメールフォームより
観光のお問い合わせ:0856-72-1771
(津和野町観光協会/受付時間:9:00~17:00 (年中無休))

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塩見縄手と武家屋敷|城下町・松江に残る江戸時代の町並みと屋敷 https://www.izumoterrace.com/matsue-bukeyashiki/ https://www.izumoterrace.com/matsue-bukeyashiki/#respond Mon, 26 Feb 2024 22:55:58 +0000 https://www.izumoterrace.com/?p=7156 塩見縄手 松江城の北に広がる江戸時代の町並み。

ここは「塩見縄手(しおみなわて)」という名の通りで、歩けばタイムスリップしたような気分に!

「武家屋敷」は松江城のお殿様に仕えていた武士のお屋敷で、ほかにも小泉八雲記念館・小泉八雲旧居・田部美術館・明々庵などたくさんの見どころがあります。

【日本の道100選・松江市指定文化財】

武家屋敷

塩見縄手 ~松江城のお堀端、江戸時代の風景が残る通り~

「塩見縄手」とは、松江城の北側、お堀にそって広がる約500mの通り。
名前の由来は「武家屋敷」に住んでいた塩見小兵衛という武士です。

彼が松江藩で異例の出世を果たしたため、それにあやかって「塩見縄手」と呼ばれるようになりました。

塩見縄手

そして「縄手」とは、縄のように一筋にのびた道のこと。

道沿いには武士の家中屋敷(かちゅうやしき)が立ち並び、その建物を活かした記念館・美術館・お店などが軒を連ねています。

※家中屋敷(かちゅうやしき)とは:城のまわりを取り囲むように立ち並ぶ武士の屋敷。城のお殿様に仕える武士たちが住んだ。

江戸時代さながらの風景 塩見縄手には木造のお屋敷と樹齢数百年の松の木が立ち並び、江戸時代さながらの風景が広がります。

ここは松江藩を開いたお殿様・堀尾吉晴が1607年(慶長12年)~1611年(慶長16年)にかけて整備したもの。

道沿いの屋敷には、松江藩の中級武士(およそ五百石~千石)から上級武士が、屋敷替えによって入れ替わりながら住んでいました。

ハートのくぐり松 塩見縄手の歩道沿いの見事な松並木。

うち何本かは枝が曲がりくねっていて、アーチのように歩道に覆いかぶさっています。

その中の1本は「ハートのくぐり松」と呼ばれていて、枝の切り口がハート形になっています。
塩見縄手の縁結びスポットで、記念撮影におすすめ!

松江堀川遊覧船 塩見縄手の隣を流れる堀川(松江城のお堀)の風景も美しく、ときおり通る松江堀川遊覧船は風情たっぷり!

船乗り場は松江城の城門前(大手前)と、松江堀川地ビール館のそば、カラコロ広場前にあります。

武家屋敷 ~松江城のお殿様に仕えた武士の屋敷~

当時のまま保存

「武家屋敷」があるのは、塩見縄手のほぼ中央。
この一帯に残る唯一の完全な武家屋敷で、江戸時代の建物が当時のまま保存されています。

約70坪の主屋をはじめ、長い塀や長屋門(武家屋敷の伝統的な造りの門)などがしっかり残っていて、一歩足を踏み入れれば江戸時代の武士になった気分!

かつての松江藩士の暮らしを偲べます。

主屋

そんな歴史ある建物の中に上がれるのが魅力で、主屋の屋敷ではかつての家主・塩見小兵衛の精巧な人形がお出迎え。

季節ごとの伝統的な飾り付けもされていて、今も誰かが暮らしているように見えます。

主屋の内部では当主の部屋、奥方の部屋、台所、刀箪笥(かたなだんす/刀を保管するタンス)、奥方の化粧道具、台所道具や子どもの玩具など、武家の建築や家具を見学できます。

武家屋敷ならではの造り

武家屋敷ならではの造りは、来客に見せる区画とプライベートな区画との違い。

表にあたる式台玄関(来客用の玄関)から座敷までの区画と、裏にあたる私生活用の区画では、造りも建材も異なります。

これは公私のけじめをしっかりつけていた武家の暮らしを示すものです。

長屋門の中にある部屋 長屋門の中にあるこの部屋は、門番や中間(ちゅうげん/武家奉公人)の部屋として使われていました。

来客を通すお座敷は書院(床の間の脇に設けられた出窓のような棚)や、柾目(まさめ/平行な木目)の長押(なげし/壁を囲むように飾った木材)、九曜紋の釘隠しなど、格式を重んじた造りになっています。

一方プライベートな居住空間は、当主の居間に設けられた面皮(角に丸みを残した木材)の長押や、ふくら雀の形をした愛らしい釘隠しなど、遊び心があふれています。

屋根の棟瓦には出雲名産の来待石(きまちいし/赤茶けた砂岩)が使われていて、島根ならではの特徴も見られます。

秋は紅葉が見事! 庭は江戸時代中期に造られた出雲流庭園で、秋は紅葉が見事!
お茶文化が盛んな松江らしく、お茶室や井戸、竹林まであります。

井戸 「武家屋敷」と言うだけあって、いざ敵に攻められたときにも立て籠れる造り。

井戸は生活用水だけでなく、そんな時の重要な水源でもありました。

武家屋敷の行事とイベント ~季節の行事・松江水燈路~

ひな飾り

伝統を重んじる武家らしく、武家屋敷では季節ごとの行事や飾り付けが行なわれます。

ひな飾りや五月人形など、四季折々の飾り付けは情緒たっぷり!
ほかにも以下のような行事やイベントが行なわれます。

1月元旦 ・・・ 紅白餅の配布
2月3日 ・・・ 節分福豆の配布
2月下旬~4月初旬 ・・・ ひな飾り
4月~5月 ・・・ 五月人形飾り
7月 ・・・ 七夕飾り


松江水燈路

さらに見逃せないのが、秋の一大イベント「松江水燈路(すいとうろ)」
松江城と城下町の一帯が、秋の夜長に幻想的にライトアップされます。

【松江水燈路】

開催期間:9月下旬~10月中旬の土・日・祝日
開催時間:18:00~21:00
入場料金:無料
イベント内容:ライトアップ・手づくり行燈や光のオブジェの展示・屋台・縁日・光船(松江堀川遊覧船)・スタンプラリー・ライブ・コンサート・夜神楽・ナイトミュージアム・怪談イベントなど

※イベント内容は毎年変わります

幻想的にライトアップ

期間中は武家屋敷の庭園にもアーティストや市民による手づくり行燈が並べられて、庭園は入場無料に!
※「松江水燈路」の時間帯のみ

松江城や塩見縄手も幻想的に照らしだされて、まるで異世界に迷い込んだような気分になれます。

まるで異世界に迷い込んだよう 「松江水燈路」の期間中はとても混み合うため、松江水燈路の公式ホームページ で駐車場や交通情報を要チェック!

JR松江駅からは便利なシャトルバスが運行されます。

塩見縄手の見どころ ~松江の歴史にひたれるストリート~

塩見縄手の見どころはほかにもいっぱい!

大人旅にピッタリの落ち着いた通りで、ゆったり巡れば城下町の住人になった気分で楽しめます。

松江城

松江城

言わずと知れた松江のシンボル。
国宝に指定された威風堂々たる姿は必見です。

4重5階 地下1階の城内は迫力満点で、最上階から眺める松江市内と宍道湖の風景はまさに絶景!

城のある「亀田山」全体が緑豊かな公園になっていて、明治時代の洋風建築「興雲閣」とその中のカフェ「亀田山喫茶室」、代々の松江藩主を祀った松江神社、小泉八雲が「怪談」のインスピレーションを得た城山稲荷神社など、見どころいっぱいです。

日本に12城しか現存しない天守のうちの一つ!

松江歴史館

松江歴史館

松江藩の家老屋敷を改築した歴史博物館。
その名のとおり、松江の歴史と文化を楽しく学べます。

ここに行ってから松江を旅すれば、何倍も面白くなること間違いなし!

現代の名工による和菓子

松江城が見える日本庭園と、館内の「喫茶きはる」で味わえる現代の名工による和菓子は女子旅に好評です。

松江観光の最初に立ち寄りたい、松江のビジターセンター的な博物館です。

小泉八雲記念館・小泉八雲旧居

小泉八雲記念館・小泉八雲旧居

「耳なし芳一」などで知られる小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の記念館。

作品と生涯、原稿や遺品、著書のライブラリー、ゆかりの美術品や作家の展示会など、小泉八雲の世界にひたれます。

小泉八雲記念館・小泉八雲旧居

隣にある「小泉八雲旧居」では、八雲の家と松江での暮らしぶり、作品の舞台となった風景などを見学できます。

八雲が生きた明治時代の空気が香る、心癒される空間です。

田部美術館

田部美術館

奥出雲の山林王・田部家ゆかりの美術館。

田部家に伝わる陶器や絵画・茶道具などの美術品や、第23代当主・田部長右衛門氏が収集した品々を展示しています。

松江は茶人で知られる第七代松江藩主・松平不昧公(ふまいこう)の影響でお茶文化が盛んな土地。
そんな松江の伝統をくんだ風流な美術館です。

ぐるっと松江堀川めぐり(松江堀川遊覧船)

ぐるっと松江堀川めぐり(松江堀川遊覧船)

松江城のお堀を屋根付きの小船でぐるりと一周!
水上からながめる城下町は、ひと味違った風景です。

船頭さんの観光案内や舟唄、アトラクション感覚の「橋くぐり」は旅の想い出作りにピッタリ。
お姫様やお殿様気分で舟遊びを楽しめます。

“プロが選ぶ水上観光船30選”7年連続入選!

明々庵

明々庵

塩見縄手の裏通りにある、松平不昧公ゆかりの茶室です。
風雅な茶室や緑豊かな庭園は、わびさび漂う心洗われる風景!

茶道の作法や歴史などを学べる「茶道体験」ができます。

塩見縄手めぐりはお得な「3館共通券(武家屋敷・松江城天守閣・小泉八雲記念館)」がおすすめ!

松江の歴史と文化を感じられる

松江の歴史と文化を感じられる塩見縄手。
お得に巡りたいなら「3館共通券(武家屋敷・松江城天守閣・小泉八雲記念館)」がおすすめです。

ネットで買える アソビュー!の「3館共通券」 は、武家屋敷・松江城天守閣・小泉八雲記念館の3施設に
お得に入場できて、その他10以上の観光スポットでも割引
してもらえてとっても便利!

