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鳥取砂丘から車で10分! エメラルドグリーンの海と奇岩が織りなす絶景の船旅。【浦富海岸 島めぐり遊覧船/鳥取県岩美町】

2022年8月31日

感動の船旅 透明度なんと25m! 舟の影が海の底に写るほど美しい「浦富(うらどめ)海岸」で、感動の船旅はいかが?

真っ白な砂浜と青々とした松、奇岩、洞窟、岩礁などがつらなる「浦富海岸」は、ユネスコが認定した「山陰海岸ジオパーク」の一部。
無数の名所を巡る船旅は、忘れられない旅の想い出になるはず!

鳥取砂丘から車で10分というアクセスの良さも魅力で、砂丘とは真逆のエメラルドグリーンの海は、溜め息が出るほどの美しさ!
ぜひ鳥取砂丘とセットで旅したい、おすすめの名所です。

日本トップクラスの透明度の海を、3タイプの船で悠々クルージング♪

日本最大級の砂丘「鳥取砂丘」から、車で10分。
鳥取県岩美(いわみ)町に広がる「浦富海岸」は、‟山陰の松島”とも呼ばれる絶景スポットです。

透明度なんと25mを誇る海は、日本でもトップクラスの美しさ!
沖縄の万座ビーチや小笠原諸島に並ぶレベルです。

そこに浮かぶ小島を巡り、洞窟や洞門(小島に開いた穴)や、切り立った絶壁などを間近で見られるのが、この「浦富海岸島めぐり遊覧船」の魅力です。

浦富海岸

さらに船の種類とクルージングのコースは3タイプあって、

1.大型遊覧船での島めぐり
2.小型船での冒険クルージング
3.グラスボートでの海中観察

が楽しめます。

小島や洞窟、洞門などが織りなす絶景! 日本海の冬の荒波に削られたリアス海岸と、大小170もの小島や洞窟、洞門などが織りなす絶景!

さらにどこまでも澄みわたるエメラルドグリーンの海は、「宮城県の松島よりきれい」と言われることもあるそう。

岩美ブルー 透明度バツグンのエメラルドグリーンの海は、まるで南国リゾート。

そこに情緒たっぷりの小島や岩礁などが点在して、‟岩美ブルー”と呼ばれる独特の美しさを見せてくれる。

鳥取砂丘 「日本海」と聞くと演歌のように荒れ狂う暗い海を想像するけど、「まさかこんなに透き通ったエメラルドグリーンの海だとは思わなかった!」と驚く人がいっぱいいるそう。

さらに出航の約5分後に鳥取砂丘が見えるので、‟海と砂丘”という真逆の絶景を一緒に楽しめる♪

※写真は鳥取砂丘から見た岩美町の海 (©鳥取県)
※冬は演歌のように荒れて雨や雪、曇りの日が続くので、遊覧船は全て休航

絶景!

ゆったりクルーズの遊覧船、冒険気分の小型船、ダイバー気分のグラスボート。3種類のクルージングの見どころを紹介!

「浦富海岸 島めぐり遊覧船」の魅力は、個性豊かな3タイプの船による、それぞれ違ったクルージングです。

どれも「浦富海岸」の見どころを知り尽くした船長さん達が、ホスピタリティたっぷりにご案内!
船とコースごとに違ったお楽しみがあるので、お好みでお選びください。

●「遊覧船」浦富海岸島めぐり

「遊覧船」浦富海岸島めぐり

一番人気! ゆったりクルーズの大型遊覧船。
「浦富海岸」に10ヵ所ある名所のすべてを巡ります。

変化に富んだ景色と抜群の透明度、複雑に入り組んだリアス海岸など、あまたの絶景を存分に楽しめます。

子どもからお年寄りまで気軽に乗れて、予約不要で乗りたい時に乗れるのも魅力。
島と島の間など少し狭い航路も通るので、探検気分も味わえます。

さらに船の中はエアコン付きで、真夏でも快適です。
(船の外(デッキ)にも出られます)

運航期間:3月~11月末
定員:95人 / 4隻
周遊時間:約40分

※定員に達した場合は臨時便が出たり、出航時刻が前後する場合あり(1時間以上の待ち時間はなし)
※気象条件によっては欠航の場合あり
※団体様は要予約(個人のお客様は予約不要)


●「小型船」冒険クルージング うらどめ号

「小型船」冒険クルージング うらどめ号

大型遊覧船では入れない狭い航路や浅瀬まで巡る、大迫力の冒険クルージング!
「浦富海岸」の絶景を手が届きそうな間近で見られます。

洞窟や洞門をくぐり、水深の浅い入り江まで行き、高さ70メートルの断崖を真下から見上げたりする、驚きの体験の連続!
船長さんが海のコンディションによって、その日に一番楽しいコースを巡ってくれます。

特に透明度の高い「鴨ヶ磯(かもがいそ)」では、「箱めがね」による水中観察もあり!
窓や柵のない小さな船なので海を間近に感じられますが、しぶきが飛んでくることもあるのでご注意ください。

運航期間:4月下旬~9月末
定員:12人 / 3隻
周遊時間:約50分

※大人気のツアーなので予約がおすすめ!
※小型船のため強風や高波の日は欠航の場合あり

「うらどめ号」は小型船なので、波が高い日や悪天候の日は欠航になることも多し。
ただしそれは「美しい浦富海岸を安全に楽しんでもらいたい!」という船長さん達の想いと、お客さんの安全のため。

運航確率は全期間を通して6割ほど(!)ととてもレアな船なので、運良く出ていたら迷わず乗ろう!


