2019年8月13日  -  名所 / 景勝地

名所 / 景勝地

【龍頭が滝・八重滝・雲見の滝/雲南市】マイナスイオンを存分に浴びる!  四季折々の風景が美しい“滝めぐり”のススメ。

『龍頭が滝』の「雄滝」。『八重滝』と共に“日本の滝100選”に選ばれており、2つの滝で『竜頭 八重滝 県立自然公園』を成している。
『龍頭が滝』は落差40mの「雄滝」と落差30m「雌滝」があり、その勇壮な姿から“中国地方随一の名瀑”と呼ばれる。
一方『八重滝』は、個性的な8つの滝が約1.5kmに渡って織りなす渓谷美が素晴らしく、ともにハイカーで賑わっている。

春夏秋冬楽しめる、自然が造り出したミストシャワー。

年々暑くなる日本の夏。
涼を求めて海や山にお出かけする方も多いかもしれませんが、そんな方々にオススメのとっておきの涼感スポットがあります。

それは奥出雲の玄関口・雲南市(うんなんし)に連なる『龍頭が滝』・『八重滝』・『雲見の滝』。

前2つは“日本の滝100選”に選ばれており、『龍頭が滝』は落差約40mの、まさに「龍」の名を冠するにふさわしい滝です。
そして『八重滝』は、その名の通り8つの滝が連なる渓流です。山梨県の『西沢渓谷』を思わせる名勝で、約1.5kmの行程の“滝めぐり”は日本画の中に入り込んだかのような風情が味わえます。

さらに『雲見の滝』は、島根県の“名勝天然記念物”に指定されている、これまた名瀑と呼ぶにふさわしい滝!
落差30mと20mの滝が連なった迫力の景観は、近くの断崖絶壁『屏風岩』とあいまって深山幽谷の趣きを漂わせています。

酷暑の夏に、ぜひ訪れてみたい涼感スポット。
旅の通にオススメしたい隠れた名所です。

『八重滝』の紅葉。初夏の新緑・夏の清涼・秋の紅葉・冬の雪景色と、四季折々の美しさが見られる。

「これぞ滝!」という迫力が楽しめる『龍頭が滝』。

まずは島根県はもちろん、中国地方を代表する滝とも言われる『龍頭が滝』。
樹齢400年超の杉の森に囲まれた滝で、たどり着くまでの行程も、古代にタイムスリップしたかのような荘厳(そうごん)さが楽しめます。

起伏に富んだ遊歩道を約15分ほど歩けば、眼前に迫力の眺めが出現!
落差40mのこの「雄滝」は、その迫力はもちろん、真下に広がる龍が住まうかのような滝壺とともに、人々がイメージする「滝」らしい勇姿を見せてくれます。

『龍頭が滝』に至る遊歩道。杉の巨木に囲まれた眺めは、古刹への巡礼の道のよう。やや登りがきつい箇所があるので、動きやすい服装と靴で行きたい。

激しい水しぶきと共に流れ落ちる「雄滝」。嵐を巻き起こして天へと登る龍をほうふつとさせる。

さらに滝壺から流れ出た川の中の石を伝って、滝の裏側に回りこむこともできます。
約百畳の広大な岩窟は、マイナスイオンに包まれたヒンヤリ感が真夏の観光に最適! ここからの眺めは『裏見の滝』と呼ばれており、これも『龍頭が滝』ならではの醍醐味です。

『裏見の滝』の景観。岩窟内には『滝観音』が祀られていて、入り口に立つ灯篭とともに神秘的な空気を漂わせている。

水のカーテンのような滝の流れと、周囲の緑とのコントラストが素晴らしい。

そして「雄滝」の下流には、落差約30mの「雌滝」があります。岩や木々に遮られて下部しか見えませんが、緩やかに流れ落ちる清流は、「雄滝」とは対照的な穏やかな風情。

この「雌滝」と「雄滝」で段瀑を成しており、これらをまとめて『龍頭が滝』と呼びます。

滝を尊ぶ人々の祈りが息づく『龍頭が滝祭り』。

この壮大な『龍頭が滝』を讃えて、毎年8月15日に『龍頭が滝祭り』が催されます。
「滝踊り」の披露や、出店などで賑わう1日は、素朴な信仰の歴史を感じさせてくれます。真夏の納涼イベントとしてオススメです。