混雑する土日祝日でも現地で並ばずに済みます。
※現地の窓口で買える紙のチケットもあります。

【3館共通券(武家屋敷・松江城天守閣・小泉八雲記念館)】

購入サイト:https://www.asoview.com/channel/ticket/QodAX07zYM/ticket0000023352/
有効期間:購入日を含む3日間
割引施設:松江歴史館・松江堀川遊覧船・田部美術館・明々庵・小泉八雲旧居・月照寺
(1割引)普門院(1割引)・八重垣神社宝物殿・宍道湖遊覧船(はくちょう号)(1割引)・松江堀川地ビール館(お土産・飲食1割引)・袖師窯絵付け体験(1割引/10人以上は要予約)

※その他の施設は2割引

塩見縄手

- DATA
松江市指定文化財 武家屋敷

HPhttps://www.matsue-bukeyashiki.jp/

住所:島根県松江市北堀町305

電話:0852-22-2243
休館日:なし(年中無休)

<開館時間>
4月1日~9月30日/8:30~18:30(入館は18:00まで)
10月1日~3月31日/8:30~17:00(入館は16:30まで)

<入館料>
大人:310円(団体料金(20名以上)240円)
小人(小・中学生):150円(団体料金(20名以上)120円)
※障がい者手帳・療育手帳などの所持者及び介護者1名は無料
※並ばずに買える便利な電子チケット あり
※武家屋敷・松江城天守閣・小泉八雲記念館3館のお得な共通券あり(電子チケット もあり)

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https://www.izumoterrace.com/matsue-bukeyashiki/feed/ 0
津和野の郷土料理「うずめ飯」 ランチで食べられるお店6選! https://www.izumoterrace.com/uzumemeshi/ https://www.izumoterrace.com/uzumemeshi/#respond Mon, 19 Feb 2024 15:46:22 +0000 https://www.izumoterrace.com/?p=7130 うずめ飯 「うずめ飯」とは島根県の津和野に伝わる郷土料理。

日本五大名飯の1つで、ご飯の中にセリ・ニンジン・シイタケ・鯛・かまぼこ・豆腐・焼き海苔・わさびなど、さまざまな具が埋まっています。

津和野に旅行するならぜひ味わってみたいご当地グルメ!
由来やレシピ、人気のお店などをご紹介します。

津和野

うずめ飯

「うずめ飯」とは? ~津和野の名物料理で日本五大名飯のひとつ~

山陰の小京都・津和野。
赤瓦と白壁の家々が立ち並び、江戸時代のような風景が残る古都です。

そんな津和野の郷土料理が「うずめ飯」。
日本五大名飯の1つで、その名のとおりご飯の中にいろんな具が埋まっています。

※日本五大名飯とは:宮内庁の全国郷土料理調査(昭和14年(1939年))で選ばれた、日本の代表的な郷土料理。
 島根県の「うずめ飯」・東京都の「深川飯」・埼玉県の「忠七飯」・岐阜県の「さより飯」・大阪府の「かやく飯」がある。

薬味のわさび

「うずめ飯」の具はセリ・ニンジン・シイタケ・鯛・かまぼこ・豆腐・焼き海苔・わさびなど。
それらをご飯の下にうずめて、上から温かい出汁をかけて食べます。

美味しさのポイントは薬味のわさび。
水質の良い山あいで栽培された、香り高いわさびを使うのがコツです。

津和野には、そんなわさびを栽培しているわさび田がたくさんあります。

おもてなし料理!

そして「うずめ飯」の由来は江戸幕府の倹約令。

贅沢を取り締まる役人の目をすり抜けるために、ご飯の下に具材を隠して食べたのが始まり、と言われています。

一見シンプルな出汁かけご飯に見えますが、実は具だくさんのおもてなし料理!
庶民の知恵から生まれたご当地グルメです。

うずめ飯が食べられる人気のお店6選!

人気のお店

津和野ならではの食材と文化が詰まった「うずめ飯」。
町なかにはランチやディナーで食べられるお店がたくさんあります。

お店それぞれのアレンジもあって、ご飯の下から何が出てくるかお楽しみ!
旅行者に人気のお店をご紹介しましょう。

※お店のデータは2024年2月時点のものです

沙羅の木 (ランチ)

沙羅の木

レストラン・お土産屋さん・体験教室・料亭など、津和野にたくさんのお店を構える沙羅の木グループ。

「うずめ飯」が食べられるのは、メインストリートの殿町通りにある沙羅の木 本店・沙羅の木 別館・茶屋・津和野藩の家老屋敷跡に建つ沙羅の木 松韻亭(しょういんてい)などです。

※「沙羅の木 松韻亭」は要予約

沙羅の木 松韻亭

「沙羅の木」の「うずめ飯」の具は、みつば・椎茸・にんじん・豆腐・海苔など。
付け合わせは刺身こんにゃく・海老の天ぷら・レンコン・たまご焼き・蒲鉾(かまぼこ)などです。

津和野の名物お菓子 「源氏巻」の有名店でもあって、こしあん・抹茶あん・白あんの3つの味を楽しめます。

【沙羅の木グループ】
住所:島根県鹿足郡津和野町殿町後田口79 (沙羅の木 本店)
住所:島根県鹿足郡津和野町殿町後田口70 (沙羅の木 茶屋/松韻亭)
TEL:0856-72-1661

営業時間:(店舗によって異なります/HPをご参照ください)
定休日:(店舗によって異なります/HPをご参照ください)
ホームページ:http://www.saranoki.co.jp

お食事処みのや (ランチ)

お食事処みのや

JR津和野駅前の観光案内所(津和野町観光協会)から徒歩30秒!
民芸風の情緒あふれるお店です。

「うずめ飯」はこんもり盛られた津和野産コシヒカリの下に、鶏肉・人参・椎茸・カマボコ・三葉が隠れています。
あっさり感と出汁の美味しさが好評で、薬味のわさびときざみ海苔の風味でするする食べられます。

付け合わせは手作りの山椒酢味噌がかかった刺身こんにゃくです。

お食事処みのや

「うずめ飯」と並ぶ郷土料理の「ふき飯」も人気で、こちらは甘く煮たフキを混ぜた混ぜご飯。

タイミングが合えば線路側の席からSLやまぐち号が見えて旅情たっぷり!

【お食事処みのや】
住所:島根県鹿足郡津和野町後田イ75-1
TEL:0856-72-1531
営業時間:10:00~17:30(L.O.17:00)

※冬季の平日は15:00閉店
定休日:水曜(祝日の場合は翌日)
アクセス:JR津和野駅から徒歩2分
ホームページ:https://www.instagram.com/minoya_tsuwano/


郷土料理 遊亀 (ランチ)

郷土料理 遊亀

古民家風の店内に、鯉やヤマメなどが泳ぐ川(!)が流れている個性的なお店。

「うずめ飯」は刺身こんにゃく・お吸い物・お漬物・山菜などが付いた定食です。

うなぎ料理

うなぎ料理も名物で、看板メニューの「うなとろ温玉重」はぜひ食べてみたい一品!
ほかにも川魚料理や山菜料理が多く、素朴ながらも具だくさんで上品な味わいです。

骨董品(古伊万里)の展示や、民芸品の販売も行なっています。

【郷土料理 遊亀】
住所:島根県鹿足郡津和野町
TEL:0856-72-0162
営業時間:10:30~15:00
 (夜は予約のみ)
定休日:なし
アクセス:JR津和野駅から徒歩5分
ホームページ:https://yuuki-tsuwano.com/


季節料理とくまさ (ランチ・ディナー) ※要予約

季節料理とくまさ

気さくな大将が切り盛りする日本料理店。
「うずめ飯」をはじめ、津和野の旬の食材による季節料理を味わえます。

豊富な地酒や日本海の新鮮な魚介類もおすすめですが、ランチ・ディナーとも要予約なのでご注意を!

【季節料理とくまさ】
住所:島根県津和野町後田イ293
TEL:0856-72-3074
営業時間:12:00~21:30
 ※要予約
定休日:水曜
アクセス:JR津和野駅から徒歩5分
ホームページ:https://www.facebook.com/tenpuratokumasa/


あぜみちレストハウス (ランチ)

あぜみちレストハウス

レトロでアットホームな町の食堂。

地元のお母さんたちによる素朴な味わいの「うずめ飯」は、丼ぶりに盛られていてボリュームいっぱい!
おかずは刺身こんにゃく・漬物・野菜の煮物などです。

お店の名物のコロッケは、注文してから揚げてくれる人気メニュー。
テイクアウトや食べ歩きにおすすめです。

コロッケがメインの「コロッケ定食」や「コロッケカレー」もあります。

【あぜみちレストハウス】
住所:島根県鹿足郡津和野町
TEL:0856-72-1884
営業時間:9:30~17:00
定休日:不定休
アクセス:JR津和野駅から徒歩15分
ホームページ:https://tsuwano-kanko.net/eat/%e3%81%82%e3%81%9c%e3%81%bf%e3%81%a1/


のれん宿 明月 (ランチ) ※要予約

のれん宿 明月

石見地方(島根県西部)特有の赤瓦と白壁が映える純和風旅館。

手間ひまかけた会席料理が評判で、「うずめ飯」は要予約のランチで食べられます。

※宿泊プランの夕食で出されることもあり

純和風旅館

津和野の古き良き伝統を大切にしていて、地元食材を使った手間ひまかけた郷土料理は、ぜひ味わってみたい逸品ぞろい!
お泊りで朝食・夕食も楽しむのがおすすめです。

山菜をふんだんに取り入れた郷土料理と、看板メニューの「のれん料理“石の心”」がお目当てのリピーターが多く、宿からの風情ある景色にも癒されます。

【のれん宿 明月】
住所:島根県鹿足郡津和野町後田ロ665
TEL:0856-72-0685
定休日:不定休
アクセス:JR津和野駅から徒歩5分(車2分)
ホームページ:https://www.gambo-ad.com/hotel/index.php?ar=12&id=106


「うずめ飯」のレシピ(ムービー)

うずめ飯は今も津和野で食べられている郷土料理。
素朴でヘルシーな味わいが気に入ったら、ぜひご家庭でも作ってみてください。

ですが本場・津和野の味を楽しめるのはやはり現地のお店!
お店によって作り方や味が微妙に異なるのも魅力です。

動画のレシピはご家庭で料理しやすいようにアレンジされたものなので、ぜひ津和野に旅してお気に入りのお店を見つけてください。

動画:農林水産省Webサイト「うちの郷土料理」 より
レシピ:島根県食生活改善推進協議会


のれん宿 明月の「鴎外食」 津和野の郷土料理は、ほかにもふき飯・芋煮・鮎料理などがあります。

津和野出身の文豪・森鴎外が好んだメニューを集めた「鷗外食(おうがいしょく)」や、冬季限定の「酒蔵鍋」もおすすめの津和野グルメ!