●「グラスボート」浦富海岸海中めぐり

「グラスボート」浦富海岸海中めぐり

船底の一部がガラスになった「グラスボート」から、美しい「浦富海岸」の海中をゆったり鑑賞!
海底の岩や砂、時には船の真下を泳ぐ魚や磯の生き物などが見られて「山陰海岸ジオパーク」の豊かな自然を実感できます。

コースは大型遊覧船とほぼ一緒ですが、それをずっと水中観察しながら巡れます。

運航期間:5月上旬~9月末
定員:66人(船内定員44人) / 2隻
周遊時間:約45分


季節ごとに全く違う表情 「浦富海岸」はその日や時間、季節ごとに全く違う表情を見せてくれるので、毎日船に乗っている船長さん達でも飽きることがないそう。

お客さんにもリピーターが多く、乗るたびに「今日は前に乗った時とこんなところが違った!」とご満悦。

島めぐり遊覧船

10ヵ所の名所を悠々とめぐる! 特におすすめの絶景スポットはここ!

「浦富海岸 島めぐり遊覧船」は、10ヵ所の名所をその日の海のコンディションによって巡ります。

1.千貫松島(せんがんまつしま)、2.白粉の断崖、3.岩燕洞門、4.観音浦・西大島、5.蜩(ひぐらし)洞門、6.太郎兵衛島、7.鴨ケ磯(かもがいそ)海岸、8.駱駝島・石垣島、9.菜種島・菜種五島、10.黒島

以上が3種類の遊覧船の共通コースですが、中でも特に見ごたえのある3ヵ所を写真入りでご紹介しましょう。
※10番目の「黒島」まで行くのは大型遊覧船のみ

●千貫松島(せんがんまつしま)

千貫松島(せんがんまつしま)

すべてのコースで一番最初に現れる、浦富海岸のシンボル的な島!
高さ約10mの花崗岩のアーチに一本松が生えた、なんとも雅(みやび)な景観です。

かつて鳥取城のお殿様がとても気に入って、「この岩を鳥取城の庭に移し替えた者には金を千貫与えよう(3,750kg=現在の価値で約3億3000万円)」と言ったという逸話が、「千貫松島」の名前の由来です。

小型船「うらどめ号」

なお大型遊覧船とグラスボートは「千貫松島」の前を通過するだけですが、小型船「うらどめ号」は岩の真ん中に開いた穴をくぐってくれます。

●鴨ヶ磯(かもがいそ)海岸

鴨ヶ磯(かもがいそ)海岸

「浦富海岸」の中でも1番の透明度を誇る磯と海岸!

陸から流れ込む川から遠く、小さな湾になっているため、大雨が降った時の川の濁り(泥)などに影響されにくく、海水が澄みわたっています。

鴨ヶ磯(かもがいそ)海岸

「鴨ヶ磯海岸」の入口付近は砂浜で、その奥は岩場、さらに進むと小石の浜や岩礁が点在する浮世絵のような風景。
そんな変化に富んだ絶景も楽しめます。

グラスボートはこの変化をよりしっかり観察できるので、特におすすめ!
小型船「うらどめ号」の水中観察スポットもここです。

また、陸には遊歩道があるので徒歩で行くこともできます。

ただし「浦富海岸 島めぐり遊覧船」の乗船場からは徒歩で約1時間かかるので、「鴨ヶ磯海岸」の駐車場まで車で行って、そこから歩くとよいでしょう。

※「鴨ヶ磯」駐車場から「鴨ヶ磯」までは徒歩約15分

●菜種島・菜種五島(なたねじま・なたねごとう)

菜種島・菜種五島(なたねじま・なたねごとう)

その名のとおり、春になると島の上部に菜の花が咲く島です。

「浦富海岸」には大小約170もの島々がありますが、なぜか菜の花が咲くのはここだけ。

その理由は諸説あるものの、その昔「浦富海岸」の沖で北前船(江戸時代の交易船)が座礁して、その積み荷に菜種があったため、それが流れ着いてこの島にだけ咲くようになった、と言われています。

菜種島・菜種五島(なたねじま・なたねごとう)

そのせいか、菜の花は島の沖側にしか咲かないので陸側からはあまり見えません。

なので菜の花が咲くころ黄色に染まる美しい姿は、「浦富海岸 島めぐり遊覧船」でしか見られません!