【2019年 龍頭が滝祭り】
開催日:2019年8月15日(水)
祭事:10:30~(予定)
滝踊り:午前(祭事の終了後~) / 午後13:00~(予定)
会場:『龍頭が滝』前
お問い合わせ:0854-62-0411(雲南市 松笠交流センター)

8つの“滝めぐり”が楽しめる、はんなり風流な『八重滝』。

『龍頭が滝』の約10kmほど南にある、8つの滝が織り成す渓流です。
約1.5kmに渡って続く眺めは、まさにお手本のような渓谷美! 周囲の森には素朴な山野草が揺らめき、格好のハイキングコースとなっています。

遊歩道は『龍頭が滝』に比べると起伏が穏やかで、距離は長いものの比較的気軽に散策できます。ただし、深い森の中かつ滑りやすい場所もあるので、服装と靴には気をつけましょう。

なお、8つの滝の名前は順番に以下の通りです。

猿飛滝・滝尻滝・紅葉滝・河鹿滝・姥滝・姫滝・八塩滝・八汐滝

順路に従って歩けば、次々に個性豊かな姿を見せてくれます。

最初に見える『猿飛滝』。入り口のすぐ側にあり、紅葉シーズンには川の中の平たい岩に紅葉が降り積もり、妙なる風情を見せる。

2番目に姿を現す『滝尻滝』。巨大な岩の間を落差約15mで流れ落ちる様は圧巻!

3番目の『紅葉滝』。木々の合間を流れる穏やかな様相が特徴。これ以降は短い間隔で滝が連続して現れる。

4番目の『河鹿滝』。ふたつの岩盤の間を勢いよく流れ落ちる。

5番目の『姥滝』。老女の髪の毛のようなしぶきが散る。

6番目の『姫滝』。その名の通り、線が細い優美な滝。

7番目に現れる、落差13mの『八塩滝』(下の段)。8番目の『八汐滝』と共に二段に連なった段瀑を成している。

最も大きな8番目の『八汐滝』。落差は22mで、水量豊富な勇姿を見せる。

真夏に涼をもたらす『八重滝まつり』。

ここ『八重滝』では、毎年8月14日に『八重滝まつり』が催されます。
安全祈願の神事が行われるほか、特産品の出店などもあって、涼を求める人々で賑わいます。

ただし、2019年は地元の夏祭り『入間夏祭り(会場:雲南市 入間交流センター体育館/8月11日(土)午後7時~午後10:00)』に合わせて
2019年8月11日(土) に開催。
2つの祭の会場は異なるため、『入間夏祭り』にも参加したい方は車で移動しましょう。

【八重滝まつり】
開催日:2019年8月11日(土)
※例年は8月14日に開催
神事:10:00~
※神事の終了後に鮎のつかみどりを開催(ご参加はお子様のみ)
※わたあめ・かき氷などの出店あり

会場:『八重滝』駐車場
お問い合わせ:0854-62-0403(入間交流センター/日曜・月曜休)

例年10月下旬~11月中旬頃の紅葉シーズンには、見事な錦秋が見られる。

魔神の伝説が残る、断崖絶壁にそびえる神秘の神社。

『八重滝』を訪れたなら、その近くの『八重山神社』にもぜひ立ち寄ってみたいものです。

切り立った断崖絶壁のくぼみに建つ神社で、『八重滝』の駐車場から延びる車道を約1.7kmほど進んでから、さらに徒歩で登った場所にあります。
長い石段の末に現れる威容と、そこから見下ろす絶景は見事の一言! 知る人ぞ知るパワースポットです。