どれも津和野の風土と歴史を感じられる一品です。

(写真:のれん宿 明月の「鴎外食」)

源氏巻(げんじまき) 津和野銘菓の「源氏巻(げんじまき)」も見逃せない!
しっとり柔らかなカステラ生地でこし餡を巻いたお菓子で、お好みの長さに切って食べます。

「うずめ飯」のようにたくさんのお店があって、お店ごとの個性が楽しめるのが楽しい♪

まめ茶 「うずめ飯」や「源氏巻」のお供によく出される「まめ茶」。
津和野のご当地茶で、カワラケツメイという和ハーブが原料です。

「源氏巻」と並んでお取り寄せする人の多い名物で、どんな料理やお菓子にも合うクセのない味わい!
カフェインレスなので、お子さんからお年寄りまで安心して飲めます。

(写真:秀翠園の「まめ茶」)

津和野の名物 「うずめ飯」の薬味のわさびも津和野の名産品。
「東の静岡・西の島根」と呼ばれているほど高品質です。

品種は日本固有種の「本わさび」で、辛さだけでなくほのかな甘味や爽やかな香り、みずみずしい粘り気が感じられます。

そのため「うずめ飯」はわさびの旬の春に食べるとより美味!
わさびの醤油漬け・粕漬け・わさび味噌・わさび海苔なども津和野の名物です。

津和野 「うずめ飯」は津和野の隣の益田市匹見町や、さらに隣の浜田市にも伝わっています。
でも食べられるお店や旅館が断然多いのは津和野。

津和野の代表的な伝統グルメです。

- DATA
津和野の郷土料理「うずめ飯」

HPhttps://saas.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjo0MTA4NDF9&detailFlg=0&pNo=16
※つわの宿本(津和野旅館組合)デジタル版(最終ページにうずめ飯の紹介があります)

お問い合わせ:0856-72-1771(津和野町観光協会)
受付時間:9:00~17:00(年中無休)

<予算>
ランチ:800円~1,800円程度
ディナー・会席料理:要お問い合わせ

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おしろい地蔵さま|美肌・美容にご利益! 玉造温泉の清巌寺 https://www.izumoterrace.com/oshiroijizosama/ https://www.izumoterrace.com/oshiroijizosama/#respond Wed, 14 Feb 2024 15:57:06 +0000 https://www.izumoterrace.com/?p=7100 おしろい地蔵さま 島根県松江市にある玉造温泉は、神話の時代からの美肌スポット。

1300年の歴史を誇る日本最古の美肌温泉で、そのお湯は“神の湯”と呼ばれるほど効能豊か!
「入れば肌がツルツル・スベスベになる」と評判です。

そんな玉造温泉のパワースポットが、清巌寺(せいがんじ)にある「おしろい地蔵さま」

美肌・美容のご利益で有名で、「お地蔵さまにおしろいを塗れば美しくなれる」という伝説がたくさん残っています。

日本屈指の美肌温泉に美肌祈願の旅に出かけませんか?

清巌寺

「おしろい地蔵さま」とは? ~ 美肌伝説のお地蔵さま ~

「おしろい地蔵さま」と清巌寺があるのは、玉造温泉の奥。
温泉街の入口から徒歩で約5分です。

清巌寺には「温泉山」という別名があり、山を背後にたたずむ姿は風情たっぷり!

「おしろい地蔵さま」は境内の左手、観音堂の左側に鎮座しています。

観音堂の左側に鎮座

「おしろい地蔵さま」のご由緒は、少なくとも150年以上前にさかのぼります。

その昔、顔にアザがあった和尚さんがお地蔵様に白粉 (おしろい) を塗ってお祀りしたところ、顔のアザが綺麗に消えました。

それを感謝して清巌寺にお祀りしたところ、
「このお地蔵さまにおしろいを塗って、自分の顔にもつけて祈れば美しくなれる」
と言われるように。

おしろいを塗って祈願

さらに体の悪いところや病気がある部分におしろいを塗って祈願すれば、それが治るとも言われています。

こうして美肌・美容・病気平癒 (へいゆ) のご利益が評判となり、大勢の人々がお参りするようになりました。

おしろい地蔵さまへのご祈願の作法

「おしろい地蔵さま」へのご祈願の作法は、以下のとおりです。

①本堂にお参りする

本堂にお参りする

最初に清巌寺のご本尊さま(阿弥陀如来さま)にごあいさつしてから、「おしろい地蔵さま」へ向かいましょう。
「おしろい地蔵さま」があるのは、本堂の向かって左です

(本堂へのお参りは外からでも大丈夫です)

②「祈願札」を授与していただく(初穂料300円/1枚)

「祈願札」を授与していただく

「おしろい地蔵さま」の隣にある「おしろい札所」で、「祈願札」を授与していただきましょう。

「祈願札」を授与していただく

「祈願札」は顔用・体用の2種類あるので、キレイになりたい/治したい部分の札を選びましょう。

(もちろん2種類とも授与していただいても大丈夫!)

③「祈願札」のキレイになりたい/治したい部分を色鉛筆で塗る

「祈願札」のキレイになりたい/治したい部分を色鉛筆で塗る

「祈願札」に描かれた顔や体の、キレイになりたい/治したい部分を色鉛筆で塗ります。

④塗った「祈願札」を納める

塗った「祈願札」を納める

「おしろい地蔵さま」の隣にある棚に、塗った「祈願札」を納めます。

⑤「おしろい地蔵さま」に参拝しておしろいを塗る

「おしろい地蔵さま」に参拝しておしろいを塗る

いよいよ「おしろい地蔵さま」への参拝とご祈願!

お祈りしてから、お地蔵さまの下に置いてある筆でお地蔵さまの顔や体におしろいを塗ります。

※「祈願札」を塗った部分と同じところを塗りましょう

「キレイになれますように」
「体の悪いところが治りますように」

と祈りながら塗ると良いそうですよ。

ご祈願は無事に終了!

これでご祈願は無事に終了!

御朱印をいただきたい人は、本堂右手の寺務所で授与していただけます。

【清巌寺の御朱印】
種類:おしろい地蔵さま/七福神の布袋さま/出雲三十三番官能霊場 岩屋寺(3種類)
初穂料:各300円
受付時間:8:00~18:00(冬季は17:00まで)

お守り 「おしろい札所」では、「おしろい地蔵さま」のお守りも授与していただけます。

中身はご祈願済みのおしろいで、いかにも美肌のご利益がありそう!

おしろい地蔵さませんべい 寺務所で販売している「おしろい地蔵さませんべい」。

絵柄は「おしろい地蔵さま」と「祈願札」の絵柄の2種類で、お土産にピッタリ。
(各300円)

まだまだある! おしろい地蔵さまの美肌伝説

「おしろい地蔵さま」の美肌伝説は、まだたくさんあります。
玉造温泉に言い伝えられているお話をご紹介しましょう。

①美と良縁に恵まれた女性

美と良縁に恵まれた女性

昔々、玉造温泉のそばに住む女性が、お地蔵様の特別な縁日の12月24日に「おしろい地蔵さま」にお参りしました。
女性は年の暮れが押し迫るなか、もうすぐ迎える新年のために、お地蔵さまにお化粧をしてあげようと考えたのです。

※毎月24日はお地蔵様(地蔵菩薩)の縁日で、特に1年の最後の縁日となる12月24日は「納めの地蔵」と呼ばれてお地蔵様への感謝をあらわす日

女性はお団子の粉をこねたものをお地蔵様の顔に塗りました。

そのしばらくのち、女性はたいそう美しくなって良縁にも恵まれて、幸せに嫁いでいきました。

②肌荒れが治った女性・腰痛が治ったおばあさん

肌荒れが治った女性・腰痛が治ったおばあさん

あるところに肌荒れで困っている女性がいました。

この女性が「おしろい地蔵さま」におだんごの粉を塗ってあげたところ、顔にあったイボがすべて取れてスベスベの肌になったそうです。

また、腰を痛めていたおばあさんが「おしろい地蔵さま」にお参りしたところ、腰の痛みがすっかり治ったそうです。

③現代のおとぎ話! 子宝に恵まれた夫婦

現代のおとぎ話! 子宝に恵まれた夫婦

昭和40年頃のこと。
現在の住職さんのお友達に、とても気立ての良いご夫婦がいました。

住職さんがこのご夫婦に「おしろい地蔵さま」の伝説を話したところ、「風雨で傷んだお堂を再建するから、子授かりのお勤め(お経を唱えて祈ること)をして欲しい」と頼まれました。

そしてお堂が完成して住職さんがお勤めを果たしたところ、約1年後に夫婦はめでたく男の赤ちゃんを授かりました。

その後も2人の立派なお子さんに恵まれて、大喜びされたそうです。

おしろい地蔵さまだけじゃない! 清巌寺の見どころ

清巌寺

「おしろい地蔵さま」がある清巌寺は、臨済宗妙心寺派のお寺です。
号は「温泉山」で、開山(お寺を開くこと)は江戸時代の寛永14年(1637年)という古刹※です。

※古刹:美しい景色に恵まれた、古くていわれのあるお寺

お寺そのものはさらに古く、ずっと昔から玉造温泉を見守ってきました。

そんな名だたるお寺だけあって、立派で静謐なたたずまいに心が洗われます。

たくさんの仏さまや神さま

境内には本堂の阿弥陀如来さまをはじめ、昔話によく登場する六地蔵さま※、お大師さま(弘法大師さま)、七福神の布袋さま、火よけの神の秋葉山大権現さまなど、たくさんの仏さまや神さまがお祀りされています。

※「傘地蔵」に登場する6体のお地蔵さまは六地蔵さま
※ほかにも全国各地に六地蔵さまにまつわる昔話が残っています

また、毎週土曜日には坐禅会が開かれます。
美肌のパワースポットで気軽な仏教体験はいかがですか?