菜の花の見ごろ:3月中旬~4月上旬(4月中旬から散り始めて、4月下旬に終わり)

浦富海岸 島めぐり遊覧船 名所や船長さんごとに違うライブ感たっぷりの観光案内も楽しみ。

こうしたアナウンスは録音を流す遊覧船が多いけど、「浦富海岸 島めぐり遊覧船」は船長さんが自ら考えたオリジナルの解説を毎回してくれる。

前職が漁船の船長さん、営業マン、ダイバー、声優(!)など、さまざまな経歴の船長さんによるアナウンスは必聴!
何度乗っても船長さんが変わるたびに楽しめる♪

※新型コロナウイルスの感染拡大前に撮影した写真です

名所

「山陰海岸ジオパーク」の保護と活用にも貢献! 60年以上無事故で「浦富海岸」の素晴らしさをアピール。

「浦富海岸」は「山陰海岸ジオパーク」の一部で、ユネスコが認めた世界遺産と同格の自然遺産です。

※山陰海岸ジオパークとは:京都府京丹後市から鳥取県鳥取市まで、東西約120km、南北最大約30kmにわたる多彩な地形と地質が見られるエリア。それらに育まれた人々の歴史・文化と共に、さまざまな学びが得られる自然公園としてユネスコに認定された。

そのため‟今あるものを守り続ける”のが主旨の世界遺産と違って、エリア内にある自然や地形を活用しながら、それを基盤に地域を活性化、および発展させていかないといけません。

「浦富海岸 島めぐり遊覧船」は、まさにその活用策の一環!
だから遊覧船に乗って楽しむだけで、「浦富海岸」の貴重な景観や自然・海などを守り、存続させていく活動に関われるのです。

遊覧船

「2022年4月に起きた知床遊覧船の事故の影響で、遊覧船を避ける方や、せっかくいらしてもファミリーや団体様のうち数名は乗られない、といったことがよくあります。ですが弊社は大型遊覧船に定員以上の救命胴衣と救命いかだを載せたり、天候や波の高さを毎日海に出てチェックしてから運航の可否やルートを決めるなどして、約60年の間一度も事故を起こしていません。
日本でも屈指の美しさを誇る『浦富海岸』を楽しんでいただくために、安全対策は十分に行なっています。そのため小型船は欠航が多かったりもしますが、船長一同お客様にめいっぱい楽しんでいただけるようにがんばっています! ぜひ一度『浦富海岸 島めぐり遊覧船』にお乗りください」

と、船長でもあり、広報担当としてYoutubeなどでの発信も行なっている田中智也さん。

「浦富海岸」の美しさと壮大さ、それを守り伝えていくことの大切さを実感できる船旅。
鳥取県を旅するならぜひ体験してみてください!

独特の個性と美しさ 島崎藤村が紀行文「山陰土産」に「松島は松島、浦富は浦富」とつづったように、松島を思わせながらも独特の個性と美しさを持つ「浦富海岸」。

鳥取砂丘と双璧をなす岩美町の名所に、ぜひあわせて訪れてみよう!

バーガー 感動の船旅の後は、鳥取の旬の食材を味わえる「お食事処 あじろや」や「港カフェ」へGO!(遊覧船のりば横)

ボリューム満点の海鮮丼や海の幸定食(あじろや)、ホタルイカバーガーやエビのビスク(港カフェ)など、鳥取ならではのこだわりメニューがいっぱい。

同じく鳥取の特産品がいっぱいの「お土産処 うみいろ」と「らっきょう専門店」もあり。

ジオコムス 「鳥取砂丘とセットで旅行したいけど、マイカーがないしレンタカーも借りづらい・・・」
という方には、1人乗りEVのレンタル「ジオコムス」がおすすめ!

「鳥取砂丘パークサービスセンター」と「浦富海岸 島めぐり遊覧船 乗り場」の両方にステーションがあって、1時間2,000円~とお気軽にレンタル可。

※要・事前予約/要・普通自動車運転免許
※山陰本線「JR岩美駅」と「JR鳥取駅」から公共バスもあり


陸側から「浦富海岸」を巡るのに便利で、見どころいっぱいの岩美町エリアを気ままに走れる!

湖山池 日本一広い天然の池「湖山池(鳥取市湖山町)」でも遊覧船を運行中。

周囲18km・面積6.9平方kmの広大な水面の中に大小5つの島々が浮かぶ鳥取の名所で、それをゆったり巡る船旅は陸からは見られない景色でいっぱい!

運航は春と秋だけで、春は5つの島のうちのひとつ「青島」に桜が咲き誇ってお花見も楽しめる。

船乗り場:湖山池ナチュラルガーデン
運行期間:3月中旬~4月下旬 / 9月下旬~11月末
運航日:水・土・日

- DATA
浦富海岸 島めぐり遊覧船

HPhttps://yourun1000.com/

住所:鳥取県岩美郡岩美町大谷2182

電話:0857-73-1212

<運航日・運航時間>
※季節や遊覧船の種類ごとに変わるためホームページをご参照ください

<料金>
遊覧船:大人(中学生以上)1,500円 / 小学生750円
小型船:大人(中学生以上)2,500円 / 小学生1,800円
グラスボート:大人(中学生以上)2,000円 / 小学生1,000円
※団体・小児割引あり

<アクセス>
:鳥取砂丘から約10分
バス:山陰本線「JR岩美駅」から約15分/「JR鳥取駅」から約40分

取材協力・写真提供:山陰松島遊覧 株式会社/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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