祀られているのは、松江藩主ゆかりの牛馬を守護する神様。本殿の右下に見える洞窟には、神代の昔に神代の昔に『鷲尾の猛(わしおのたける)』という名の魔神が住んでいたと伝えられています。
この魔人は夜な夜な近隣の民を苦しめていましたが、出雲神話のヒーロー・須佐之男命に退治されました。

毎年4月13日には「例大祭」が、9月13日に「豊穣祭」が催されます。

石段の途中にある『随身門』の側に控える隋神像と狛犬は、石見銀山の『五百羅漢』の作者・坪内平七郎利忠の作。全国的にも珍しい西洋のガーゴイルのような姿で、神社マニアは必見。なお、素材はやはり五百羅漢と同じ『福光石(ふくみついし) 』で、石見(いわみ/島根県西部)の特産品。

あわせて訪れたいもうひとつの名瀑・『雲見の滝』。

『龍頭が滝』と『八重滝』を堪能したら、雲南市が誇るもうひとつの名瀑・『雲見の滝』にもぜひ立ち寄ってみましょう。

こちらは雲南市の市街地近くにあり、島根県の“名勝天然記念物”に指定されています。
昔、この滝に住まう龍が天に昇ろうと空を見上げながら、雲が通るのを待ちこがれていたという伝説があります。

落差30mの「雄滝」と落差20mの「雌滝」が段瀑となっており、豊かな水量とそれが飛び散る眺めは、まさに深山幽谷の風情。

また、滝への遊歩道の途中に高さ100m・幅150mにも及ぶ巨大な『屏風岩』がそびえており、迫力の大自然が楽しめます。

こちらはJR木次駅や松江自動車道「三刀屋木次IC」から車で約15分(駐車場まで/遊歩道からは徒歩約300m)というお手軽さなので、時間がない方でも訪れやすいスポットです。

ほぼ垂直にそびえ立つ巨大な『屏風岩』。遊歩道はアップダウンが激しいので足元に気をつけよう。

以上3つの滝めぐりで、丸一日楽しむこともできます。
うだるような夏の暑さから逃れて、一服の涼を求めてみてはいかがでしょうか?

龍頭が滝・八重滝の渓流には天然記念物の「オオサンショウウオ」が生息している。体長1m以上にもなる「生きた化石」に出会えるかも?

3~7月には鈴の音のような美しい声で鳴くカジカガエルが現れる。大自然の懐に豊かな生態系が息づいている。

真冬の『龍頭が滝』。『八重が滝』と共に豪雪地帯にあるため、厳寒の2月頃にはこのような「氷瀑」が見られることも。

- DATA
龍頭が滝・八重滝・雲見の滝

最寄りインター:松江自動車道「吉田掛合IC」
(県道336号~県道38号~国道54号)
最寄り駅:JR木次線「木次駅」
(龍頭が滝・八重滝はタクシーで約40分/雲見の滝は約15分)
※自然災害等により道路や遊歩道が通行止めとなることがあります。事前に交通情報をご確認ください。
※歩きやすく、滑りにくい靴でお越しください。
※クマの生息地のため、クマ鈴を携帯したり、複数人で行動するなどしてご注意ください


【龍頭が滝】
HP:https://www.unnan-kankou.jp/contents/spot/116
住所:島根県雲南市掛合町松笠


アクセス:国道54号~県道39号線~案内表示あり
駐車場:滝の下駐車場(15~20台)/滝の上駐車場(30~40台)
※杉の巨木の森が見られ、遊歩道が歩きやすい『滝の下駐車場』がオススメです
※貸切バスでお越しの場合は『滝の上駐車場』をご利用ください


【八重滝】
HP:https://www.unnan-kankou.jp/contents/spot/115
住所:島根県雲南市掛合町入間


アクセス:国道54号沿いに案内表示あり
駐車場:約20台

【雲見の滝】
HP:https://www.unnan-kankou.jp/contents/spot/117
住所:島根県雲南市三刀屋町多久和


アクセス:
①国道54号〜県道272号〜〜県道176号〜市道多久和六重線
②国道314号〜県道176号〜市道多久和六重線
駐車場:あり

※写真提供:島根県雲南市/無断転載禁止

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