「清巌寺の座禅会」お問い合わせ:0852-62-0516

お寺の中にさらにお寺が! ~ 出雲観音霊場 三十三番札所 岩屋寺 ~

岩屋寺

清巌寺の境内には、さらに別のお寺があります。
こちらは出雲観音霊場三十三番札所の「岩屋寺(いわやじ)」

三十三か所ある出雲札所(観音霊場)の最後のお寺で、結願の地でもあります。

※結願の地とは:巡礼の最後に訪れる場所

結願の地

お祀りされている観音さまは、かつては松峯山という山の古墳に納められていました。

その後、同じ場所にお堂が建てられて「松峯山岩屋寺」と呼ばれていましたが、さらに清巌寺の境内に移されて、現在の「岩屋寺」ができたのです。

日帰り温泉「玉造温泉ゆ~ゆ」

「岩屋寺」を含む出雲札所(観音霊場)は、約1000年前の平安時代に花山法王によって創設されました。

観音様が変化するという三十三とおりの姿にちなみ、三十三の寺院が定められています。

今もこの巡礼をする人は多く、“結願の地”の岩屋寺にお参りしてから、玉造温泉で疲れを癒す人々が見られます。

(写真:日帰り温泉「玉造温泉ゆ~ゆ」

玉作湯神社 清巌寺のとなりには、恋愛成就・縁結びのご利益で知られる「玉作湯神社(たまつくりゆじんじゃ)」があります。

「おしろい地蔵さま」への美肌祈願と「玉作湯神社」への恋愛祈願でWパワースポット巡りはいかがですか?

泊まりでゆったり観光 玉造温泉は日帰り旅行よりも、泊まりでゆったり観光するのがおすすめ。

風情ある旅館やお洒落なホテル、気さくなゲストハウスまでよりどりみどりで宿のお風呂も個性豊か!

「おしろい地蔵さま」にお参りして、美肌のお湯に浸かれば美人への道は近いかも?

- DATA
おしろい地蔵さま(清巌寺)

HPhttp://seiganji.matsuets.com/

住所:松江市玉湯町玉造530

電話:0852-62-0516(受付時間9:00~17:00)
参拝時間:夜明け~日没(自由にご参拝ください)
定休日:なし
アクセス:JR山陰本線「玉造温泉」駅よりバス10分、終点「玉造案内所」下車 徒歩5分

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玉作湯神社|恋が叶う!? 玉造温泉のパワースポット https://www.izumoterrace.com/tamatsukuriyujinjya/ https://www.izumoterrace.com/tamatsukuriyujinjya/#respond Sat, 10 Feb 2024 07:28:17 +0000 https://www.izumoterrace.com/?p=7075 玉作湯神社(たまつくりゆじんじゃ) 島根県松江市の玉造温泉は、1300年もの歴史を持つ日本最古の美肌温泉!

天平5年(733年)に編さんされた出雲国風土記には、「ひとたびすすげば形容端正(かたちきらきら)しく、再び浴すれば万の病ことごとに除こる」と記されています。

※「一度入浴すればお肌が若返るようになり、二度浴すればどんな病も治癒してしまう」という意味

そんな玉造温泉のパワースポットが、玉作湯神社(たまつくりゆじんじゃ)

恋愛成就のご利益があると評判で、自分だけの御守りが作れる「願い石・叶い石」が人気です。

住所:松江市玉湯町玉造508
電話:0852-62-0006
参拝時間:自由
定休日:なし

【社務所の開所時間】
平日 9:00~12:00 / 13:00~17:00
土日祝 8:30~17:00

玉造温泉のパワースポット

玉作湯神社 ~玉造温泉を見守ってきた古社~

『玉作湯神社』が鎮座しているのは、玉造温泉の温泉街の奥。
出雲国風土記にも名が記されていて、玉造温泉と共に1300年以上の歴史を誇ります。

境内にある「願い石」こと真玉(まだま)は、「触れて祈れば願いが叶う」と言われるパワースポット!

特に恋愛祈願にご利益があると評判です。

願い石

「願い石」と「叶い石」でオリジナルの御守りを作ろう!

「願い石」は玉作湯神社の境内に古くから祀られている、直径60cmほどの自然石。

石を丸く加工することがまだ難しかった時代に、近くの山に突然現れたという不思議な石です。

そのため真玉(まだま)と呼ばれていて、下から御神水と呼ばれる湧き水がこんこんと流れ出ています。

叶い石

そして対となる「叶い石」は、社務所で授与していただける小さな天然石。
(御初穂料600円)

真玉

色や形はさまざまで、神様が選んでくださった石が手元に来るそうです。

この「叶い石」を「願い石」に触れ合わせて祈れば、願いが叶うと言われています。

「願い石」「叶い石」のお参りの作法

「願い石」への御祈願の手順は以下のとおりです。

①社務所で「叶い石」を授与していただく

社務所で「叶い石」を授与していただく

鳥居をくぐってすぐの社務所で「叶い石」を授与していただきます。
(御初穂料600円)

「叶い石」のほか、願い事を書く「願い札」と、お参り後に「叶い石」と「願い札」を入れる「御守り袋」がセットになっています。

「御守り袋」がセット

社務所が開所していない時間帯は、社務所の横のお社に「叶い石」が置いてあります。

【社務所の開所時間】
平日 9:00~12:00 / 13:00~17:00
土日祝 8:30~17:00
定休日:なし


②手水舎で手と口を清める

手水舎で手と口を清める

次に、石段を上がった右手にある手水舎で手と口を清めます。

まずはひしゃくに水をすくって、左右の手を交互に清めます。
その手のひらにひしゃくの水を受け、水を口に含んですすぎます。

最後にひしゃくを縦にして、残った水を柄に流して清めましょう。

③拝殿にお参りする

拝殿にお参りする

玉作湯神社の拝殿にお参りします。

神様へのごあいさつとお祈りを済ませてから、「願い石」にお参りしましょう。

④「叶い石」を御神水で清める

「叶い石」を御神水で清める

「願い石」は社殿の右すみ、社殿沿いに約10メートル進んだ奥にあります。

まずは「願い石」の下から流れ出る御神水で、「叶い石」を清めましょう。

⑤「願い石」に「叶い石」を触れ合わせて御祈願する

「願い石」に「叶い石」を触れ合わせて御祈願する

ついに御祈願!

清めた「叶い石」を「願い石」に触れ合わせて、願い事をお祈りします。

⑥願い事を「願い札」に書き、納入箱と「御守り袋」に納める

願い事を「願い札」に書き、納入箱と「御守り袋」に納める

社殿の正面に戻って、「願い札」に御祈願した願い事を書きます。

「願い札」は2枚の複写式になっているので、1枚を社殿の「納入箱」に、もう1枚を「叶い石」と一緒に御守り袋に納めましょう。

これで「願い石」と「叶い石」の御祈願は完了!
あなただけのオリジナルの御守りの完成です。

玉作湯神社の御祭神

玉作湯神社の御祭神とご由緒

玉作湯神社の御祭神は勾玉造りの神様・櫛明玉命(くしあかるだまのみこと)と、温泉の神様・大名持命(おおなもちのみこと)、同じく温泉の神様の少彦名命(すくなひこなのみこと)です。

「玉造温泉」という地名のとおり、国内最大級の勾玉の産地で、かつ温泉が湧き出ていることに由来していると思われます。

勾玉造りの祖

櫛明玉命は三種の神器のひとつ「八坂瓊の勾玉(やさかにのまがたま)」を造られた神様で、勾玉造りの祖とも言われています。

そんな御祭神にあやかって、明治以降は天皇陛下のご即位の際に、玉造で作られためのうや碧玉(青めのう)の品々が献上されていました。

勾玉

また、玉作湯神社には韓国伊太氏社(からくにいたてのやしろ)が共にお祀りされています。

こちらの御祭神は山林の育成や産業繁栄などの神様・五十猛命(いたけるのみこと)です。

拝殿と本殿の造りも見事! 1300年以上の歴史を持つ玉作湯神社は、拝殿と本殿の造りも見事!

御朱印は社務所の受付時間内にいただけます。

玉作湯神社の祭事 ~例大祭・歳徳神祭~

毎年10月10日には、玉作湯神社の例大祭が催されます。

その前夜の10月9日から、2日間にわたってさまざまな行事がとり行われます。

例大祭と前夜祭 10月9日~10日

例大祭と前夜祭 10月9日~10日

<例大祭前夜祭> 10月9日
獅子舞:氏子の有志が獅子舞を踊って、区域の清祓行事を行なう

<例大祭> 10月10日
献湯の儀:玉造温泉の湯を御祭神にたてまつり、感謝の誠を捧げる
式包丁の儀:玉造温泉調理師会による「山蔭流式包丁の儀」にて調理した魚を神饌として献ずる

「式包丁の儀」は平安時代から伝わる伝統ある神事ですが、今も行なわれているのは西日本では数か所しかないそうです。

式包丁の儀 2023年10月の「式包丁の儀」(旅館「出雲・玉造温泉 白石家」 の落合料理長)。

こうした見事な技で、玉造温泉の宿の食事も作られています。

そしてお正月には、新年を祝うお祭りがあります。

歳徳神祭 1月3日

正月三日、氏子区域各町内会の歳徳神神輿が神社前広場に集合し、祝い唄に合わせ宮練り※を行なった後、各町内を練り歩く

※宮練り:神輿を担いで区域内を練り歩くこと

長い歴史を持つ玉作湯神社 長い歴史を持つ玉作湯神社は、玉造温泉の守り神さま。

玉造温泉・玉作湯神社という名前のとおり、近くの花仙山(かせんざん)では原石のめのう(青・赤・白など)が豊富に採れて、勾玉づくりの一大産地となりました。

特に青めのうはとても良質で、「出雲石」と呼ばれて珍重されました。

おしろい地蔵さま・宮橋(恋叶い橋)・湯閼伽の井戸

玉作湯神社のそばには恋と美のパワースポットがいくつもあります。
これらもぜひ訪ねてみましょう!

おしろい地蔵さま(清巌寺)

おしろい地蔵さま(清巌寺)

玉作湯神社の右隣に建つ「清巌寺(せいがんじ)」には、美肌のご利益で知られる「おしろい地蔵さま」が鎮座しています。

美と恋にまつわるさまざまな伝説があり、美肌祈願のお地蔵さまとして大人気!
そのいくつかをご紹介すると……

・お地蔵さまの顔にお団子の粉でお化粧をしてあげた女性がとても美しくなって、良縁に恵まれた
・肌荒れで困っていた女性がお地蔵さまにお団子の粉を塗ったら、顔のイボがとれてスベスベの美肌になった

これらの伝説から、お地蔵さまの顔に「おしろい」を塗って願えば美肌になれる、と言われています。

「おしろい地蔵さま」の詳しい記事はコチラ!→

宮橋(恋叶い橋)

宮橋(恋叶い橋)

玉作湯神社の前を流れる玉湯川には、色とりどりの鯉(恋)が泳いでいます。

その上には赤い「宮橋」がかかっていて、「この上で撮った写真に玉作湯神社の鳥居が写っていれば恋が叶う」という噂が!

別名「恋叶い橋」とも呼ばれていて、橋を渡りきれば素敵な相手とご縁ができる、とも言われています。

湯閼伽の井戸(恋来井戸)

湯閼伽の井戸(恋来井戸)

玉作湯神社から宮橋を渡った向こう岸にある、川のほとりの井戸。
温泉を守護する仏様(湯薬師)に供える水を汲んでいた、神聖な井戸です。

別名「恋来井戸」とも呼ばれていて、川ばたの東屋(あずまや)から川の鯉に「恋占いの素(エサ)」をやると、恋占いができます。

鯉が寄って来てくれれば吉! 意中の人との恋が叶うかも?
もしも鯉が寄ってこなかったら……残念ながら、その人とはご縁がないかもしれません。

気になる人がいればぜひ占ってみましょう!

華やかな温泉地 玉造温泉は旅館・ホテル・ゲストハウスなどの個性豊かな宿と、ハイセンスなショップが立ち並ぶ華やかな温泉地。

お好みの宿に泊まってゆったり温泉を楽しむのがおすすめ!

- DATA
玉作湯神社(たまつくりゆじんじゃ)

HPhttps://www.kankou-matsue.jp/kankou/desc/?cat=%E5%AF%BA%E9%99%A2%E7%A5%9E%E7%A4%BE&spot=27774

住所:島根県松江市玉湯町玉造508

電話:0852-62-0006
参拝時間:自由
定休日:なし
アクセス:JR山陰本線「玉造温泉」駅よりタクシーで5分

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清元院|龍の天井画が美しい祈りと学びの寺院 https://www.izumoterrace.com/seigenin/ https://www.izumoterrace.com/seigenin/#respond Sun, 04 Feb 2024 15:05:53 +0000 https://www.izumoterrace.com/?p=7044 清元院(せいげんいん) 2024年の干支は辰(龍)!
龍にまつわるお寺で開運を願ってみませんか?

鳥取県琴浦町は、日本海と大山に囲まれた美しい町。
ここにたたずむ『清元院(せいげんいん)』には、江戸時代に描かれた龍の天井画があります。

日本一長い龍の彫刻が見られる「神崎神社」もあって、縁起の良い「琴浦 開運昇龍めぐり」を楽しめます。

【清元院】
住所: 鳥取県東伯郡琴浦町宮木57
電話:0858-55-7063
参拝時間:9:30~16:30
駐車場:あり


【神﨑神社】の記事はコチラ→

日本一長い龍の彫刻

清元院の魅力 ~壮麗な絵画に彩られた古刹~

『清元院』があるのは、大山(だいせん)の北東、標高615mの船上山のふもと。

かつて山岳仏教が栄えた時代、大山や三徳山と共に「伯耆三嶺(ほうきさんみね)」と呼ばれて崇められていた山です。

そんな聖地のお膝元だけあって、なんとも格調高いたたずまい!

謎の絵師・玉雲斎による龍の天井画が、さらにそのムードを高めています。

龍渓図

江戸時代後期に描かれたこの天井画は、「龍渓図」という名の水墨画。

「龍は雲を呼び雨を降らす」という伝説にちなんで、「お参りした人々に法雨(雨が万物を潤すように、仏様の慈悲があまねく衆生を救うこと)が降りそそぎますように」という願いを込めて描かれたそうです。

元は白木に墨で書かれた白黒の絵でしたが、百数十年の歳月を経て、淡い色彩がついているように見えます。

写真では少し分かりづらいので、ぜひ実物を見に訪れてみてください。

32枚の天井格子絵

天井画がある『清元院』の本堂には、32枚の天井格子絵もあります。

こちらは作者不詳ながらも、蓮の花・牡丹・孔雀・雷神・麒麟などが生き生きと描かれた素晴らしい芸術品!

龍の天井画と同じく江戸時代後期の作で、今も鮮やかな色彩を保っています。

釈迦三尊

そして『清元院』の御本尊は、お釈迦様を中心とした釈迦三尊です。

※釈迦三尊とは:お釈迦様(釈迦牟尼仏)を中尊(信仰の中心)として、脇侍(かたわらに控える像)の文殊菩薩を右に、普賢菩薩を左に配した三体の像

御本尊の三体は『清元院』が開山した室町時代中期の作で、台座や光背(こうはい:後光をかたどった部分)は江戸時代中期の作という歴史ある仏像です。

『清元院』の御朱印 『清元院』の御朱印(写真左)。 辰年にちなんだ令和6年版の御朱印で、本堂にお参りした後に住職さんに授与していただけます。

同じ琴浦町内の「神崎神社」の御朱印(写真右)もいただけば、とっても縁起の良い「琴浦 開運昇龍めぐり」の御朱印帳が完成!

※「2024琴浦 開運昇龍めぐり」の特製御朱印帳は、清元院または神崎神社で御朱印を授かった方に無料配布中

清元院の見どころ ~ 江戸時代の建築と貴重な庭園 ~

『清元院』には、本堂のほかにもたくさんの見どころがあります。

歴史を感じる重厚な山門は、少なくとも江戸後期より前のもの(建築年代不詳)。

重厚な山門

茶道に造詣が深かった先代の住職さんが設計した茶庭や、昭和後期に数寄屋大工が建てた茶室、平成初期に改築された書院位牌堂など、すべて今も現役です。

中でも見逃せないのは、文化的にも貴重な庭園。
本堂にお参りした後に、ぜひ立ち寄ってみましょう。

庭園「古流・学問の庭」

庭園「古流・学問の庭」

春は岩藤の花が咲き、夏は新緑、秋は苔庭にツワブキの黄色い花が映える小さな庭園です。

鳥取県で唯一の方池(ほうち:長方形の池)がある、日本庭園としてはとても珍しい造り!
方池のルーツは古代インドで、日本には飛鳥時代に仏教とともに伝わりました。

日本では藩校などの学び舎に設けられることが多く、『清元院』が江戸時代は寺子屋、明治時代は小学校を兼ねていたことに由来しているようです。

方池がある庭園は、日本では奈良県明日香村の島床遺跡のほか、わずか5つほど。
現存する日本庭園としては大変貴重なものです。

そのため「世界一の狭小庭園」と評されていて、庭園研究家の青木清輝氏に「古流・学問の庭」と名付けられました。

菜の花畑・コスモス畑

菜の花畑・コスモス畑

菜の花畑・コスモス畑

『清元院』の山門前には春は菜の花、秋はコスモスが咲き乱れます。
駐車場にベンチが設置されていて、ゆったり座って鑑賞できます。

人気の映えスポットで、近くにそびえる山々をバックにした景色はとても壮大!

地元の人々が耕作放棄地に種をまいている、昔ながらの地域コミュニティのたまものです。

(見ごろ:菜の花4月下旬~5月初旬/コスモス10月下旬〜11月上旬)
※種まきの時季によって前後します

お地蔵様づくり教室

清元院の体験メニュー ~お寺ヨガ&カフェなど~

『清元院』では気軽に参加できる体験メニューをたくさん開催しています。

写経・座禅・法話といった昔ながらの仏教体験から、お寺ヨガ&カフェなどのオシャレなイベントまで盛りだくさん!

月に一度の写経・写仏・切り仏(仏様の切り絵)の会や、年に2回のお地蔵様づくり教室(写真上)は、日本の伝統を学べて子連れ 体験にもおすすめです。

お寺ヨガ

女性講師による「お寺ヨガ」は、静かな夜の本堂でヨガに没頭できて女性に人気!

龍の天井画の下で体をほぐせば、健康のご利益があるかも?

心尽くしのドリンクとデザート

ヨガなどの体験メニューの後は、心尽くしのドリンクとデザートをいただける「お寺カフェ」で一服できます。
※「お寺カフェ」がつかない体験メニューもあり

格調高い書院で住職さんやヨガ講師、一緒に参加した人々との会話を楽しめば、日頃のストレスや悩みも溶け消えるかも?

「お寺カフェ」の会場の書院 「お寺カフェ」の会場の書院。

落ち着いた調度とわびさびたっぷりの庭園の景色に癒される!

さらにお寺の建物の見学や、船上山のガイドといった観光ガイドもOK。
※一部は要予約

体験メニューの情報やお問い合わせは、『清元院』のホームページとSNS、電話から受け付けています。

たくさんの人々が訪れる 檀家さんだけでなく、鳥取県の内外からたくさんの人々が訪れる『清元院』。

そのモットーは「仏教は生きている人のためにある」。

誰でも気軽に訪れて癒される場で、さまざまな体験メニューを楽しめます。

(お地蔵様作り教室)

清元院

清元院の歴史 ~室町時代から続くいこいの場~

『清元院』の始まりは室町時代。

備前(岡山県東部)から来た武将・池田七郎定久が『清元院』の西にある大仏山に城を築き、その落城後に、命を落とした家来の霊を弔うために建立しました。

その後、山陰地方に初めてできた曹洞宗のお寺「退休寺」から僧を迎えて、現代まで続いています。

清元院

江戸時代は寺子屋として、明治時代は小学校として、地域の学び舎にもなった親しみあふれる「お寺さん」。

そんな歴史を受け継ぎ、現在の住職の第17世・井上さんご夫妻とてもフレンドリー!
気軽にお参りして、縁起の良い龍を拝んでみませんか?

船上山 『清元院』の南西にそびえる船上山(標高615m)。
山頂が平らな珍しい山で、南には標高1000m級の山々が連なって、それが大山までつながっています。

春は桜、夏はキャンプや登山、秋は紅葉狩りが楽しめるアウトドアスポット。
東・西・北側は高さ100m以上の断崖絶壁で、南側には落差90m~109mの「千丈滝」があります。

東側は「屏風岩」と呼ばれる幅600mの絶壁で、その突端から崖下を望める「千丈のぞき」など、絶景スポットも豊富!

(清元院から車で約5分)

神崎神社 『清元院』とあわせてお参りしたい「神崎神社」

日本一長い龍の彫刻があるパワースポットで、日光東照宮の流れをくむ彫刻はとても見事!

毎年7月27~28日には盛大な例大祭「波止(はと)のまつり」が開かれます。

龍の彫刻 「神崎神社」の龍の彫刻。
全長16mもあって迫力満点!

「この龍の真下で祈れば願いが叶う」と言い伝えられているパワースポットです。

雪景色 『清元院』があるのは、雪がよく降る大山の近く。
雪景色は風情たっぷりだけど、12月~3月初旬ごろは天気予報と服装にお気をつけて!

※冬に車でお参りする場合は、清元院に除雪状況をご確認ください

- DATA
曹洞宗 清元院

HPhttps://seigenin.org/
Facebookhttps://www.facebook.com/dairyouzan.seigenin/

住所:鳥取県東伯郡琴浦町宮木57

電話:0858-55-7063
参拝時間:9:30~16:30
駐車場:あり
※朝早くから雪が積もった場合、除雪に時間がかかることがあります
※冬に車で参拝される場合は、清元院に除雪状況をご確認ください



- DATA
2024 辰年 琴浦開運昇龍めぐり

HPhttps://www.kotoura-kankou.com/dragons/

住所:鳥取県東伯郡琴浦町別所1030-1(琴浦町観光協会)

お問い合わせ:0858-55-7811(琴浦町観光協会)
営業時間:9:00~17:15

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神崎神社|日本一の龍の彫刻が見事! 鳥取県琴浦町の「荒神さん」 https://www.izumoterrace.com/kanzakijinjya/ https://www.izumoterrace.com/kanzakijinjya/#respond Wed, 31 Jan 2024 01:41:48 +0000 https://www.izumoterrace.com/?p=7017 神崎神社 2024年の干支は辰(龍)!
龍にまつわる神社とお寺で開運を願ってみませんか?

鳥取県琴浦町は、日本海と大山に囲まれた風光明媚な町。

・日本一長い龍の彫刻で知られる「神崎神社」
・龍の天井画が美しいお寺「清元院」


があり、縁起の良い「昇龍めぐり」を楽しめます。

【神崎神社】
住所:鳥取県東伯郡琴浦町赤碕210
電話:0858-55-0598

※電話番号は宮司宅のため、NAVIの電話番号登録には使用できません(登録される場合は「神崎神社」でお願いします)
参拝時間:9:00~16:30
駐車場:あり

※マイクロバスまで駐車可

【清元院】の記事はコチラ→

神崎神社

神崎神社の魅力 ~日本海を望む工芸品のような神社~

鳥取県の秀峰・大山(だいせん)の北に位置する琴浦町。
ここに日本一長い龍の彫刻がある『神崎神社』が建っています。

日本で最も長い龍の彫刻は、なんと16m!
「願いを叶えてくれる」と伝わる如意宝珠(にょいほうじゅ)を持ち、威風堂々とした姿で身をくねらせています。

そのため、「神崎神社の龍の真下で祈ると願いが叶う」という言い伝えが。
ほかにも竜宮城や唐獅子牡丹など、あちこちに壮麗な彫刻が彫られています。

まるで工芸品のよう! 無数の彫刻で飾られた神社は、まるで工芸品のよう!

鳥取藩のお抱え宮大工たちが日光東照宮にならって建立した、鳥取県の指定文化財です。

『神崎神社』の御朱印 『神崎神社』の御朱印。(写真右)
参拝後、社務所にて授与していただけます。

宮司さんがご不在の場合は、書き置きが用意されているので、初穂料を賽銭箱に入れて頂戴します。

同じ琴浦町内の清元院の御朱印(写真左)もいただけば、辰年にふさわしい縁起の良さ!

神崎神社のご祭神と歴史

神崎神社のご祭神は、ヤマタノオロチ退治で有名な素戔嗚尊(スサノオノミコト)。
地元の人々は親しみをこめて「荒神(こうじん)さん」と呼んでいます。

神社の起源は室町時代とも言われていますが、最も古い記録は江戸時代の元禄15年(1702年)。

本殿・拝殿ともに見事な彫刻がほどこされていて、本殿の建物は鳥取県の指定文化財の第一号に、本殿と拝殿の扉、および向拝(こうはい)の彫刻は、同じく二号に指定されています。

※本殿とは:神様がいらっしゃる社殿
※拝殿(はいでん)とは:参拝者がお参りするための社殿/本殿の手前に建てられていることが多い
※向拝(こうはい)とは:お参りする位置に張り出した庇(ひさし)/神社の屋根中央の、手前に張り出した部分

今にも動き出しそう! 立体感と躍動感にあふれる『神崎神社』の彫刻。
生き生きとした迫力ある造形は、今にも動き出しそう!

とても数が多くて素晴らしいので、見学時間は30分くらいとるのがおすすめ。

神崎神社の彫刻と建築

神崎神社の拝殿 ~日本一長い龍の彫刻はここ!~

『神崎神社』の龍の彫刻は、参拝者がお参りする「拝殿」にあります。

大注連縄が飾られた拝殿の向拝(こうはい)に立ち、その天井を見上げれば、大迫力の龍が真上に!

7枚の巨大な欅(けやき)の板に、長さ16mにわたって彫られています。

如意宝珠(にょいほうじゅ)

この龍が握りしめているのは、願いを叶えてくれると伝わる「如意宝珠(にょいほうじゅ)」。(写真左下)

「一切の願いが意の如く叶う」という意味のラッキーアイテムで、この下で祈れば願いが叶うと言われています。

大注連縄の上

龍の下で願掛けをしたら、次は数歩下がって大注連縄の上を見てみましょう。

竜宮城・乙姫・浦島太郎・波など、海にまつわる彫刻が絵巻物のように彫られています。
竜宮城の建物には「竜宮」と彫られた旗まであり、とても細かい細工です。

唐獅子(唐獅子牡丹)

それらの両端は牡丹を咥えた唐獅子(唐獅子牡丹)で飾られていて、この唐獅子牡丹もまるで実物のような立体感!

神功皇后

さらに拝殿の右には、かつて大和朝廷と争った熊襲(くまそ)を討伐して、海の向こうの新羅・百済・高句麗に朝貢を誓わせた神功皇后(じんぐうこうごう)が。 

そのお腹は第14代天皇・仲哀天皇の忘れ形見の応神天皇を宿してふっくらとしています。

そして拝殿の左には、神功皇后に仕えた武内宿禰(たけのうちすくね)と応神天皇が彫られています。

神崎神社の本殿 ~神のお住まいを飾る多彩な彫刻~

拝殿の奥にある本殿も見事!

どっしりとした重厚な建築のそこかしこに、やはり臨場感あふれる彫刻が彫られています。

本殿も見事!

本殿の向拝の唐破風(からはふ:軒先の中央などが盛り上がった部分)には、菊・龍・葡萄・リスなどが彫られています。

鳳凰・龍・獏・蝶

そして屋根下には鳳凰・龍・獏・蝶などが。

木鼻(きばな:柱から突き出た木の端)には、楓・菊・大根などの植物や、鼠・牛・馬などの動物が見られます。

さらに大黒様や恵比寿様など、計43種類もの縁起の良いモチーフが本殿を飾っています。

本殿 『神崎神社』の本殿は鳥取藩のお抱え宮大工・小倉園三郎らが嘉永元年(1848年)に着工したもの。

園三郎をはじめとする鳥取藩の大工たちは、鳥取藩と縁の深い徳川家(初代鳥取藩主が徳川家康のひ孫)のつてで家康=東照大権現がご祭神の日光東照宮におもむいて、その技術を学びました。

そして日光東照宮の見事な彫刻にならってまずは分院の鳥取東照宮を、その次に『神崎神社』を建てたと伝わっています。

八ッ棟造り 『神崎神社』の本殿は総けやき造りの権現造りで、通称八ッ棟造りとも呼ばれています。
約6年の歳月をかけて嘉永6年(1853年)に建立されました。

※権現造りとは:寺院の建築様式をとりいれた神社の造りで、本殿と拝殿の間を「石の間」または「相の間」と呼ばれる幣殿でつないだもの(通称・八ツ棟造)

貴重な文化財 拝殿はその26年後の明治12年(1879年)に、小倉園三郎の孫の小倉平次郎らによって建立されました。

本殿は築約170年、拝殿は築約140年を数える貴重な文化財です。

神崎神社の歴史と信仰

神崎神社は江戸時代、神仏習合のならわしによって三宝大荒神(さんぽうだいこうじん)と呼ばれていました。

それが転じて、今も「荒神さん」と呼ばれて親しまれています。

※三宝大荒神とは:仏教の三宝(仏・法・僧)を守護して、不浄をはらって悪人を罰する神
※神仏習合とは:神を祀る神社と仏を祀る寺が尊重しあい、互いの教義や神仏の一部が融合したもの/明治元年の「神仏分離令」によって禁じられて、それ以降は神社と寺、神と仏の分離が進んだ

日本海 ©鳥取県

また、日本海を見渡す高台に建つことから、海の神様として信仰されていました。

近くに菊港(赤碕港)があり、それが北前船の寄港地として栄えたことから、漁師や海運業者(廻船問屋など)から海上安全・水産開運のご利益を祈願されました。

※赤碕港は本港・菊港・西港の3つの港からなり、菊港は歴史的に最も早くできた港

大山

さらに南にそびえる大山(だいせん)の麓が牛馬を育てるのに良く、それらを取引する日本最大級の牛馬市が立ったこと、農地にも適していて、農耕のための牛馬が多くいたことなどから、牛馬の守護神としても敬われるようになりました。

この「牛馬信仰」は当時の伯耆(ほうき:鳥取県の中部~西部)だけでなく、出雲(いずも:島根県の東部)や備後(びんご:広島県の東部)、備中(びっちゅう:岡山県の西部)との境まで広がり、『神崎神社』はおおいににぎわったそうです。

波止のまつり 今も多くの人々に慕われる「荒神さん」こと『神崎神社』。
夏には例大祭と、それに合わせた「波止のまつり」が盛大に催されます。

©鳥取県

神崎神社のお祭 ~波止のまつり~

年に一度、7月28日は『神崎神社』の例大祭です。

これにあわせた7月27~28日の「波止の祭(はとのまつり)」は70年以上も続いています。

7月27日は例大祭の前夜祭で、『神崎神社』から神輿が出て、海のそばの御旅所(神様の宿)までねり歩きます。

波止のまつり ©鳥取県

波止のまつり ©鳥取県

そして日本海に夕日が沈むころに、神輿が御旅所に到着。
その後開かれる花火大会は、花火が間近に打ち上げられて大迫力!

たくさんの屋台も立ち並び、地元の人々や観光客でにぎわう琴浦町の一大イベントです。

船御幸 ©鳥取県

翌7月28日には『神崎神社』で例大祭の祭典が、神社にほど近い赤碕港で「船御幸(ふなみゆき)」が行なわれます。

さらに子供神輿や大人神輿が町内をねり歩き、お祭りは最高潮に達します。

「船御幸」は神輿や神官などをのせた船と、それに付き従う約20隻の漁船が琴浦町の海を一周する壮大な神事! 海の安全と豊漁を祈願しつつ、大漁旗などを勇壮になびかせます。

神輿 ©鳥取県

そのあと御旅所をたった神輿が再び町内を練り歩き、神様が『神崎神社』にお戻りになられます。

【神崎神社 例大祭(波止のまつり)】
開催日:毎年7月27~28日
会 場:神崎神社~赤碕港
お問い合わせ:0858-55-7811(琴浦町観光協会)


波しぐれ三度笠 「波止の祭」が行なわれる赤碕港(菊港)に立つ「波しぐれ三度笠」。
彫刻家・流政之氏による白い御影石製の像で、昔の旅姿をイメージしています。

日本海に突き出た波止場にあり、高さはそれぞれ4.33m。
日本海や壮大な日没に映える姿は、なんとも言えない旅情を誘います。

©鳥取県

清元院 『神崎神社』がある鳥取県琴浦町には、ほかにも神社・仏閣・名所などがいっぱい!

龍の天井絵が美しい清元院は、ぜひあわせて行きたいパワースポット。

神社・仏閣・名所などがいっぱい!

- DATA
神崎神社

HPhttp://kanzakijinjya.com/

住所:鳥取県東伯郡琴浦町赤碕210

電話:0858-55-0598
※電話番号は宮司宅のため、NAVIの電話番号登録には使用できません(登録される場合は「神崎神社」でお願いします)
参拝時間:9:00~16:30
駐車場:あり
※マイクロバスまで駐車可


- DATA
2024 辰年 開運琴浦 昇龍めぐり

HPhttps://www.kotoura-kankou.com/dragons/

住所:鳥取県東伯郡琴浦町別所1030-1

お問い合わせ:0858-55-7811(琴浦町観光協会)
受付時間:9:00~17:15

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茶房十五代|奥出雲の文化財カフェで和の情緒にひたる https://www.izumoterrace.com/sabo-itohara/ https://www.izumoterrace.com/sabo-itohara/#respond Wed, 24 Jan 2024 09:18:58 +0000 https://www.izumoterrace.com/?p=6995 茶房十五代 奥出雲の「たたら製鉄」を指揮していた「鉄師御三家」のひとつ、絲原家のお屋敷内にある和カフェ。

国の有形文化財になった趣あふれる空間で、コーヒーやスイーツをいただけます。

大正時代の建築や四季折々の日本庭園の風景など、和の情緒たっぷり!
往時のしつらえを活かした店内で、癒しのひとときを過ごせます。

住所:島根県仁多郡奥出雲町大谷856
営業時間: 10:00~16:00
休日:水曜・他(不定休)

※HP・SNSに営業日カレンダーあり
※茶房十五代のみご利用の場合は、入場料は不要です
※絲原記念館や庭園等をご見学される場合は、入場料が必要です
(絲原記念館は2024年1月17日~3月31日(予定)まで、改装工事のため臨時休館)

絲原家のお屋敷内にある和カフェ

「鉄師御三家」の敷地で贅沢なティータイムを ~茶房十五代とは?~

『茶房十五代(さぼうじゅうごだい)』があるのは、奥出雲の静かな里山。
かつて「たたら製鉄」で栄えた山林地主の邸宅の一角で、美しい庭園と自然の山野に囲まれています。

大正時代の建築をリノベーションした雰囲気たっぷりの和カフェは、非日常の空間!

奥出雲と「たたら製鉄」の歴史にひたりながら、大人のカフェタイムを愉しめます。

建物は国の登録有形文化財 大正13年(1924年)に建てられた築100年の建物は、国の登録有形文化財。
歴史的な遺産をレトロモダンにリノベーションして、平成30年(2018年)にオープン。

今と昔が交錯する、時を忘れてゆったり過ごせる空間。

四季ごとの風情も豊か 調度も素晴らしく、一枚板のテーブルは絲原家の山林でとれた欅(けやき)製。
貴重な国産けやき材で、かつて「たたら製鉄」の燃料を伐り出していた奥出雲の山々の恵みです。

大きな窓から見える奥出雲流の庭園や、自然の山野、冬に焚かれるストーブなど、四季ごとの風情も豊か。

絲原記念館 カフェタイムの後は、同じ敷地内の「絲原記念館」や、約360坪もある出雲流庭園、四季折々の山野草が見られる遊歩道「洗心乃路(せんしんのみち)」などの散策がおすすめ!

「たたら製鉄」と奥出雲の歴史にひたれます。

調度・着物・儀礼用品などを見学 絲原記念館」では、かつて「鉄師御三家」として名をはせた絲原家に伝わる美術工芸品や、「たたら製鉄」の道具や文献、江戸時代から受け継がれた調度・着物・儀礼用品などを見学できます。

(詳しくはコチラ

※茶房十五代のみご利用の場合は、入場料は不要です
※絲原記念館や庭園等をご見学される場合は、入場料が必要です
(絲原記念館は2024年1月17日~3月31日(予定)まで、改装工事のため臨時休館)

ドリンクやスイーツ

メニューにもこだわりが! レトロモダンな空間×美味の幸福

『茶房十五代』のこだわりは、ドリンクやスイーツにもいっぱい。

店主の絲原さんが心から美味しいと感じるコーヒー豆を探求して、日本有数のカフェ激戦区・松江市の名店「LITTLE COURT COFFEE(リトル コート コーヒー)」の自家焙煎珈琲を仕入れています。

さらに注文を受けてから豆を挽き、一杯一杯ハンドドリップで淹れています。

珈琲やドリンクは格別!

奥出雲は中国山地の雪解け水に恵まれた名水の里。
そんな美味しい水で淹れてもらえる珈琲やドリンクは格別!

和洋のオリジナルスイーツやドリンクもあり、気分とお好みで選べます。
中でも人気のメニューをご紹介しましょう。

ハンドドリップ コーヒー/アイスコーヒー

ハンドドリップ コーヒー/アイスコーヒー

ハンドドリップ コーヒー/アイスコーヒー

一番人気のドリンクメニュー。

松江の人気コーヒー専門店「LITTLE COURT COFFEE」の新鮮な自家焙煎豆を使っていて、注文後にハンドドリップで淹れてもらえます。

絲原家の四季折々の風景をながめながら、香り高いコーヒーをいただくのは至福のひととき。

ガトーショコラ

ガトーショコラ

コーヒーと一緒に注文したい、『茶房十五代』オリジナルの手作りガトーショコラ。
甘くてほろ苦い自慢の味わいで、コーヒーとの相性は抜群!

ほかにもシフォンケーキや焼き菓子、季節のデザートなど、常時3種類のスイーツを取りそろえています。

お抹茶セット

お抹茶セット

絲原家をはじめとする「鉄師」のお屋敷では、大名茶人として名をはせた松江藩第七代藩主・松平不昧公(ふまいこう)とのご縁によって、茶の湯文化がさかんに嗜まれました。

そんな歴史を感じるお抹茶と和菓子のセットです。

同じ敷地内の「絲原記念館」では、松平不昧公の茶道具や書、松江藩お抱えの漆匠による漆器などが展示されています。

『茶房十五代』でカフェタイムを愉しんだ後に、それらを見学するのもおすすめです。

アイスカフェオレ+アイスクリーム 人気NO.1のコーヒーはアレンジメニューも豊富!
夏はアイス、冬はホット、スイーツのコーヒーゼリーなど、いろんな形で愉しめます。

(写真:アイスカフェオレ+アイスクリーム)

メロンソーダ 暑い季節にうれしいジュースやソーダは、レトロな店内とのコントラストが写真映え抜群!

(写真:メロンソーダ)

建築と調度 ~大正ロマンが漂う絲原家の古民家~

『茶房十五代』の建物は、大正時代から平成まで絲原家の家業の事務所として使われていたもの。
それを往時の内装を可能な限り残し、「独自性のある空間創出」をコンセプトにリノベーションしています。

格子状の天井や窓ガラスなどは未加工で、店内の箪笥や時計なども昔から使われていたもの。

そのため昔懐かしい空気とモダンさが調和しています。

茶房十五代

「『茶房十五代』は、お客様が非日常の特別な時間を過ごせる場所を作りたい、むやみに新しいモノを作るのではなく、今あるモノを最大限に活用したい、という想いでオープンしました」

と店主の絲原さん。

店主の絲原さん

「歴史的な建築を現代のニーズに合わせて活用し、お客様にゆったり過ごしていただける空間を創出したい、と考えています。奥出雲の歴史と自然を感じていただきながら、カフェ時間をしっかり楽しめるメニューを今後も提供していきます」

とも。

「たたら製鉄に興味がなくても、茶房十五代の特別な空間と時間をぜひお愉しみください。願わくば、そこからたたら製鉄にも興味を持っていただき、隣接する絲原記念館や庭園をご見学いただければ幸いです」

歴史情緒あふれる絲原家の建築

歴史情緒あふれる絲原家の建築と庭園は、奥出雲で繁栄した「たたら製鉄」によってもたらされたもの。
その歴史を体現する『茶房十五代』では、他では体感できない特別なカフェ時間を過ごせます。

趣たっぷりの文化財の中で、こだわりのコーヒーやスイーツを味わいながらゆったりくつろぐ――まるでタイムスリップしたかのようひとときを愉しめます。

玄関口の梁 力強い筆文字が印象的な、『茶房十五代』の玄関口の梁。

これは大正時代にこの建物を建てた大工の棟梁の書で、吹き抜けの一部になることを承知の上で、建築に貫録を出し、自身の文字と功績を残すために記したのではないか、と言われているそう。

奥出雲の豪雪を耐え抜いた、重厚な建築への矜持を感じます。

奥出雲は西日本有数の豪雪地帯 奥出雲は西日本有数の豪雪地帯。
雪景色も美しいけど、冬に行くなら車のタイヤと装備は万全に!

雪の状況によっては臨時休業するので、HPやSNSの営業カレンダーをチェックしましょう。

- DATA
茶房十五代(さぼうじゅうごだい)

Instagramhttps://www.instagram.com/sabo_itohara/?hl=ja
Facebookhttps://www.facebook.com/sabo15itohara/?locale=ja_JP

住所:島根県仁多郡奥出雲町大谷856

営業時間:10:00~16:00
休日:水曜・他(不定休)
※HP・SNSに営業日カレンダーあり
※茶房十五代のみご利用の場合は、入場料は不要です
※絲原記念館や庭園等をご見学される場合は、入場料が必要です
(絲原記念館のみ2024年1月17日~3月31日(予定)まで、改装工事のため臨時休館)

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稲佐の浜|出雲大社の神迎神事の聖地 https://www.izumoterrace.com/inasanohama/ https://www.izumoterrace.com/inasanohama/#respond Fri, 19 Jan 2024 15:30:36 +0000 https://www.izumoterrace.com/?p=6967 稲佐の浜 国引き神話と国譲り神話の舞台となった美しい海岸。

浜辺には「弁天島」と呼ばれる島がそびえていて、その上には海の神・豊玉毘古命(とよたまひこのみこと)を祀った祠があります。

出雲大社の「神迎神事(かみむかえしんじ)」が行なわれる聖地でもあり、神在月(かみありづき:旧暦の10月)には日本中から八百万の神々が集うパワースポットです。

<日本遺産「日が沈む聖地 出雲」・日本の渚百選>

日本の渚百選

稲佐の浜はどんなところ? 行き方は?

出雲大社の約1.2km西、白い砂浜と紺碧の海が美しい海岸。
国引き神話と国譲り神話の舞台となった聖地で、旧暦の10月には出雲大社の「神迎神事」が催されます。

浜の中央にそびえる弁天島や、その上に建つ小さな祠も神秘的。

北に見える島根半島の松林や、南にのびる壮大な海岸線は、まるで一幅の絵画のようです。

住所:出雲市大社町杵築北稲佐
駐車場:あり
(普通車84台)

<アクセス>
車/出雲大社から約3分
徒歩/出雲大社から約15分
バス/JR出雲市駅から一畑バス「日御碕線」で「稲佐の浜」下車・徒歩すぐ(約40分:1日4本のみ)


一幅の絵画のよう

稲佐の浜の見どころは?

『稲佐の浜』には以下のような見どころがあります。
それぞれに神話や伝説が残っていて、出雲の悠久の歴史を感じられます。

弁天島(べんてんじま)

弁天島(べんてんじま)

『稲佐の浜』の浜辺にそびえる高さ約20mの島。
昔は沖にあり、「沖ノ御前」または「沖ノ島」と呼ばれていました。

それが年々潮が引いていき、今では海と浜の境い目に立っています。

弁天島

干潮の時には島のまわりが砂浜になるので、歩いて周囲を一周できます。
そして満潮の時には、島のすそが海に浸かります。

※島のまわりは潮の流れが複雑なため、海の中を歩く場合は足をとられないようにご注意ください

「弁天島」という名前の由来は、神仏習合の時代に七福神の弁天様=弁財天が祀られていたから。

現在は海の神様・豊玉毘古命(とよたまひこのみこと)が祀られています。

屏風岩(びょうぶいわ)

屏風岩(びょうぶいわ)

「弁天岩」の北東約300メートルには、こちらも国譲り神話の舞台となった「屏風岩」があります。

出雲大社のご祭神・大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)と、天照大御神の使者として訪れた建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)が、国譲りの交渉をした場所だと伝わっています。

そのため「国譲り岩」とも呼ばれています。

薗の長浜(そののながはま)

薗の長浜(そののながはま)

『稲佐の浜』の南には、見渡す限りの海岸線が広がっています。
ここは「薗の長浜(そののながはま)」と呼ばれていて、約8kmもある長大な弓状の浜。

国引き神話で大国主大神の祖父神の八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)が、新たな土地(現在の島根半島)を引きよせた綱が姿を変えたものだと伝わっています。

お天気の良い日には、約50km西にそびえる「三瓶山(さんべさん:標高1,126m)」まで見渡せます。

日が沈む聖地 出雲 『稲佐の浜』は朝と昼も美しいけど、日本遺産の「日が沈む聖地 出雲」に認定された日没が特に見事!

『稲佐の浜』の北にある大社漁港から、夕刻に出発するサンセットクルージングでも鑑賞できます。

日が沈む聖地 出雲 「日本の渚100選」にも選ばれた風光明媚な浜辺。
出雲大社の「神迎神事」が行われる神聖な土地で、そばに住宅街があるので静かに散策しましょう。

※海水浴は現在海開き(管理団体や監視員)がなくなり、離岸流もあるためおすすめしません

大社湾クルージング~稲佐の浜と出雲の沿岸を海から鑑賞!~

『稲佐の浜』に行くなら、ぜひ参加してみたいのが「大社湾クルージング」
『稲佐の浜』の北にある大社漁港から乗船できます。

お申込み:出雲遊覧公式サイト から
所要時間:約40分
(乗船時間は約30分)
アクセス:稲佐の浜から徒歩10分(大社漁港)
※要予約(空席があれば当日予約も受付)
※荒天時、予約人数が5名に満たない場合は運休
※料金・発着時刻などは公式サイトでご確認ください

<大社湾クルージング動画>

海からながめる出雲は、陸から見るのとは一味違った景色!

高さ日本一の出雲日御碕灯台、絶壁や奇岩が連なる島根半島の西岸や、『稲佐の浜』からのびる約8kmもの「薗の長浜(そののながはま)」など、見どころがいっぱいです。

クルーズ船

「筆投げ島」や「つぶて岩」などの奇岩や、国引き神話の縄をかけた杭だと言われる三瓶山(さんべさん)の遠景なども必見。

クルーズ船の席は1F席と屋上席の2タイプあり、景色をしっかり楽しみたいなら視点の高い屋上席がおすすめです。

クルーズ船

もちろん『稲佐の浜』とそこに立つ弁天島も美しく、神在月に海からおいでになる神々の視点で鑑賞できます。

「大社湾クルージング」には1日3便+夕刻便の計4便があり、日没に合わせて出発する「夕刻便」では、日本遺産になった壮大な夕日を楽しめます。

(夕刻便の出発は16:00頃〜18:30頃/季節と日没時間によって変更)

神事

稲佐の浜の神事 ~神迎神事・神迎祭~

『稲佐の浜』は、出雲大社の「神迎神事(かみむかえしんじ)」「神迎祭(かみむかえさい)」の斎場でもあります。

旧暦10月10日の夜19時から、日本全国の八百万の神々をお迎えするために、おごそかな神事が執り行われます。

このとき出雲を除く土地では神様がご不在となるため、「神無月(かんなづき)」と呼びます。
逆に出雲では、全国の神々が集うため「神在月(かみありづき)」と呼びます。

※観光イベントではないので観客席などはありません
※感染防止対策のため、見学・参列を制限される場合があります(
出雲大社HP にてご確認ください)
※フラッシュ撮影は神事の妨げとなるため禁止です
※『稲佐の浜』には神様の通り道の菰(コモ)が敷かれますので、その上は歩かないでください。

神迎神事・神迎祭

出雲大社の「神迎神事・神迎祭」は、大まかに以下のような流れで執り行われます。

・『稲佐の浜』で御神火を焚き、八百万の神々をお迎えする
・大国主大神の御使神の龍蛇神(海蛇の神)のご先導で、神々が出雲大社まで御神幸される
・出雲大社神楽殿で「神迎祭」が執り行われる
・神々が出雲大社本殿の東西両側にある、御宿社(神々がお泊りになられる宿)の「十九社(じゅうくしゃ)」にお鎮まりになる

神等去出祭

こうして八百万の神々をお迎えした出雲大社では、神在月の間に「神在祭(かみありさい)」や「縁結大祭(えんむすびたいさい)」などが催されます。

最後に出雲大社拝殿にて「神等去出祭(からさでさい)」が執り行われて、神々の御出立をお見送りします。

直会

その後、神々は出雲市の斐川町にある「万九千(まんくせん)神社」にて「直会(なおらい)」と呼ばれる宴会を開かれてから、それぞれの国にお帰りになると言われています。

神話と神々の面影が息づく

神話と神々の面影が息づく『稲佐の浜』。
出雲に旅行するなら、ぜひ訪れたいパワースポットです。

- DATA
稲佐の浜

HPhttps://www.izumo-kankou.gr.jp/213

住所:島根県出雲市大社町杵築北

お問い合わせ:0853-53-2298
(神門通り観光案内所/営業時間:9:00~17:00/定休日なし)
駐車場:あり(普通車84台)

<アクセス>
バス:JR出雲市駅から一畑バス「日御碕線」で「稲佐の浜」下車、徒歩すぐ(約40分:1日4本のみ)
徒歩:出雲大社から15分(約1.2km)

出雲大社から3分
JR出雲市駅から20分
出雲空港から35分

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